LEVEL-3 ベーレタウン
エリアハン大陸には、もう一つの村がある。ベーレタウンと言うのだが、何の変哲もない田舎街である。
たかしは、先ず一目散に武器・防具屋に寄った。ついこの間攻略したダンジョンで500ゴールドも貯まっていたからであった。最も買ったのはゴパンのけいこぎ位のものであったが…。それでもお金が余る為たかしは、迷ったあげくくさりがまを購入する事にした。
350ゴールドもするエリアハン大陸では最強の武器だ。たかしがこれを装備する事になったが、これからの旅が楽になる。後は道具屋で薬草やラーキメの翼に毒消し草を買った。
買い物を終えると、盗賊の鍵で開けられそうな民家があったので、入ってみた。そこには宝箱が一つあり、近くに一人の男がいた。その男はこう言った。
「お主がこの大陸から出る勇気があるのなら、持って行くが良い。中身は魔法の球だ。」
たかしは、この大陸から出ねば魔王バラーモスは倒せない。そう思った為、迷いはなかった。パーティーを見回しても異論のある奴はいなかった。
勇者御一行は、平気で他人の家に上がり込みタンスをあけてはそれを、さも自分の見つけた宝物の様にして持って行く。たかしは、そう言う野蛮な行為はしたくなかった。もちろん先に進む為にそれを媒酌する事はあるかもしれない。たかしは、エリアハン大陸を出る前にパーティーの皆に、その方針を伝えた。
ゴパンもリュラプスもオイツォフも皆同意してくれた。これから先の旅は敵も強くなっていくが、パーティーの連携で乗り越えなければならない事もあるだろう。まだ未熟な今のうちからそう言う事を徹底させる事で、連携を深め様としたたかしは、そう言う細かい事にこだわる勇者なのであった。
勇者はかくあるべき。そんな事を意識している訳ではないが、勇者として、人間として、常識の欠けている様な勇者が世界を平和にして果たして何人の人が喜ぶであろうか?魔王を倒した勇者が、人々から尊敬される様な人格者であり常識人であると言うのは、勇者を名乗る以上は備えておかねばならない資質であった。
同時にパーティーの金銭管理は僧侶のリュラプスに一任する事にした。何故ならたかしは、お金の使い方がなっていないからである。その時点で、オイッ!と突っ込まれそうではあるけど。




