LEVEL-70 誕生 キング・オブ・ソード~最強の剣~
かくしてアルハイドの手によって王者の剣は完成した。真っ直ぐ伸びたスラリとした剣先の何と鋭い事であろうか。アルハイドは完成した王者の剣をたかしに渡してこう言った。
「本来なら手間賃として3万ゴールド位はとるんだが、あんたは恩人だ。あんたがいなければ、俺はこうして刀剣を作る事は出来なかった。そんなあんたから金等取っては俺は恩知らずの大バカヤローと言う事にも成りかねない。これから、刀剣を作る事を生業として行く俺にそんな悪評は商売の邪魔になってしまうんだ。だからその王者の剣で、早いとこマーゾでもメンマでも何でもやっつけてくれ。」
アルハイドはそう言うと直ぐに新たな刀剣を作り始めた。アルハイドはぶっきらぼうだが、己の作った作品とその技術に関しては、絶対の自信を持っている。自分が物心ついた頃から生業としている事に対して一切の妥協は無い。
たかしはアルハイドから王者の剣と共に渡された説明書を読んだ。そこにはこう書かれていた。「道具として使用すると、大竜巻が発生するから使ってよ。」
とは言え、正直この後に及んで大竜巻の出番などほとんど無かった。それでも魔法力無しで魔法を使えるのは節約したい魔法力である勇者一行にしてみれば、ありがたいものでこそあれ、不利益を被る物ではなかった。そのサブアビリティよりも王者の剣の抜きん出た攻撃力の方がずっと役に立つ。流石は最強鉱物オリハルコンである。それをよくもまぁ、上手に仕上げてくれたものだと感心せずにはいられない。
そして、ビジュアル(見た目)にも格好が決まっていた。確かに勇者の扱う武器である以上、ビジュアルと言うのは大切である。言葉では言い表す事の出来ない王者の剣の魅力と言う物がひしひしと感じられたのである。この武器でたかしは大魔王マーゾを倒しに行く。
「良い剣だな。」
「あぁ、まだしっくり来てないけどな。」
「道具として使用すると大竜巻が発生するらしいじゃねーか?」
「あんまりこれからの戦闘で活躍する機能ではないけどな。」
「そうか?物は使いようだろ?」
「それよりも、この剣の抜きん出た攻撃力だよ。一番の武器は。キング・オブ・ソードの名に相応しい抜群の攻撃力。これこそが王者の剣の強みだな。」
「勇者の4装備も残すは光の鎧だけとなったな。」
「まぁ、そのうち揃うだろう。ガルドアレフのモンスターにも大分慣れてきたしな。」
「あぁ、そうだな。」
「無料で作ってくれたアルハイドには感謝しなくちゃな。」
と、たかし達は王者の剣をようやく手に入れた。




