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~そしてもう一つの伝説へ~父の仇編~地下の黒幕編~  作者: 佐久間五十六


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LEVEL-63 太陽の石

話は少し遡るが、ダラトームでたかし達は面白いアイテムを見つけていた。そのアイテムはダラトームの城の地下にあった。まばゆい光を放つその石は、後に太陽の石と言うアイテムである事が分かる。


何の役に立つのか分からないアイテムであったが、ガルドアレフでは大切に大切にされていたアイテムであった。勇者を欲してやまない現在のガルドアレフにおいては、重要なアイテムでさえ、簡単に渡してくれるのである。それほどまでに勇者の登場を待ちわびていた事を如実に表していた。


と言う事は、つまりガルドアレフにも大魔王マーゾを倒せる程の猛者はいなかったと言う事である。それどころか、大魔王マーゾのいる大魔王城にさえ近づけていない状況をかんがみると、ガルドアレフも地上も戦士のレベルは同じくらいと見て良いだろう。ダラトームでこそガルドアレフを代表する城下町であったが、そこにも有力者は見当たらなかった。ガルドアレフにはこの様な言い伝えがある。


「この世界に闇が訪れる時、それは絶望を意味するものではない。何故なら光りも同時に訪れるからである。光ある者の存在が闇を必ず打ち破ってくれるものであろう。そしてそれは、次なる時代の幕開けを意味している。」


要するに、大きな闇の存在、つまり大魔王マーゾを必要以上に恐れる事はないと言う事である。何故なら光ある者=勇者が現れるからだ。時代の移り変わり目には、その様な変化が訪れるものだ。そうした意味の言い伝えである。それは他力本願に成れと言う事ではない。その様な勇者を補助してこそ光の力は増す。増幅した光のパワーで、巨大な闇を打ち破って行くのである。そして皆で掴みとった勝利のお膳立てをするのが、勇者の役割であると言うだけの事である。その最後の詰めを任された勇者は、その大任を果たす事で次の時代を呼び込むのである。


「いつも毎度の事だけどよ、王様の断りも無しに勝手に持って行っていいのかよ?」

「王様の断りも無しに持って行っても、使った後元に戻せば良いじゃん?地上で魔王バラーモスを倒してから、そうしたように。」

「勇者なら何をしても良いのかよ?」

「先に進む為には必要な事もある。」

「つーか、俺達って勇者の一味何だよな?」

「誰も倒せなかった魔王バラーモスを倒してんたぜ?」

「まぁな。それだけで勇者たる存在と言えるか。」

「でも、大魔王マーゾは別格だぞ?ガチで備えないと勝てない。」


と、パーティー内ではアイテム勝手に持ち去りの件について真剣に議論していた。

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