表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/120

LEVEL-14 まだ?マーダ神殿

 ラタバハでお節介をやいたたかし達は周辺情報を得た結果、マーダ神殿を目指す事になった。


 しかし、陸路で行けるのはここまでらしい。あとは船を得て外海に出て新天地を目指す事になるのだが、その船のくだりはもう少し先の話であった。


 まずはマーダ神殿を目指す。どうやら勇者以外の職業はレベル20以上になれば、転職可能らしい。そしてもう一つ特殊な職業があった。賢者と言う職業である。魔法使いと僧侶の魔法が全て使える魔法のエキスパートである。


 ただし、悟りの書と言うアイテムが必要であり、悟りの書が無ければ、レベル20を越えても成る事は出来ない。ただ、現段階でパーティーにレベル20を越えた人間はいないため、周辺でレベルアップをしないといけない。その為にうってつけの塔が近くにあった。


 その塔の名前は試練の塔。悟りの書が一つ眠っていると言う話である。さて、パーティーはマーダ神殿により、クラスチェンジ出来る人間はまだいなかった為、神官の所には寄らず物色をしてきた。勇者の行いなら勝手にタンスを開けようが、壺をわろうが、樽を壊そうが、もう何でも来いなのである。


 これ等の行為は「調べる」と言う行いで正当化されていて、勇者一行の為なら窃盗ではないのである。マーダ神殿には、武器、防具、宿屋があり、道具屋はなかった。名前を変える事の出来る命名士なる人物もいたが、今更名前を変えても一文の得にもならないので、スルーした。いかがわしい名前をつけようものなら罰金がとられたり、ボッタクリの噂があり関わらない方が身の為であった。


 たかし達としてはレベルアップをして、オイツォフを賢者にしないと、この先の旅はきつくなる一方であり、皆がそれを願っていたのであった。


 「え?オイツォフには悟りの書無しでレベル20になったら賢者になれるんですか?」

 「アイーダさんが遊び人は化けると言っていたのは、この事だったのか。」

 「ここまで耐えてきた意味があったんだね。」

 「えー?私賢者になんか成りたくない。」

 「私も賢者になりますから、一緒に頑張ろ?」

 「リュラプス?お前も。」

 「ゴパンを賢者にする事は出来ないからな。」

 「レベルは1からやり直しだけどね。」

 「また1から?」

 「てめぇ?オイツォフ?文句言わず賢者になれ。お前が賢者になってくれたら、パーティーがどれだけ強くなるか分からないのか?」


 と、賢者に成る事を渋るオイツォフであったが、レベルアップでパーティーに貢献出来るのならば仕方ないかと思ったし、リュラプスも一緒に1からやり直してくれると言う事にしてくれると言うので、遊び人から賢者に成る事を承諾した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ