表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/120

LEVEL-16 輝くオイツォフ

 レベルアップを終えて、マーダ神殿にある宿屋で一泊してから転職する事にしたたかし達は、意気揚々と神官の元へ歩みを進める。


 「転職したいのはどなたかな?」

 と、神官はパーティーの代表であるたかしに聞く。

 「一応確認ですけど、勇者は転職出来ませんよね?」

 「当たり前の事を聞くな。」

 と、ひどく怒られてしまった。気をとり直して悟りの書で遊んでいるオイツォフをたかしは指名した。

 「オイツォフよ?そなたが成りたいのはどの職業だ?」

 と聞かれて、たかしは迷わず賢者と即答した。

 「オイツォフが賢者になるのだな?ん?お主はもしやレベル20を越えた遊び人か?」

 神官がオイツォフから悟りの書を取り上げたかしに返した。驚きを隠せないたかし達を尻目に転職の儀式を進める神官。こうして、オイツォフは賢者レベル1に転職した。


 うむ。輝いていますよ、オイツォフ先生。ここでたかしは神官に何故悟りの書が不要だったのは何故か神官に聞いた。しかし、「そう言う習わしになっているから」と、全く相手にしてもらえなかった。が、どうやら、遊び人を苦労して育てると悟りの書無しで賢者になれると言うメリットがあるらしい。


 たかしはゴパンの転職は後で飯をたらふく食わせるからここは、余った悟りの書をリュラプスに持たせて、賢者をもう一人増やす算段を取ることにした。無理矢理ゴパンを丸め込み結局ゴパンにはその要求を飲んでもらう形で、リュラプスも僧侶から賢者になった。


 パーティーに二人もレベル1がいると言う状況はそれが最強の呪文使い(スペルマスター)とは言え、レベル1に変わりはない。まずマロリアまでドルーラ(瞬間移動魔法)で戻り、マロリア周辺でレベル8位にしてから、メタルスライムの出現するマーダ神殿周辺でレベル上げを強行した。


 流石に唯一の上級職業だけあり、メタルスライムをいくら倒してもレベルが上がりにくい。その代わり呪文はバシバシ覚えていく。こうして、たかし達は勇者、武道家、賢者、賢者と言う最強のラインナップへと、衣替えする事に成功したのである。オイツォフの転職後の変わり様は、それまでの遊び人としての彼女を知っていた3人にとっては、インパクトがありすぎた様である。とにかくオイツォフは、転職しパーティーに貢献する存在となった事に違いはない。


 レベル上げを15で切り上げて先に進む事にした。中程度回復呪文や、中程度攻撃魔法を覚えた為、たかしは先に進んでも問題はないと判断した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ