第4章 ♯2 嫁を更に可愛くする魔法
獣人界。
獣人とモンスターのみが住むことが許された世界。
獣人にも種族があり、犬族、猫族、兎族等、色々な動物の獣人が暮らしている。
その中にも、種族差別があり、強い種族は弱い種族を支配する弱肉強食の世界。
その世界の頂点に立つのは、絶対的支配者・獣王。
その獣王の作った法により、強い者は弱い者に何をしても構わないと言った、正に弱肉強食の法により弱い種族が虐げられる理不尽な世界。
「やっと着いたな!獣人界!!」
「結構遠かったね〜!」
「二人とも私のお陰で快適な船の旅が出来たんですからね!
感謝してくださいね!」
「毎回毎回、魔法使うの渋りやがって!
そんなやつに感謝なんかするか!!」
「はいはい、喧嘩はそこまで!
着いて早々喧嘩しないの!」
『はーい・・・。』
《マスター、そのままこの世界にいるのは止めた方がいいでしょう。》
「Riri、どういう事だ?」
《ここは獣人界。
人間界の者は受け入れられません。
なのでマスター達も獣人になったほうが今後、動きやすいと思われます。
スキル創造アプリで獣人化を創ることをおすすめします。》
「確かにそうだな。
分かった!
ありがとう、Riri。」
俺は早速スキル創造アプリで獣人化出来るスキルを創る。
【偽装】
ミコトが魔法を唱えると4人に耳と尻尾が生える。
「にゃァァァァァ!!!
リラが可愛いにゃんこになったァァァァ!!
何!?この可愛いにゃんこ!
撫でていいの!?
抱きしめていいの!?
あああああ!!
ジュリアはセクシーなうさちゃんにぃぃぃぃ!!
バニースーツ来てくれぇぇぇえ!!
それで俺を誘惑してくれぇぇぇぇ!!!
わぁぁぁぁ!!!
ルーシアは可愛いワンちゃんだとぉぉぉぉぉ!!
タレ耳が可愛いぃぃぃぃ!!
何この尻尾!!
もふもふしていいの!?
獣人化サイコぉぉぉぉぉ!!!」
「ぎゃぁぁぁぁ!
ミコトの病気が始まったァァァ!!」
「旦那様♡
今夜はそのバニースーツで誘惑してあげますね♡」
「うわぁぁぁぁ!!
やめろ!
尻尾もふもふするなァァァァ!!」
「すいません。
皆が可愛くてつい、取り乱しました。」
10分後漸く落ち着くミコト。
「もう!ミコトは!!」
「旦那様も獣人化してますよ。」
「何の獣人化だ?」
《マスターはカイザーキングベアですね。
マスターの好物でしたから、それがそのまま獣人化に現れましたね。
因みに、獣人化したことにより、それぞれの能力が使えるようになりました。
リラは猫の様に靭やかな動きが出来、夜目も効きます。
ジュリアは兎の様に耳が良くなり、ルーシアは犬の様に鼻が効きます。》
「へぇー!
凄いな!
便利な魔法だ!
で、俺はどんな能力があるんだ?」
《マスターの場合は・・・
カイザーキングベアの様に怪力になりますが、いつもよりキレやすくなりますね。》
「えぇぇぇぇぇ!!
困る!!
世界が滅亡しちゃうよ!!
違うのに変えて!!」
リラが本気で困った表情をする。
「そんな大丈夫だろ?
俺は普段そんなにキレないし。
ちょっとキレやすくなるくらいだろ?」
『はァァァァァ!?』
「ミコトくん、自分のこと何もわかってねえなあ・・・。」
「流石に私もそれは否定しますね・・・。」
「ミコトは獣人化しなくてもキレやすいからね!?
すぐキレて拷問にかけるでしょ!?」
《しかも、馬鹿ですね。》
「おい、バカは余計だろ。
そうかなあ。
そんなにキレやすいかなぁ?
Riri、他のに出来ないのか?」
《無理ですね。
獣人化はその人の特性を表したものが、そのまま現れます。
リラは多分マスターの趣味ですが、
ジュリアは万年発情期。
ルーシアは主人に絶対服従するが、敵には噛み付く。
あとキャンキャン煩い。
みたいに性格や特性が現れてしまいます。
マスターの場合は熊肉を食べ過ぎとキレやすい性格が獣人化になって現れてます。》
「万年発情期・・・。」
「キャンキャン煩いって・・・。」
さり気なく落ち込む2人。
「・・・2人ともドンマイ。
なんとなく当たってるからな。」
「私の何処が万年発情期なのですか!!
旦那様と何時でも繋がっていたいと思ってるだけですよ!!」
「いや、お前のは当たってるだろ?
このエロシスターが。」
「キャンキャン煩いですよ!ルーシア!」
「なんだと!
この万年発情変態駄目シスターが!!」
「2人とも落ち着いて・・・!」
「リラは旦那様の趣味だからいいじゃないですか!!
本当だったら貴女も兎ですよ!
いつも発情してますからね!!」
「きー!!
ジュリアみたいに常に発情期じゃないもん!!」
ぎゃあぎゃあ喧嘩する3人。
「うるせぇぇぇぇ!!
何時まで経っても上陸出来ねぇじゃねぇぇぇぇかぁぁぁぁぁ!!」
『ひぃぃぃぃぃぃ!!
初めてキレられたァァァ!!』
「はっ!!
いつものことなのにキレてしまった!!
これが熊の特性か!!」
今にも泣きそうな3人。
「ごめんよぅ!
無意識にキレちゃったよ!ヨシヨシ。」
3人は撫でられて落ち着く。
《ふふっ。いい気味ですね。
マスター、これからもお願いしますね。》
いやいや、もうキレないよ。
俺はいつも冷静だからね。
《・・・はっ。》
何で鼻で笑われた?
やっとのことで獣人界に上陸する。
船は盗まれると不味いのでアイテムボックスにしまう。
こんなでかい物でも入るのか・・・。
万能だなあ。
「Riri、この辺に町とか村はないか?」
《東に30分ほど歩いた所に村がありますね。》
「分かった!案内してくれ!」
Ririのナビ通りに進むと村が見えた。
「よし、あの村に行って今日は休もう。」
『はーい!!』
村に入ると村人達がいた。
皆、耳や尻尾を生やしている!!
やっぱり獣人界に辿り着いたんだなと実感する。
しかし、村人は俺たちを見ると直ぐ様、家に入ってしまう!!
何故だ!?
まだ一言も話してないぞ!?
ははーん。
さてはうちの可愛いケモミミシスターズを見て、余りの可愛さにビビったんだな!?
わかるぞ!
俺だって今日の夜はどうするかで頭がいっぱいだからな!!
「熊族だ!
しかも上位格だ!」
あ、原因は俺ね。
なんとなく気づいてたよ。
しかし、どういうことだ?
種族によって敵対でもしているのか?
「ミコト、どうしよう?
皆怖がってるよ?<主にミコトが。>」
「皆さん怯えてますね。
あんなに震えてますよ!<旦那様を見て。>」
「これはここには居られないかもな。<ミコトくんのせいで。>」
「くっ!心の声が丸聞こえだ!!
此処では休めないかもな。
別の場所で野宿かな。」
その時、村に3人の獣人がやってきた。
トラ族なのかな?
尻尾が縞々だ!
「おらァァァ!!
下等な村人共!!
出てこい!!
上位格のトラ族様達が来てやったぞ!!」
「なんだ、あいつら?」
「この村を襲いに来たっぽい感じだね?」
「お、あそこにいい女が3人もいるぞ!!
今日はあいつらと交尾でもするか!!」
「げへへ、たまんねえな!!
おい!そこの姉ちゃんたち!
俺達と来いよ!!」
「ああん?
誰が誰と交尾するって?」
「あ?
何だてめえは?」
「この子達は俺の妻だが?」
「はっ!
ヒョロヒョロのくせにこんないい女3人も連れやがって!
お前は引っ込んでろ!!
俺たちがこの女共をかわいがってやるからよお!!」
虎たちがリラ達に手を伸ばしてきた!
〈スパッ!!スパッ!!スパッ!!!〉
『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
「腕がァァァ!!」
「き、貴様ァァァ!!!」
俺はアイテムボックスから紫紅を取り出し、瞬時に虎たちの腕を斬り裂いた!!
「てめぇら、何、人の妻に手ぇ出そうとしてんじゃァァァァァ!!
ぶっ殺すぞぉぉぉぉ!!!」
『もうキレたぁぁぁぁぁ!!』
【地獄の拘束具】
黒い鎖が虎の獣人達を締め上げる!!
『ぎゃぁぁぁぁ!!何だこの魔法はぁぁぁぁぁ!!』
「俺の妻達に手を出そうとした罰だァァァァ!!
苦しめぇぇぇぇ!!
そして、死ねぇぇぇぇ!!!!」
『ぎゃぁぁぁぁ!!た、助けてくれぇぇえ!!』
「誰がてめえ等なんて助けるかボケェぇぇぇぇ!!
【アイアンメイ】「今日はいっぱい構ってにゃん♡」ニャァァァァ!!喜んでぇぇぇぇ!!
俺の可愛いにゃんこちゃんをいっぱい虐めちゃうからな♡」
間一髪、虎の獣人達は鉄の処女の拷問を回避する!
「あれ!
何この獣人達!?
腕ないよ!?」
「ミコトがやったんでしょう!!」
「えぇぇぇぇぇ!!
してないよ?」
「また理性無くしたの!!」
「そっかぁ!ドンマイ!!」
「いや、ドンマイって・・・。」
「この先大変そうですね・・・。」
ミコトは虎の獣人達の拘束を解く。
虎の獣人達は慌てて村の入口に身体を向ける。
「クソッ!!
変な魔法使いやがって!!
覚えてろよ!!」
走って逃げる虎の獣人達。
「あ、腕治してないの行っちゃったよ。
せっかちな奴らだな。」
『ウワァァァァァァ!!!』
「ぎゃぁぁぁぁ!
何だいきなり!?」
それは村人達の歓声だった!
「あんた等凄いな!
あの虎共をやっつけるなんて!!」
「は?」
「あいつらはいつもこの村に来て悪いことばかりするんだ!
腕斬ってくれてスカッとしたよ!!」
どうやら悪者退治して英雄扱いみたいだ。
さっきとは嘘のように真逆で歓迎ムードだ。
一体どうしたというのだ??
こんにちわ!
午前中忙しく更新遅れました!
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