LEVEL-34 ラストキー
渇きの壺を使う浅瀬の探索には多少時間がかかったが、渇きの壺を使って出現した洞窟の中にはこの世に開けられない鍵は無いと言われる超レアアイテム"さいごのカギ"があった。これで恐らくは空かない扉に苦労する事はないだろう。
final-weapon-of-item-for-last-key つまり、最終兵器と言ったところか。洞窟の中には他には目ぼしいアイテムは無かった。だが、たかしはさいごのカギを手に入れてからも、その効力について疑っていた。本当に全部の鍵を開けられるのかと。
その疑念は後に消える事になるのだが、魔法のカギに長らく慣れていたたかし達は驚きに溢れていたアイテムであった事には違いないだろう。何せ何でも空く空く開けられない鍵はリアルに無かった。
さいごのカギは言うなれば、電子辞書の様なものである。何ヵ国分も入っていて、カバーされていない言語もあるが、さいごのカギの場合全ての扉にカバーしている為、そこが電子辞書とは違う所である。正にこれ以上のカギはいらないのだ。色々な意味でさいごのカギである。
さいごのカギを作り出したのは、恐らく神に近い能力を持ったものである事に違いはないが、はっきり言ってこんなものは普及させるべきアイテムではない。勇者の様な心清き者が持つ事を想定しているからなのかもしれないが、勇者であってもなくても、これを悪用するべきではない。便利すぎる物は時として人間をマイナスの部分に働かせる作用もある。
そう言う部分を見極められる者が持たなければ恐らく本来生み出された役割と同じ事をする事は出来ないであろうし、そんな事は神なる創造主も思ってはいない事であろう。
「これ、マジで凄くね?何でもあいちまう。」
「そりゃあこんな海の底に隠してある位だし。」
「たかし、使い方には気を付けろよ?」
「分かっているって。便利すぎるって事はそれだけリスク管理も必要だからな。」
「しかし、渇きの壺がさいごのカギ入手のキーアイテムだとはな。」
「全くフラグ立ってなかったよな?」
「勇者の為のアイテムなんだろうし、無くしちまったら大事だぜ?」
「それは言えてる。リュラプス荷物の管理しっかりな!」
「いや、人任せにしないでさいごのカギはたかしが管理すべきだと思うよ?」
「よく言った、オイツォフ!」
「絶対落とせないアイテムだからリュラプスにお願いしているんだよ?」
「まぁ、確かに勇者と武道家はアクティビティな戦闘をする事もあるのは確かだが…。」
「まぁ、そう言う事だから頼むよ、リュラプス。」
「ッチ。しょうがねーな。」
「ありがとう。」




