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~そしてもう一つの伝説へ~父の仇編~地下の黒幕編~  作者: 佐久間五十六


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番外編⑬ 恋の行方~パート②~

オイツォフはたかしを好きな訳だが、オイツォフもハッキリと意思表示をしている訳ではなかった。それが結果的にリュラプスとたかしを惑わせている事にも繋がった。


いつまでも素直になれないリュラプスやたかしやオイツォフが決まって相談するのは、パーティー唯一の妻帯者のゴパンであった。3人が3人ともゴパンに相談していたから、まるでゴパンは結婚相談員の様なものであった。


しかしながら、妻帯者とは言え、ゴパンはアドバイスに苦慮した。何故なら経験が豊富ではなかったからである。ゴパンのアドバイスはいつも同じだ。


「ストレートに想いを伝えるしかないべ。」


それは的を得た解答ではあるのだが、3人が3人ともそれをしていないと言う事は、明らかにゴパンのアドバイスをアドバイスとして受け入れていない事の何よりの証拠であった。そこでゴパンは3人に同じ事をアドバイスするのをやめて、3人に全く別の事を言ってみる事にした。


これが功を奏したのか、徐々にではあるが3人の恋愛が動き出した。と、言うよりも3人でとことん腹を割って話そうとその会議が執り行われる事になった。もちろん、そこで公正なジャッジと司会をするのは、ゴパンであった。ここまで、不器用ではあるが3人それぞれの相談に乗っていて信頼感はあったゴパンを起用するのは、当然と言えば当然であったのかもしれない。


これから大魔王マーゾを倒す訳だが、そんな事よりもパーティーメンバーに生じた恋模様に決着を着けなければ、恐らくきっと前には進めないであろうと思う。それが分かっているからこそ、お互いに思っている事をぶつけ合う場を、わざわざ設けた訳である。言葉にして伝えなければならない事も時にはあるのである。


「で?最近どうなの?」

「全然駄目。当たって砕けろと言う訳にもいかず…。」

「ちゃんと言葉にして伝えなければ駄目だよ?リュラプスは口下手な所あるから。いきなり告白したりしようとしてるでしょ?」

「2歳も年下の武道家に言われる台詞じゃねーな。頭では分かっているんだけどさ、日常生活からスキンシップ取るってのが出来なくてな。ゴパンがどうやって嫁さんをゲットしたのかは、分かんねーけどな。」

「オラの場合は相思相愛だったから、余計なスキンシップなんて不要だったね。ただ、好きだよって相手に伝えたら、相手も答えてくれたよ?」

「流石、武道家だな。ストレートに想いを伝える。それだけで済む話なのかもな。」

「リュラプスは頭良いけど恋には耐性ないんだね?」

「やかましいわい!」

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