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~そしてもう一つの伝説へ~父の仇編~地下の黒幕編~  作者: 佐久間五十六


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LEVEL-69 本当の職人

その後ライマに行くと、ルイードの拘束から放たれた真の職人であるアルハイドと言う男が村で刀を作るのを再開した、と言う情報が入った。たかし達はその男の元へと向かった。


ルイードの刀打ちも見事なものであったが、アルハイドのそれは想像を絶するもので、正に芸術とも言える見とれてしまうものであった。本当の職人とは、こうも違うものなのかと、まじまじと見ていると、アルハイドがたかしに声をかけてきた。


「お前?ここいらでは見ない顔だな?もしかしてルイード盗賊団をやっつけて俺を解放してくれたのはお前達なのか?」


たかしは驚いた様な顔をして見せたが、うんとうなずいた。


「そうか、ありがとう。ところでお前さんも剣の王者たる王者の剣を求めてやって来たのか?」


たかしはまたうんとうなずいてオリハルコンを渡した。


「なるほど。このオリハルコンが何よりの証拠ってことか。」


アルハイドは3日間あれば大したものが出来ると言って、オリハルコンを鍛え出した。たかし達は気長に待つ事にした。幸いにしてライマ村には温泉も娯楽施設も充実している。たかしはライマの温泉に浸かりながら思う。アルハイドの手には魂がこもっていたと。それを初見で見抜けなかったのは、自分の眼力が足りていないと感じた。そして、勇者としてはその腕力も去る事ながら、眼の力を大切にして行かなければ成らないと思った。オリハルコンを使った剣がどの様な威力を持っているのか、今から楽しみにしていたが、そんな事よりも、その剣で己が成さねばならぬ事に注意が向くのであった。


待ち受ける運命がどの様なものであっても、自分は負けない。そして、それを乗り越える為には鬼神にも負けず劣らずの気概を持っていなければならない。果たして己に、その様な力量があるのかは分からなかったが、それでも勇者としての責任と自覚が出始めていたのは確かであった。


「一時はどうなるかと思ったが、本当の職人が解放されてるとは、俺達運が良いのかもな。」

「アルハイドと言う刀鍛冶はガルドアレフではかなり有名らしいぞ?」

「へぇー。そうなんだ。」

「王者の剣はこれで九分九厘大丈夫だとしても、光の鎧の情報が一切無いのは心配だわ。」

「仕事終わりにアルハイドに聞いてみよう。何か知っているのかも知れない。」

「それから光の玉だな。地上世界にあるって話だけど…。」

「片っ端から探すしかないべ!」

「ダラトームの王様なら何か知っているかもしれないな。それより南下して先に進むべきか。」


と、この先の冒険を見据えて王者の剣の完成を待った。


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