LEVEL-61 俺は材料が無けりゃ仕事は出来ない
結局ルイードとたかしの勝負は三時間経過しても終わる事は無かった。
「お前さんの実力は分かった。どうやらオルタナとその息子には地球を救う事の出来る勇者の血が流れている事はよく分かった。だがなこの俺は錬金術師ではない。つまり、俺は材料が無けれりゃ仕事が出来ないと言う事だ。」
ルイードはそう言うと小さな紙切れをたかしに渡した。そこには王者の剣の素材である"オリハルコン"のありかが記されていた。
「これは?」
「お前程の男ならオリハルコンを直ぐに見つけるだろう。」
「この町に本当にあるんですか?」
「あぁ、あるはずだ。」
ルイードがたかしに示したのは廃墟になっていたバハームトの町だった。
「こんな事をするのはお前さんの実力を買っているからだ。」
「しかし、今の自分にそのオリハルコンが必要なのでしょうか?」
「貴様は何をしにこのガルドアレフにやって来た?」
「大魔王マーゾを倒し、父オルタナに会う事です。」
「だったら、お前さんには必要なものじゃねーか。それともガルドアレフの武器職人が作る世界一の剣であっても役不足か?」
「そんな事はありません。ただ、実力が追い付いていない気がして。」
「無いものは身に付けるまでではないか?それとも今の自分には大した事ないとでも?」
「ルイードさんは強いです。強いですけど私はまだルイードさんを越えていません。そんな中途半端な強さでは恐らく大魔王マーゾには太刀打ちは出来ないでしょう。それはルイードさんが弱いとか見下しているとかそう言う事ではありません。あくまで世界を救う勇者を名乗りそうやって、ここまでやって来た以上私は中途半端ではない本物の強さを手に入れなければなりません。」
「そこまで言うならお前さんが、満足の行く答えを出せた時オリハルコンを持って来い。その時はお前も勇者として一皮剥けているであろう。」
たかしはまだまだ強くならなければならない事を実感していた。
「おい、たかし?つまらない意地張ってないでさっさと王者の剣作って貰おうぜ?」
「リュラプス?そう言う事じゃねーんだよ。今の俺には勇者として一皮剥けてい無ければならないんだ。」
「修業しろって事だな。」
「レベル61だぜ?伸びしろ無くない?」
「覚える魔法はもうないけど、アビリティはまだ伸びしろあるはずだ!」
「貪欲やな。ルイードに勝てないのが相当堪えた見たいやな。」
「限界まで強くなれば、ルイードにも大魔王マーゾにも勝てる様になるだろう。」
「だな。」




