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~そしてもう一つの伝説へ~父の仇編~地下の黒幕編~  作者: 佐久間五十六


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LEVEL-44 最後のオーブ

ガイアの剣をシイス南の火山に投げ入れて、いよいよたかし達は魔王城周辺地域に足を踏み入れた。流石に出現する敵も、強敵ばかりで一筋縄ではいかない。しかも、この辺りには人が生活をしている集落もなければ、情報を仕入れる事の出来る祠すらない。あるのはどこまでも続く不気味な洞窟ただ、それだけである。


かなり難解なトリックが数多く仕掛けられていて、一度引っ掛かるとズルズルと無限ループにはまってしまうと言う様なものが多々存在した。ここには勿論、それなりのお宝も眠っていて、稲妻の剣や、やいばの鎧と言う様な激レアアイテムがそこにはあった。


勿論、それらのお宝が目標と言う訳ではない。このダンジョンをクリアして魔王城に辿り着くのが、目的であった。たかし達は長いダンジョンにかなりの疲れが出てきてはいるものの、何とか最後のフロアも乗り切った。


地上に出るとそこには祠があったが、直接魔王城に行くには何か空を飛べる様なものでもなければ、到底あの険しい山を越える事は出来そうにない。たかし達はとりあえず祠に行く事にした。祠には神官が一人いて、その神官から最後のオーブであるシルバーオーブを渡された。これで全てのオーブが揃った訳であるが、その神官はこう言う。


「ここまで来れた猛者ならば、6つのオーブを持って冷たき南の大地であるアイレムランドの祠に行き、不死鳥ミアーラの封印を解く事くらいわけない事だろうな。」


たかし達はそれが、魔王城に潜入する為に深い意味を持っている事はこの時はまだ、思いもしていなかった。とは言えとりあえず、一旦エリアハンに戻り、ここまでの旅の報告をエリアハン王にすると共に、体力と魔法力を回復させる事にした。


「これがラストオーブのシルバーオーブか?」

「すげぇ、輝いてる。」

「ここまで苦労して来た甲斐があったな。」

「この洞窟、マジでエゲツねぇ。」

「並みのパーティーなら全滅してたな。」

「それ位、モンスターが強力だったな。」

「レベル上げといて良かった。」

「それより南の大地にあるアイレムランド?って船で行けるの?」

「とりあえず行ってみようぜ!」

「そこだけまだ未確認だったからな。」

「不死鳥ミアーラか…。」

「たかし、何か知ってるの?」

「いや、分かんねぇ。でも魔王城に行くには不死鳥ミアーラの力が絶対必要だろうとは思っている。」

「それに一回行けばドルーラ(瞬間移動魔法)で往き来出来るしな。」

「少しずつ慎重に慎重に進もう。ここから先は魔王バラーモスのお膝元。命は一つしかないからな。」

「だな。たかし、勇者っぽくなって来たじゃん。」

「そうか?お前らこそ頼もしくなったじゃん。」

「不死鳥ミアーラ、待ってろよ!」

「俺達を魔王城まで連れて行ってくれ!」

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