LEVEL-5 シャンパンファイト
新装備でレベルもモリモリ上がり、パーティーのレベルも平均して10位にはなっていた。
マロリア王の王冠を盗んだふとどき者をこらしめる為、パンシャーニュの塔に向かった。塔の中にはさしたるトラップもなく、宝箱採取を進めながらサクサクと進んでいった。
塔の中をくまなく回ると、塔の最上部近辺にダダカンの子分を発見。先ずはそいつをゴパンにボコらせ倒した。そしてダダカンの居場所を吐かせた。マロリア王の王冠を盗んだ首謀者は仕入れた情報通りダダカンの様だ。
本当のグラスもシャンパンもないが、たかし達はダダカンとパンシャーニュの塔でシャンパンファイトを決行する事になった。子分の言った通りダダカンはいた。
「貴様?よく俺様の場所が分かったな?」
「てめぇ、さっさとそのセンスの悪い王冠を返しな!たかが盗賊の分際でこの勇者御一行に勝てる道理はない。」
「よく分からない事を言うガキだな?おい野郎共、やっちまえ!」
正直今の俺様には強敵であった。子分の方は何とか倒したが、中々どうして、このダダカンの野郎がしぶとかった。実質3人でのたかし達は何とか上手く回復しあいながら、オイツォフには薬草を持たせるだけ持たせて、攻撃を加え一時間の死闘を制した。ようやくダダカンが、死ぬのが怖かったのか、マロリア王の王冠を差し出して、どこかへ逃げて行った。
もうこの塔には用事はないのでサクサクと下りた。マロリアまで歩いても良かったのだが、覚えたてのドルーラ一発分のMPが残っていたため、初めてドルーラを使用した。世の中には便利な呪文があるもんだなと感心した位である。ドルーラでマロリア城に着く頃には夜になっていた為、夜に王様に会う訳にも行かず、その日は旅人の宿で一晩を過ごした。冠は大切に枕元に置いて寝た。
翌日、朝食を済ませ準備する頃には、城もしっかりと開門していた。
「ダダカンって思ったより大した事無かったね?」
「そうだな。ま、俺の回復魔法が無ければ厳しかったのかも分からないがな。」
「私のセクシーさに完全に魅了されていたわね。」
「オイツォフ?それはないと思うけど?」
うちのパーティーは馬鹿なのかと思ったが、よく考えれば皆たかしと同年代なんだよなと思いながらマロリア王の元へ急ぐ一行。だが、これから思わぬ選択を迫られる事になろうとは、たかしは思っても見なかった。
それより、ドルーラ(一度行った城や町や村へ瞬時に移動する事が出来る移動魔法)を覚えたらエリアハン王が戻って来いって言ってた様な…気がしたんだが。




