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~そしてもう一つの伝説へ~父の仇編~地下の黒幕編~  作者: 佐久間五十六


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LEVEL-21 プライドオブヒーロー

後で分かった事なのだが、マーダ神殿に暗黒装備ダークウェポンを持って行った所で、暗黒騎士なんかには成れないそうである。そんなジョブはあったとしても採算は取れない。


さてさて、たかし達はカイネストと戦闘状態になっていた。賢者になったリュラプスとオイツォフの実力も見たかったし、少しは強く成っていた自分の実力を試すには最適な相手であった。


カイネストは中々骨のある敵だった。4:1と言う不利な状況であっても、戦士並の攻撃力と武道家並の素早さと、僧侶並の回復力と、魔法使い並の攻撃・補助魔法を扱える、正に万能戦士で、ダダカンの100倍は強かった。


それでも、でかい口を叩いた手前負けてしまう様では、格好がつかない。これは世の為と言うよりは、自分の為の戦いであった。プライドオブヒーロー(勇者の誇り)にかけても負けられなかった。


カイネストは強化魔法を使い攻撃力と守備力を上げてたかし達に襲いかかって来た。それに対し、リュラプスが守備力低下魔法を、オイツォフがたかしとゴパンに攻撃力強化魔法をかけ、確実に打撃力のある2人に肉弾戦を挑ませた。


たかしの方針ではないが、基本的に攻撃魔法は使わなかった。回復・補助魔法に魔法力を回す為だ。それもそうだが、魔法よりも豪傑な父オルタナの血を引くたかしの腕っぷしに重きを置く様な戦い方をしている為であった。たかしの攻撃力はパーティーの中でも一人飛び抜けていて、有限な魔法力とは違い、泥臭い肉弾戦こそが中程度他害魔法ミドルダメージマジックよりも効果的であった。


魔法は便利だが、それを使いこなす人間が、魔法に使われてはいけないのである。カイネストの手数も減ってきた。流石にもう限界なのかも分からない。


「グフッ…。」


たかしの破邪の剣が遂にカイネストの心臓を貫いた瞬間であった。死に際にカイネストはこう言って逝った。


「よく、私を倒してくれた。しかし、本当の黒幕はソルトフェルタ14世だ。」


意味深な言葉を残してカイネストは絶命した。今のたかし達にはカイネストの言っている意味がよく分からなかったが、とりあえず暗黒装備ダークウェポンを持ち帰り、ボルトガに戻る事にした。


カイネストの死に際の言葉の意味が分かるのはボルトがに戻ってからだった。とにもかくにも、たかし達はカイネストを倒して暗黒騎士になる為に必要不可欠な暗黒装備ダークウェポンを手に入れ、デビルロードを後にした。もちろん、ダンジョン瞬間脱出魔法であるリレミトを使って。カイネストとの激しい戦いで、大きく魔法力は消費したがリュラプスとオイツォフの成長を確かに感じられたのがたかしにとっては収穫であった。

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