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~そしてもう一つの伝説へ~父の仇編~地下の黒幕編~  作者: 佐久間五十六


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LEVEL-19 嘘

 ボルトガ国王ソルトフェルタ14世の言う通りに、たかし達はデビルロードへと入って行った。パンシャーニュの塔には確かに地下道が存在して、並のダンジョンが少し長く続く程度のものであった。


 どういう事か?それは要するに、ソルトフェルタ14世が言っている事はデタラメと嘘を真実と言うカクテルに混ぜた様なものであるという事であった。半分は間違い、半分は正しい。たかしの勝手なイメージでは、いかにも強力なモンスターが出てきそうなイメージだったが、そんな事は無かった。


 出てくるモンスターはスライムばかり。ここはスライム王国なのかと言う位に。戦闘は赤子の手を捻るような容易いものであり、特に目立った宝もなくこれは外れかなと思いながら、とりあえずダンジョンとしてはきちんとした作りであり、たかし達は行けるところまで行こうと思った。


 ところで、オイツォフが賢者になった事で、パーティーの戦いは非常に楽になった。遊び人だった役立たずが、じゃんじゃんと呪文を覚えて、命令にも素直に従う良い子になってくれたのだから、無理もない。


 それに加えてリュラプスも賢者になってくれている。この世界では最強とも呼べる布陣、ベストメンバーとも言えるパーティーに変わった。さてさて、何の代わり映えのしない単調で退屈なダンジョンもようやく、終わりが見えてきた。


 最深部まで来たと思わせる様な小部屋が、たかし達の眼前に現れたのである。そこで待ち受けていたのは、大きな騎士であった。どうやらただの騎士ではない様だ。たかしは勇気を持って話しかけた。


 「あんたが、このダンジョンの元締めなのか?」

 「暴走族じゃねぇんだ。俺はカイネストと言う。」

 「カイネスト、君はここで何をしているのだ?」

 「俺の後ろにある四つの暗黒装備を守っている。」

 「そうか。我々はその暗黒装備を手に入れに来たんだ。」

 「そう言う輩から暗黒装備を守っている。でも、久しく旅人は現れなかった。勇者オルタナのパーティーが来た時以来だな。」

 「オルタナは、俺の親父だ。」

 「ほう。オルタナは暗黒騎士に興味はなく、暗黒装備を見ただけで去っていった。だが息子の貴様らは違う。この暗黒装備を持ってジョブチェンジしようとしている。違うか?」

 「強くなれるなら何でもするさ。黒でも白でも勇者に変わりはない。まぁ、カイネストがそれを許さないだろうけどね。」

 「暗黒騎士に成りたかったら、この俺の屍を越えて行け。」

 「やっぱそうなっちゃうよね?と言うか、カイネストが暗黒騎士なんだね?」

 「ああ。だがおしゃべりはそこまでた。」

 「やっぱそうなるか?」


 暗黒騎士に成る為にはこのカイネストと言う暗黒騎士を倒さねばならなかった。デビルロードが余りにも楽に進めただけに、パワーアップしたたかし達ならカイネストに勝つのは雑作もない事であった。 

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