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ソフィアのファンタジックワールド ~竜討伐の物語 編~  作者: 季山水晶
暮雲春樹 王国との連携

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94話 ラッセル山へ

 再びバルビア村へ到着したマサト達は、ラッセル山の場所を聞くためにモニカを尋ねた。


「いらっしゃい。また会えて嬉しいわ。今日はティアも居るのね。ところで、今日はどうしたの?」


 歓迎してくれたモニカにマサトは事情を説明し、早速、山の場所を尋ねた。


「ラッセル山なら、丁度ルシオが行っているわ。あの火山の麓に温泉の源泉があって、彼はそれを村まで引くためにポンプ小屋を建てているのよ。山は村の東のはずれにあるわ」


 そうか。ルシオさん、この村に温泉を引くために頑張っているんだ。楽しみだな。


「ねえ、ねえ、モニカ?温泉いつできるの?」


 ソフィアは瞳を輝かせ、食いつく様にモニカに尋ねた。


「順調にいけば半年位で取り敢えず形にはなるだろうって言っていたわよ。あなた達にお礼を言わないとね。あれ以来、村にも活気が出だして、色々なお店も出るようになったの。銭湯が出来るともっとこの村は賑やかになるわよ」


「それはよかったわね。でもまだ半年もかかるのね」


 少し残念がるソフィアにモニカは笑みを浮かべながら


「内緒だけどね、うまくいけば2週間でまず、この家に温泉は引く予定なの。是非入りに来てね」


 それを聞いてソフィアもティアも大はしゃぎ。源泉も見たいので早速ラッセル山に向かおうと言い出した。もしかして少し手伝えば、もっと早く温泉に入れるって思っていない?


「はいはい。判りました。行きましょう、行きましょう」


◇ ◇ ◇


 山の麓に辿り着くと、小さな小屋を数人がかりで建てており、それを指示する人物がいた。勿論、それはルシオだ。


「こんにちは、ルシオさん」


 突然の懐かしい来客にたいそう驚いたルシオは、走ってマサト近寄ってきた。


「マサト君じゃないか。こんな所へどうしたんだい?」


「ルシオさんこんにちは。美肌の湯永久無料会員として、進行具合を見に来たんですよ」


 いつもの様にソフィアはしゃしゃり出た。


「ははは、それはそれは、わざわざこんな山に迄お越しになって頂いて、恐悦至極に存じます」


 ルシオは頭を搔きながら、笑って答えたが、その後すぐに難しい表情に変わった。


「折角来てもらったのだけど、あまり順調には進んでいないのだよ」


「一体どうしたのです?」


「源泉はすぐそこにあるのだが、ポンプを動かすのに源泉よりも高温のお湯が必要なんだ。あの洞窟の奥に高温のお湯が沸きだす場所があるのだが、まあ、案の定モンスターが多くて管を持って行けないのだよ」


「でも、その悩みも解決する目途がたったよ。判るだろう?マサト君。勿論、報酬はお払いするから」


 やれやれ、迂闊に声を掛けたばかりに…飛んで火に入る夏の虫とは正にこの事だな。


「報酬というのはね。ソフィアさん、ティアさん、これを見ておくれ」


 ルシオがごそごそと取り出したのは化粧水だった。


「ここの温泉水を基にモニカが作ったものだよ。紫外線予防効果に、保湿効果も抜群。肌のキメも十分に整えられる。美少女の君たちにぴったりだ。これをひと月分。それが報酬だよ」


 なんと、モニカさん作。薬剤師の孫娘が作ったものなので品質は保証できそう。それに、ソフィアもティアも美少女と言われて満面の笑顔になっている。


「仕方がないわね。マサト。ルシオさんが困っているのよ。お友達の為だものね。決して化粧水に魅かれたわけではないのよ」


 やっぱり、ソフィアはそう言うと思ったよ…


 ルシオさん目ざといなあ。ソフィアもティアもやる気満々になってしまっているじゃない。でも、まあ、どうせ閃緑岩を取りに洞窟へは入らなければいけなかったのだし、化粧水頂いてラッキーって喜んだほうが良いかも。


 でも、勘違いしてはいけない。決して、閃緑岩の事を言わなかったわけじゃないからね。たまたまソフィアが進行具合を口にしただけで、その後で言うつもりだったからね。


「マサト、何ぶつぶつ言っているの?何か言い訳がましい事考えているのでしょう」


 お見通しなのですね。判りました。正直者になります。


「ルシオさん。僕達も丁度洞窟に行こうと思っていたので、ついでに管を奥まで置いてきますよ。ソフィアとティアが喜んでいるので報酬はお願いしますね」


「所で、洞窟の中はどの様になっているのですか?」


 話によると、洞窟の中は特に迷路になっているわけではなく、真直ぐ地下に潜って行っている。100mほど行くと地下には広場があって、その横に熱い源泉が湧いている。

 その広場は気温が高めで、モンスターが多数いるそうだ。幸い、酸素は十分足りているそうで、窒息の心配はない。


 管は運ぶと重いので、入り口からどんどん突っ込んでくれるそうだ。時々誘導するのと、着いた時に源泉に放り込んでくれればいいとの事。でも、大変なので、少しは引っ張ってあげるね。


 そして、地下に潜るという事はそこが深成岩である閃緑岩の採石場だろう。


 あっ、しまった、磁気帯びかどうかを調べる磁石が無いぞ?


「ルシオさん、磁石お借りできませんか?」


「方位磁石でいいかい?」


 方位磁石で十分、石の近くに持っていけば変な回転をするはず。それで磁気を帯びかどうかがわかる。


「有難うございます。お借りいたします。では行ってきます」


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