LEVEL-84 対決バラーモスエビル
オルタナの悲劇を感じる暇も無いまま、パーティーは奥深くへと進んで行った。すると、見覚えのあるモンスターが行く手を阻んだ。
「バラーモス?」
「あれは?」
「バラーモスでねぇか?」
四人が確かに見間違える事なく視界に捉えたのはバラーモスの分身で大魔王マーゾが蘇らせたバラーモスエビルと言うモンスターであった。地上で確かに倒したバラーモスの能力を持った全く別のモンスターであった。勿論、本家バラーモスの数段力は劣るが、それでも確実に強力なモンスターである事に変わりはない。
基本的な戦い方は攻撃力上昇魔法、守備力上昇魔法、息攻撃軽減魔法、素早さ上昇魔法、超絶爆発魔法を効果的に使い、打撃で押し切ると言うスタイルに変わりはない。ダメージを受けたら回復魔法で回復すると言うスタイルも鉄板である。バラーモスエビルは確かに強力なモンスターだったが、もうバラーモスに苦戦していたあの頃の自分達とは違うと言わんばかりに、力の差が明確に出ていた。
それはパーティーの成長をしっかりと感じる事が出来るものであった。バラーモスエビルの行動パターンもきちんと把握していた。一度戦った相手の行動パターンは忘れない。それが冒険を有利に進めてきたポイントであった。
今の所、バラーモス以上に強いモンスターであれば分からなかったが、本家のバラーモスの廉価版の存在であるバラーモスエビルに足下をすくわれる事は無かった。言うなれば、最強の横綱が平幕力士を相手にしているかの様な安定した勝利の納め方であった事は確かである。このくらいのモンスターなら雑作もなく捻り倒せる。ガルドアレフの強力なモンスターにもまれたお陰で、たかし達はここまで強くなったのは厳然たる事実である。バラーモスエビルはこうして倒したのであった。
「ビックリしたぜ。バラーモスが蘇ったのかと思ったよ。」
「大魔王マーゾも時間稼ぎで出したんだろうけど、あんな廉価版バラーモスなんかちょちょいのちょいだな。」
「でも、油断するのはまだ早いよ?まだ大魔王マーゾに辿り着いた訳じゃないんだから。」
「確かにな。ガルドアレフのモンスターにもまれたのが功を奏したな。でも大魔王マーゾも卑怯だよな?倒された部下を死の淵から呼び起こしてまた、戦わせるなんてさ。」
「そんな事情大魔王マーゾにしてみれば関係無いんだろうけど?」
「確かにな。バラーモスエビルは大したこと無かったけど、油断は禁物だぜ?」
「リュラプスはいつも当たり前の事しか言わないんだな?」
「そりゃあオイツォフにフラれる訳だ。」
「おい、ゴパンそれどういう意味だ?」
「馬鹿たれ!まだ戦場は続くんだぞ?」
「はい。油断してました。」
と、相も変わらず賑やかなパーティーはキングダムオブマーゾの先を行く事にした。




