LEVEL-41 夢の終わり
久しぶりにティムルとゴートュルクのドリームタウンへ立ち寄ったたかし達は、変わり果てたゴートュルクと牢屋で再会する事になろうとは思っていなかった。
どうやら共同経営をしていたティムルと折り合いがつかず、街の金を使って豪遊していたのがバレて牢屋にぶちこまれた様だ。ティムルにも話を聞いたが、どうやら九分九厘ゴートュルクが悪い様だ。
たかし達にも一応ゴートュルクを送り込んだ責任はある。そこで、ゴートュルクを引き取り、エリアハンの近くのベーレ村で商売をさせてくれないかと、たかしはティムルに申し出る。ティムルはその要求を飲み込みゴートュルクとはたもとを分かつ事になった。失意の底にあったゴートュルクであったが、たかしの一言で再起を決意する。
「ゴートュルクはさ、ここでこんなに立派な街を建てられたんだからさ、それは悪い事はしたかもしれないが、君の力はティムルも町民もゴートュルクの実力は認めていた。道を踏み外したかもしれないが、君の人生はこれで終わった訳ではないし、君の夢の途上だろ?勝手に夢の終わりを決めちゃいけないよ。」
このドリームタウンはティムルと町民が後を引き継ぐ事になった。たかし達はゴートュルクが街を去る時にティムルは、これまでの感謝を込めてあるものをたかしに渡した。
「こ、これは!?」
「イエローオーブだよ。何、そいつぁ街の整理をしてたら出てきた"ガラクタ"だよ。探してんだろ?俺には不要だからな。餞別だ、くれてやるよ。この街は、まだまだ大きくなるよ。ゴートュルク、ありがとう。新天地でも頑張れよ。あ、金は耳揃えて返してもらうからな。」
「お、おう。」
ティムルは決して言葉使いは上手くなかったが、その一つ一言に愛が込もっていた。こうして、たかし達は五つ目のイエローオーブを手に入れ、いよいよ残すは魔王城周辺地域だけとなった。あと一つのオーブを手に入れて、たかし達は魔王城へと乗り込む事になった。
「まさか、ゴートュルクがオーブを手に入れていたとはな?」
「俺は知らんよ。本当にガラクタだと思っていたんだ。」
「金、ちゃんと返せよ?」
「10万ゴールド位楽勝だぜ!」
「そんなに使って豪遊してたのか?そりゃ、投獄もんだな。」
「新天地はエリアハン大陸のベーレ村だぞ?マジで何十年かかることやら。」
「まぁ、商売のセンスはあるみたいだし、ゴートュルク次第ではあるが新大陸でって…。まぁ、好きにしろ。そのつもりで、夢を終わらせたんだろ?」
「まぁな。」
「まぁな。じゃねぇよ!?」
こうしてゴートュルクとたかし達はたもとを分かつ事になった。




