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~そしてもう一つの伝説へ~父の仇編~地下の黒幕編~  作者: 佐久間五十六


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LEVEL-40 ふなのりの骨

クリーンランドに寄った時の事だった。ドテンの村で手に入れた変化の杖と言うアイテムを持っていたたかし達は、面白いアイテムと交換してやるぞ、と半ば無理矢理に交換させられて手に入れたのが、ふなのりの骨であった。


ふなのりの骨をかざすと、方位と方角が示されるだけで、何の効果があるのか分からない人骨であったが、それが幽霊船のいる位置を示している物だと知るには、それなりの時間を要した。しかも、幽霊船は少しずつ移動している。


たかし達は何とか幽霊船の位置を特定して、見事にそこへ乗り込んで行った。幽霊船内部にはそれなりの強さのモンスターとお宝が眠っていた。その中でも重要そうだったのが、オリビアの愛と言うハート型の器だった。訳も分からず交換させられたふなのりの骨が少しだけ化けた瞬間であった。


たかし達の中でこの幽霊船に立ち寄った事が、今後の冒険にどう役立ったかと言う事を予測出来る人間はいなかったが、貴重な経験が出来た事は確かであった。


幽霊船を見つける為にカメハメハ号を走らせて思った事は、海は広いと言う事である。広い海の中で己の存在が、どれだけちっぽけなものであるかを知るには、今後の冒険にとって大きな収穫となった。同時に海上で出くわす化け物級のモンスターとの戦闘経験も、たかし達にとっては大きなものであった。船に上がってきたモンスターとしか戦えないが、とにかくそのサイズが桁外れであった。イカにしても、タコにしても、およそ知りうるサイズを遥かに上回るもので、これが魔王の力によるものだとすれば、魔王は速やかに倒さなければ世の為にならない。そう思えた。


基本的には打撃戦が全てだったが、戦闘中の行動パターンについては皆、たかしに一任している。一人一人の行動をきちんと細かく把握しておくたかしの様な勇者もいれば、個人個人に判断を任せるタイプの勇者もいる。それは十人十色である。


「まさか、こんな骨が幽霊船へと導いてくれるとはな。」

「あんまりにも上手く行きすぎて身震いしちまうぜ。」

「次はこのオリビアの愛と言うアイテムが俺達の冒険を進めてくれるのか?」

「少なくとも、それは確かだな。イカにしてもタコにしても、もうおさらばだな。」

「くぅー。しんどかったぜダイオウイカに皇帝ダコ。」

「お陰でレベルも懐もアップアップしているな。」

「魔王城に向かうまでにレベル45位にしておきたいですね。」

「即だよ即だよ。向かっている間にレベル50は行くって‼」


と、魔王の力を甘く見積もるいつものたかしであった。

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