LEVEL-42 ガイアの剣
世界には常識では考えられない様なアンビリーバブルな出来事も起こる。たかし達は絶海の孤島にある牢獄にもきちんと寄っていた。
そこには白骨化した骸骨が一本の剣を守っていた。その骸骨の側にはこんな紙切れがあった。
「旅の者よ、魔王城に向かいたいのならばこの剣を火山の火口に放り込むのだ。この剣はガイアの剣と言う。特別際立った攻撃力はないが、火神の怒りを静める為に作られた。勿論、このガイアの剣を手にする事が出来るのは心清らかな勇者のみ。そうでない者はこの剣に触る事すら出来ない。旅の者よ、このガイアの剣を持って魔王を倒しに行く勇気はあるのか?」
骸骨の側にあるガイアの剣をたかしは触ってみる。
「何て事はない。普通の剣じゃないか?」
たかしは棒きれを持つかのようにガイアの剣を振り回した。すると、骸骨がたかしに話かけてきた。
「ほう。お主は清らかな勇者なのだな。よし、これを持ってシイス南方の火山に向かえ。お主ならその先に進めるだろう。」
たかしは、何だかよく分からないがガイアの剣を手に入れた。この骸骨の言っている事が嘘ではないかとも、疑ったが、このガイアの剣を手に入れて初めて魔王城への具体的な向かい方を知る事が出来たのは確かである。
こうして、たかし達はシイス南方の火山に行く事になった。このヒョロイ剣にそんな大それた力がある様には到底思えなかったが、今はガイアの剣に今後の行方を託すしかない様にも思えた。
オーブは残り一つ。その集めたオーブをどこに持って行けばいいのかも分からない状況下にあっては、確かな直感によって進めるしか他に策は無かった。骸骨が話しかけて来ると言う稀な経験をする事になったが、この様なものはこれから経験するであろう魔王バラーモスとの戦いに比べれば大した事では無かった。勿論、今はそんな先の事を予測出来る状況下には無かったのだが…。
「へぇ、この骸骨が長年かけて守っていたのは、魔王城に人を近づけさせない為だったんだな?」
「ありふれた剣に見えるが?」
「いや、何か魔法力を感じるよ。」
「普通の剣じゃねぇよ。多分。」
「でも火山まで行くのに徒歩じゃ無理だろ?」
「それにまだ最後のオーブも見つかってないし。」
「シイス南方の火山て、確かに徒歩じゃ無理だな。」
「でも、父さんはその火山に飛び込んだ。」
「まさか、このガイアの剣を使って?」
「父さんは自殺なんかする人じゃないから。絶対。」
「でも、世界は平和にならなかった。つまり、たかしの親父さんらは、魔王バラーモスに勝てなかった。」
「まぁ、そうなるね。」
と、たかし達は勇者オルタナ一行の安否を気にしていた。




