LEVEL-66 シールド・オブ・ヒーロー~最強の盾~
勇者4装備の一つであるシールド・オブ・ヒーロー(勇者の盾)は、ルビスの守りのあったデオーラの塔に近い小さな洞窟の中にあった。誰も入らない様な何人も寄せ付けぬ様な雰囲気はあったし、たかし達も決して楽にここまで辿り着いた訳ではない。
明らかに出現するモンスターのレベルは上がっていたし、百戦錬磨のパーティーと言えど、ガルドアレフの怪物達は地上のモンスターとは格が違った。
小さな洞窟ではあったが、かなり入り組んでいた上にトラップもあった為、予想以上に時間がかかってしまった。勇者の4装備を揃える為とは言え、たかし達は改めて大魔王マーゾを倒す事の大変さを痛感していた。
ほぼ全ての魔法を修得していたリュラプスとオイツォフの両賢者ではあったが、ガルドアレフのモンスターを倒す事は大変であった。何度も何度も戦う事になるため、一度の戦闘で早々に大量の魔法は使えない。でも、必要に応じては魔法を繰り出す必要もあった為、その見極めが肝要であった。リュラプスとオイツォフは比較的魔法力には恵まれている方であり、多くの魔法を使えるからこそ、必要な場面において必要な魔法を使う事の判断をするスキルは必要であった。
そもそも、戦闘において司令塔になるのは勇者ではない。たかし達の場合は個人個人が各々に判断して戦闘行動を行う。これはたかしがエリアハンの冒険当初から続けて来たスタイルであり、やり方であった。このスタイルに至った背景には指示出しを勇者がする事で、勇者自身の戦闘行動が制限されてしまう事にあった。
なにはともあれ、いつものスタイル、いつものやり方でたかし達は勇者の盾を手に入れたのである。持ってみると、思いの外に軽くて力強い感じがする。流石に勇者の盾と言われるだけの代物ではある。
「シールド・オブ・ヒーロー?勇者の盾だろ?」
「ガルドアレフに古くから伝わる伝説の盾らしいよ?」
「たかし?どうだ、持ってみて?」
「軽くて持ち易いよ。これなら長時間の戦闘にも耐えられそうだね。」
「本当に最強の盾なのか?」
「それは、間違いないよ。伝説の勇者の名前が刻まれてる。」
「ロートか?」
「うん。」
「ロートって遥か昔、一人でガルドアレフの魔王を倒したって言う。あの勇者ロート?」
「それしか考えられない。とにかくこれで二つ勇者4装備を見つけたことになる。」
「後は王者の剣と光の鎧だね。」
「まぁ、王者の剣はオリハルコンを見つけるだけだし、光の鎧もその内見つかるだろう。」
と、道筋が見え始めたたかし達であった。




