LEVEL-68 ルイードとの誓い
「ルイード?君の言っていた事は嘘だったのか?」
「売り言葉に買い言葉、口からでまかせとはこの言葉だな。」
「お前を信じたこの私が馬鹿だったと言う事なのか?」
「お人好しの勇者様に言っておこう。信じる者は馬鹿を見る。」
「ルイード?貴様に誓った私の言葉に嘘は無かったぞ?」
「ええぃ!しゃらくせえ!野郎共この減らず口をのしちまいな!」
たかしは必死でルイードを信じようとした。本当にルイードの言う通り信じる者は馬鹿を見てしまうのか。ルイードの目の輝きと、彼のプライドの高さを感じていたたかしにとって、ルイードが今やっている事は、どうしても信じられなかった。ただ、今はここでやる訳には行かない。事情はどうであれ、大きな敵勢力を目の前に向かえている事は確かである。
雷鳴の剣をたかしは使用していたが、たかしは剣としては一切使用していなかった。と、言うのもこの雷鳴の剣は、アイテムとして使用すると稲妻魔法と同じ効果を発揮する代物であったからである。これはたかしの精一杯の抵抗であった。己の剣では、斬るべき者では無いものに対して、勇者は力を出すべきではない。
しかし、ルイード一人になった敵を前にたかしは雷鳴の剣を鞘から抜いた。最後の一太刀は自分が…。たかしは3人の仲間を制して一閃の一撃を加えたのであった。
「これで良かったんだよな?」
たかしはルイードの亡骸を前にしてたかしは泣いた。それを見たゴパンが言う。
「これから大魔王マーゾを倒そうとしているんだ。肝心の勇者がそんな事じゃ困るぜよ。」
「分かっている。」
「まぁ、ドンマイ、ドンマイ。」
「私は信じる者は救われると思っていますよ。」
たかしは思った。自分にはこれだけ想ってくれている仲間がいる事の心強さを。そして強大な敵を前にして、しっかりふんどしを締め直す。そんな出来事になった。
「ルイードよ、時代が時代なら友に成れたかもな。」
たかしはまた歩き出した。
「ルイードは只の小悪党だったみたいだな。」
「とりあえずオリハルコンは貰っておこうぜ。」
「で、どうする?新たな鍛冶師を探さねーと?」
「そ、そうだな。まぁ、地道に探そう。焦る事は無いさ。」
「全く意味不明だぜ。まぁ、オリハルコンは手に入ったから良いものの、王者の剣を作れる鍛冶師がいるかどうか?」
「先はまだある。と思いたいな。」
「しかしまた古くさい武器で仕留めたな?」
「つい先日まで身に着けていた装備だぜ?」
「雷鳴の剣か…。稲妻魔法で仕留めたか。」
と、新たな鍛冶師を探してガルドアレフを彷徨う事になった。




