LEVEL-50 ギアガの大穴
たかし達はエリアハン王への報告を済ませると、どうやらガルドアレフなる地下世界がある事が分かった。バラーモスの言っていた情報は決してでたらめでは無かった。
そしてその地下へ繋がる場所は、魔王城の直ぐ近くにあったのである。その名はギアガの大穴と言う。バラーモスを倒す前には無かった大きな穴が空いていた。底無しの穴に飛び込むのはそれなりの勇気がいるが、バラーモスに打ち勝ったたかし達にはそれくらいの勇気はあった。
「皆、行くぞ!下に何も無ければ御陀仏だが、ここがきちんとした惑星ならば何かしらの場所にぶつかるだろう。怪我をするかも知れないが、その時はオイツォフやリュラプスの回復魔法で回復してもらおう。それでも駄目なら俺が特別にパーティー体力全快復魔法を唱えてやる。」
何故たかしが、パーティーのメンバーを説得しているのかは分からなかったが、普通の人間なら底無しの穴には飛び込まない。地下世界があるとしても、恐らく大怪我をするのは目に見えている。
きっと地下世界にはそうやって大穴に飛び込む勇気のあった猛者ばかりがいるものと思っていた。地上のほとんどを制圧し、終了かと思っていた矢先の地下世界新黒幕説は、たかし達を混乱させた。恐らくその新黒幕はバラーモスのレベルではない実力があるのだろう。
しかし、その黒幕を倒さない事には、根本的解決にならないであろうし、真の平和をもたらす為にはその黒幕を倒さないといけない。
たかしはふと思った。父オルタナは行方不明になったがもしかすると、このギアガの大穴経由で、地下世界=ガルドアレフにいる可能性も否定は出来ない。何故ならたかしはオルタナが火山に飛び込んで死んだ事になっているからである。しかし、その火山はガイアの剣を使えば直ぐに越えられた。だとすると、火山に身投げした説はつじつまが合わない。父オルタナは必ず地下世界にいる。そのいちるの希望はたかしにとって大切な事であった。
「地下世界か。何かピンと来ないな。」
「ガルドアレフの大魔王がバラーモスを地上に送り込んだ説もあるけど?」
「マジかよ。バラーモスは大魔王の手先?勘弁してくれよ。」
「まだ冒険は終わらないぞ!」
「何か嬉しそうじゃん?たかし?何か良い事あった?」
「父さんが地下世界にいるかもしれないんだ。確実ではないけど。」
「生きてると良いな?」
「それより、大魔王の方がヤベェんじゃね?」
「確かにな。バラーモスを只の駒に使う大魔王だからな。どんな試練が待っている事やら。」
と、地下世界へ思いを馳せるたかし達勇者一行であった。




