LEVEL-76 ダールリムルの町
冒険も最終盤にさしかかりつつあった。たかし達はキングダムオブマーゾに最も近い町ダールリムルに来た。その町は恐らくガルドアレフで最も活気のある町であった。他のガルドアレフの町はどこも大魔王マーゾの影響下にあるせいか、活気がない。
しかしながら、ダールリムルは全く違った。商人も町民も行き交う人々全てが活気に溢れている。まるで大魔王マーゾの闇の波動に負けじと。たかし達はこの町がキングダムオブマーゾに最も近い町だと言う事を知る。そしてここで全ての旅を振り返りを行う事にした。もちろん、何回かに分けてキングダムオブマーゾを攻略する予定だが、それはけじめと言うものであった。
「これから大魔王マーゾを倒しに行くんだが…。」
「決起集会やるなんてアナログだな、おいら達。」
「これから大魔王マーゾをやっつける雰囲気ではないな。」
「さっさとやっつけて、行くわよ美容エステ。」
「何か忘れている気が…するんだよな…。」
「まぁ、そんな事は今に始まった事じゃないんだけどな。」
「少なくとも今の俺達の力じゃあ倒せる自信はない。」
「長期間の戦闘はお肌と女の敵なのよ。」
「うーん…。思い出せそうで思い出せないな。」
「オラ達ってどこまでの強さがあるのかな?」
「まぁ、ここまで来たら四の五の言わず当たって砕けろだな。」
「ガルドアレフって日焼けしないから好きかも。」
「やっぱり出て来ないな。喉元まででかかったってはいるんだが。」
「どうせ目指すなら天下一の強さだよな?」
「さっきからなんの話してるの?」
「大魔王マーゾの魔法力は気になるな。」
「でもやっぱりジメジメしていて凄く嫌かも。」
こんなパーティーをまとめあげなければならないたかしに同情の余地はあるが、たかしは肝心な事をし忘れている気がしてならなかった。そして、それは決して気のせいではなかった。
「ねーたかし?思い出せたの?」
「まぁ、思い出せなくとも問題は無いんだがな。」
「光の玉以外には集めるものは集めたが?」
「集めたが、それで終わりか?」
「いやな、親父の足跡見つけたんだよ。」
「マジで?伝説の勇者オルタナが生きてる?」
「親父なら、キングダムオブマーゾにも乗り込む力はある。」
「まさか一人で大魔王マーゾに挑む腹じゃないよな?」
「それは俺達が阻止しなくちゃな。」
「どこまで勇敢いや無謀なの?たかし、あんたの親父正気の沙汰じゃないわよ?」
「考えてもみろ、魔王バラーモスにすら敵わなかったんだぜ?オルタナは。」
「そんな事は親父だって100も承知だよ。だから俺達もこのダールリムルでのんびり陽気にって訳には行かねーの。」




