LEVEL-37 大きくなぁれ
たかし達は2週間に一度位はティムルとゴートュルクの"夢の街"の途中経過を確認しに来てはいた。訪れる度に大きくなっていくこのドリームタウンに対してたかし達は、更なる期待を持って行く事になるのであるが、まだ時間はかかりそうではあった。
人も施設もどんどん増加して行く事になるのであるが、やはり街全体を大きくするにはそれなりの投資とそれなりの時間とそれなりの労力が必要になって行くのである。
まず、街には宿屋が出来た。道具屋が出来て、武器が出来てと一定のステップを踏む様になるのであるが、とにかくこのアクセスのくそ悪い場所に街を作ろうと言うのは大事な心意気であった。
ティムルとゴートュルクの努力だけではおよそ考えられない様な規模の街が成長して行く事になるのであるが、街が成長して行くのを見守るのは楽しかった。
オーブ探しは相変わらず変化は無かったが、大陸に新しい街が出来ると言うのは衝撃的な事であった。カメハメハ号での往来にも馴れ、たかし達は更にレベルアップしていた。かなりリュラプスやオイツォフも使える魔法が増えて、賢者として覚えられる約8割を覚え終わった。たかしも、勇者として覚えられるべき魔法をほぼ覚えていた。後はパーティー体力全回復魔法を覚えるだけとなっていた。
装備面でも、現段階で揃えられる中では最強の物を揃えていた。最強のパーティーに近付きつつはあったが、オーブの取得がまだあと三つもあり、回らなければならない場所がまだあった。
このドリームタウンが完成形を見る頃には、きっとたかし達も冒険の歩みを一歩も二歩も先へ進む事が出来るであろう。日を負う毎に大きくなって行く、ドリームタウンを尻目に、いつの間にか時は流れていた。
「ゴートュルク!」
「あ、たかし、皆。どうだいこの街は?」
「ズーの村からわざわざ船で来る甲斐はある街にはなったな。」
「カジノとか作ると良いんじゃない?」
「将来的にはそう言う規模の街が出来ると思うけど、その為には、もっともっともっと人や資材を投入する必要があるんだ。」
「そうだな。まだ簡易的な宿屋や武器防具屋や道具屋しかないもんな。カジノなんて、まだまだ先の話だよ。それよりオーブ探しは上手く行っているの?」
「いや、それがさ…難航しちゃってまだ半分しか集まってない。」
「そっか、まだ役にはたてないけどこの辺りにもオーブ伝説があるみたいだから、頑張ってこっちも探してみるよ。」
「忙しいのに悪いな、助かるよ」
と、互いを鼓舞しあうたかしとゴートュルクであった。




