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~そしてもう一つの伝説へ~父の仇編~地下の黒幕編~  作者: 佐久間五十六


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LEVEL-35 オープン・ザ・ドア

さいごのカギは面白い程、ドアを開けてくれた。本当にどんなドアでもオープン・ザ・ドアしてくれて、この世界に開けられないドアは無い事を見事に証明してくれた。


ドルーラ(瞬間移動魔法)で行ける町や城へ行っては、以前は開けられなかった扉を片っ端から開けた。思わぬ掘り出し物に巡り合う事もあったが、そのほとんどは収穫と言える程のものではなかった。


扉が閉まって先に進めないと言う事は無くなったものの、空を飛べる様になった訳ではないので、まだまだ、知らぬ世界はあったが、行動範囲が広がったのは確かである。


さいごのカギを手に入れた事でたかし達は、冒険の幅が広がった。扉を前にしてあたふたする事もなくなり、いよいよ冒険も後半戦?に入ろうとしていた。


行ける所が広がると言う事は、まだ見ぬモンスターとも巡り合う機会も増える訳で、とにかく良い事ばかりがあったと言う訳では無かった。レベルもそれなりの数値まで上がっていたたかし達にとって、最早地上のモンスターでは役不足だったのかもしれない。


さいごのカギ入手によりたかし一行の冒険のスピードは確かに上昇していたが、それが素早く魔王の討伐に役立つとは言えなかった。確かにさいごのカギはこの世界のどんなカギも開ける事が出来る道具ではある。しかしながら、それを使うたかし達がきちんと目的を持って冒険を進めなければ、直接的に魔王の討伐に関われたアイテムとは言えない。


ただ、宝を欲し自分の私腹を肥やすだけがさいごのカギの使用目的だとしたら、それは真の勇者のやる事ではない。要するに、バカとハサミは使い様と言うものであり、きちんとした者が正当に使わないのであれば効用は無いと言う事でもある。


「やっぱすげぇアイテムだよ。城の牢屋まであけちまう。」

「勘違いするな。これは神から与えられしアイテム。闇雲に物色する為の物ではない。」

「まぁ、俺達勇者一行なんだし、そう固い事は言わず開けられる物はガッツリ開けようぜ?」

「それじゃあ、そこら辺りの盗賊よりたちが悪いだろ?」

「盗賊上等。こうなったら開けられるだけ開けようぜ!」

「リュラプス、オイツォフ?賢者のお前達がストッパーにならねーと駄目だろ?」

「ゴパン、よくぞ言った。」

「うわ、道具袋の中ぐっちゃぐちゃだ。整理しないと!」

「リュラプス?どういうわけだ?袋の管理は旅の当初からお前に任せてあるはずだが?」

「実はキャパオーバーしていたんだ。最近アイテムの数が極端に増えてしまったからな。」

「そう言う時は言えよ。エリアハンのアイーダの酒場に行けば不要なアイテムを預かってくれるし。」

「すまん。」


と、まぁさいごのカギを手に入れたたかし達は道具袋が溢れかえる程のアイテムを手にしていた。

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