表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夏のホラー参加作品

クロ


僕のお母さんが再婚して僕は、お父さんとお兄ちゃん2人とお姉ちゃんと家族になった。


でもお父さんの経営する農場が山の奥にあるんで、小学校まで10キロも離れている。


スクールバスが巡回しているから農場の近くまで送り迎えしてくれるんだけど、それでも1キロくらいは歩かなくちゃならない。


バスから下りて農場までの帰り道は鬱蒼とした森の中を通っている。


お父さんに農場の近くの森には熊がいるから気をつけるように言われ、熊よけスプレーを渡されランドセルに熊よけ鈴を付けて貰った。


あと、熊に対してやっては駄目な事も教えて貰う。


例えば、安易に人間の食べ物を捨てると熊がそれを食べその味を覚えてもっと食べたいと里の近くに来るから、絶対やっては駄目だって言われたんだ。


「ありがとうございました」


バスの運転手さんにお礼を言ってバスを下りる。


農場へ向かう道を歩いていたら、森の中からガサガサって音が聞こえて来た。


音がした方を見ると大きな黒い物が動いている。


もしかして味覚えちゃった?


一昨日、学校の給食で嫌いなおかずか出たんで先生に見つからないようにビニール袋に入れて持って帰って来たんだけど、家でお母さんに見つかるとやっぱり怒られるからあげちゃったんだ。


黒い動物が近寄って来る。


近寄らせない為に落ちていた木の枝を拾い振り回す。


「あ!」


振り回していたら手から木の枝がスッポ抜け森の中に飛んで行く。


黒い動物がスッポ抜けて飛んで行った枝に気を取られたみたいだ。


今のうちだと農場に向けて僕は走る。


ワンワンワン


僕は農場で放し飼いされている、黒い毛のデッカイ犬のクロが苦手なんだよー。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] かわいい。 ( *´艸`)
[良い点] クロ。 お迎えに来てくれたのだと思います。 熊が出たときのためにですね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ