表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
~そしてもう一つの伝説へ~父の仇編~地下の黒幕編~  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/120

番外編⑦ 開かないトビラ

さいごのカギで開かないトビラが一つだけ存在するらしい。それは人の心のトビラだと言う。こればかりはさいごのカギでも開かない。人の心のトビラは、どんなに便利なカギでも空く事はない。


人の心のトビラは信頼する人にしか開けられない。例えそれが可能でも、人の心の中にズカズカと入って行くのはどうかと思うし、何よりも開けない方が良い場合も存在する訳である。


心のトビラをいつも開放している人もいれば、ちょっとした事で、閉じてしまう人もいる訳である。それは人によって千差万別であり、人それぞれ違うのは当たり前である。開かないトビラを無理矢理こじ開ける事が、いつも良い結果をもたらすとは限らない。触れるのもNGと言う敏感なものまである。


勇者であろうと、なかろうと、気持ちを考えずに開かないトビラを無理矢理こじ開ける事は、好ましい事ではない。トビラを開けたいなら、それなりの信頼関係を構築してからである。その見極めもしないうちから、ズカズカドカドカと踏み入れて欲しくはない領域に足を踏み入れるのはいかがなものか。


人ならば誰しも踏み入れて欲しくない領域の一つや二つあるだろう。トビラを全く開放していない人もいる。そう言う見極めは人間関係を崩さない様にする為には、基本中の基本であると言える。開かない事がいけないのではない。開かない理由を知りながら、勝手にトビラを開けようとしてしまう事が良くないのであり、きちんとぶをわきまえねばならない。


「そりゃあ、たかしお前が悪いよ。」

「んだな。」

「オイツォフの事を考えて言ったのかもしれないが、結果的にそれはたかしの好意が裏目に出た形になった。ってさ、お互いガキじゃねーんだし、もっとしっかり議論しろよ。」

「はぁ?何で私がたかしと?ダサダサ勇者たかしに恋なんかしないんだけど?」

「って言われてるぞ!たかし?お前の気持ちぶつけろよ。」

「オイツォフ!君が好きだ!俺と付き合ってくれ。」

「さいごのカギでも開かないトビラあるのね。」

「同じパーティーに恋なんか持ち込んでそれで全滅したら元も子も無いんじゃない?」

「まぁオイツォフ?そう頑なに拒否するって事は好意はお互いにある訳だ。違うか?」

「まぁ相手がたかしだしね。スペック的には申し分無いんだけど。どうも心がさ…。」

「何だよ!心なら俺いつでもオープンだぜ?」

「そう言う所。信じて良いの?」

「今更かよ?お互い思いあってんだから、付き合う位通過点じゃんか?」

「ダサダサ勇者たかしと私がね。まぁ良いわ。私の負けね。」


遂にオイツォフの心のトビラが開いた瞬間であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ