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詩❲心理描写-暗❳

消えない傷

作者: 日浦海里

痛みは時が忘れさせてくれる


それの一面は真実で

それの一面は偽りだ


記憶に刻まれた

魂に刻まれた

傷が消えることはない


もう忘れたと思っていても

記憶の表層に浮かばなくても

なにかの拍子に

それは唐突に現れて

心に残る傷跡を裂き

涙のように血を流す


けれど本当はそれでいい

忘れる必要なんてない


同じ痛みを覚えないため

これ以上傷を増やさないため

安易に周りを信じないほうが

周りに臆病でいるぐらいの方が

ちょうどいい


目立たないけれど

知っていれば見つけられる

ある時記憶の奥底から引きずり出される

それぐらいの傷跡の方が

生きていく上では

ちょうどいい


刻まれたものは

決して忘れることはないのだ


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