番外編⑪ すごろく場の経営
すごろく場はエンターテイメント性に優れた施設であるが、その経営は想像以上にハードなものである。すごろく券を高額で転売したり、表立ってすごろく券を売りさばく事は許可されていない為、その収益を得る為にライセンス制度が導入されている。
ライセンス制度は、すごろく場を管理・運営するオーナーがすごろく場を管理・運営する為に得るもので、ライセンスを得る事で年間20000ゴールドプラス維持費が支給される。その資金を元手にスタッフを雇いすごろく場を維持していく。
町の僧侶の年収が24000ゴールド位であるから、ライセンスを得る事で、町の僧侶並の収入が得られる事になる。ゴール時の景品の補充やすごろく場の整備は規模が大きければ大きい程大変になる。だからライセンスを得て小さなすごろく場を経営した方がお得な気もするが、ライセンス料金は一律ではなく、すごろく場の規模に応じて変わる。
例えば、ガルドアレフにあるライマ温泉すごろく場においては10万ゴールドプラス維持費が支給されている。世界各地にすごろく場は存在するが、そのオーナーになれるかなれないかは空きが出るか出ないかによって決定されてしまう。だから、真面目にコツコツ働きながら空き待ちをしているライセンス保有者はかなり多くいる。
そして、どんなに長くとも5年が経つと経営権が別の者に移り次のライセンス取得迄に3年間は休まねばならない。と言うルールがある。だから、すごろく場のライセンスを持っていても、ずっと経営が出来る訳ではないのである。その辺りの仕組みは平等性を欠く事の無い様に出来ているが、それでも2~10万ゴールドと維持費と言う資金は、この世界の人間にとっては魅力的な額の大金である事に変わりはない。町の僧侶と言えば民衆の最高収入職でもある。薬草1つ8ゴールドと言う物価を考えれば当然である。
「楽に稼げるって訳でも無さそうだな。」
「チャンスは5年に1回抽選で。」
「ライセンス取得にも高いハードルがあるらしいしな。」
「でも一度オーナーになれば、5年間は飯に困らない。」
「それどころか途方もない大金を手に出来る。」
「ワンチャン狙う意味はありそうだな。」
「つーか、すごろく場のオーナーって何するんだろうな?」
「景品の補充やすごろく場スタッフの雇用とか?」
「まぁ、そんなに難しい事ではないだろうな。」
「とは言えコツコツ働きながら空き待ちってのも、考えものだな。」
と、たかし達はすごろく場の経営についてみっちり学んだ。




