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ソフィアのファンタジックワールド ~竜討伐の物語 編~  作者: 季山水晶
暮雲春樹 王国との連携

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99話 新たな提案

 お風呂から上がった3人は、銭湯のフロアに集まった。


 ソフィアとティアはお風呂上がりのほんのり赤く染めた頬に、カシオさんから貰った化粧水を使っているものだから、もう艶々の肌になっている。


 さらに、ウエストバーの街で買ったちょっと贅沢でお洒落な服に着替えたものだから、3人ともどこのええとこの子かね、って感じで周囲を魅了した。


「さあ、見てください。私の服。素敵でしょ」


「それに淑女の皆さま。見て。私とティアのこの艶々肌、決して若さだけのものではありません」


え、どうしたのいきなりソフィアらしくない自画自賛。


「なんと、この服はウエストバーの街で購入したものです。そして、これです。じゃーん。」


 ソフィは手に持った可愛らしいポーチから小瓶を取り出した。


「これは、バルビア村で温泉水から作られた化粧水です。紫外線予防効果に、保湿効果も抜群。肌のキメも十分に整えられる優れもの。美人のお姉さん方にはぴったりの品です」


「おー」と周囲から歓声が上がる。


 歓声が収まった後、一本指を立てて横に振り


「ちちち、私達はセールスをしに戻ったのではありません。良い知らせを持ってきたのです。なんと、バルビア村の盗賊は一掃されました。それに、ウエストバーの街の途中に出るモンスターも退治されました。もう、安全に他の場所に行けるのですよ」


「特に、バルビア村では復興が進んでいて、お店も増えてきています。この化粧水も販売される予定です。それに、後数カ月もすればルシオさんのラッセル山の源泉を使った銭湯も開業予定なのです」


 再び歓声が沸き上がり、その歓声の中から1人の男性が間を割って飛び出してきた。


「な、なんと、その話は本当ですかな?」


 登場したのはアンモライトのネックレスを付けたちょび髭村長。


 あ、あのアンモライトのネックレスはテルさんが売ったものだ。たいそうお気に入りなんだなあ。


「はい。本当です。その証拠として、この服とこの化粧水をお見せしたわけですわ」


 ソフィアはスカートを少し持ち上げクルリと回って見せた。


「ただ、少し問題があるのです」


「問題とはどういったことだね?」


 村同士の交流が盛んになると、それぞれの商業発展にも繋がり、人々の暮らしも豊かになる。それ故、解決できる問題なら解決したいというのが心情だろう。


「それは街道の整備です。既に、バルビア村の方からは徐々に整備されてきています。そこでトピカの方からも整備をして、早く街道の整備を完成させたいのです。人の流通が良くなればお互いの村が発展するわ」


 そのまま、バルビアの方からトピカ迄整備させたらいいじゃないかと思うかもしれないが、一方の村がすべて整備してしまうと、関税を設置や、今後の貿易に不公平が生じてしまう可能性がある。村同士が長く、良い関係を築くためにはなるべく平等にする必要があるのだ。


「それにね。今の獣道みたいな街道のままでは沢山モンスターが出るのよ。街道が整備されて人気が多くなればモンスターも出てこなくなるわ、凄腕の村長さんならわかるでしょ?」


 凄腕と言われニヤ付く村長は、ちょび髭を触りながら頷いた。


「よし。整備する人材を募ろう」


「馬車も走らせたら人の流通はもっと良くなるかも」


「よし。馬車も走らすか」


「夜には街灯が点くと嬉しいな」


「うむ、街灯も整備していこう」


「流石村長さん。出来る男は違うわね」


 村長はたいそうご機嫌になり、大口を開けて笑い出した。


 おいおい、村長。ソフィアの言いなりじゃないか。本当にそれでいいのか?


「村長さん。後一つ提案があるの」


「うむ、なんでも言ってみなさい」


「今、この村にとても優秀な薬剤師が2名薬屋で働いているわ。とても優秀で良薬を作ってくれるのだけど、素材が足りないの。そこで、便利屋の様に色々な仕事を一手に引き受ける組合があればどうかなって思うのよ」


「モンスター討伐の人材派遣はマリーさんがやってはくれているけど、他の雑務も出来るようにすればきっと、失業者も減って村の発展に繋がるわよ。依頼主から依頼料を貰って、その一部を組合の収入にして組合員の給料や、今回の様に街道整備に利用するのよ」


「昔の西洋でいうギルドみたいなものだな。良いアイデアだ。村役場がそれを担う事にして早速準備にかかろう」


 なんと人材派遣センターが出来ました。これで素材の収集や馬車の運行も任せられますね。ソフィアの目的はこれだったんだな。


 毎度毎度、僕達がモンスターを狩に行っている暇なんかないものね。


「私達からの提案は以上よ。素敵な村長さん頑張ってね」


 ソフィアが村長に握手の手を差し出すと、村長は興奮してソフィアの手を握り続けている。


「村長さん、痛いわ…」


 甘く切ないソフィアのセリフに我に返った村長は、顔を赤らめキョロキョロと周囲を見渡していた。


 ◇ ◇ ◇


「こんにちは、お久しぶりです」


「おや、病人は誰だい?何の薬が欲しいんだい?なんだ、あんた達かい」


 薬屋に入ったマサト達に対して、いつもの様にニールはそう言った。


「お薬の出来具合を見に来ました。それと、ちょっと聞きたいことがありまして」


 マサトは医師から聞いた国王の病状を説明した。


「成程、それは体に取り込まれた酸の一種が関節に入り込み痛みを引き起こす病気だね。痛みを取るだけでは根本的な治療にはならないよ。酸を分解する薬を使うと良い。今あるのは3瓶だけだよ。もっと欲しけりゃコバノトネリコの木の皮を持ってきな作ってやるよ」


 え?どこにあるの?それ…



あちこち飛びまくっていますが、ぎりぎり繋がっていると勝手に思ていますが、如何でしょうか。

明日も投稿します

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