第3章 ♯35 運命
俺は夢を見た。
夢なのかな?
見たことのある白い空間。
もう何回目かな?
やっと来たんだ。
「ミコト、ここはどこ?」
「ぎゃぁぁぁぁ!!
何でリラがここに!?」
「私達もいますからね!!」
俺の後ろには嫁の皆さんがいる。
何故?
《私が皆さんをお呼びしたんですよ。》
この美しい声は!!
「創造神様!!」
『えぇぇぇぇぇ!!
創造神様ぁぁぁぁぁ!?』
《お久しぶりですね。
ミコトさん。サクラさん。
そして、初めまして。
私が貴女達の世界を創った神です。》
「だ、だ、だ、旦那様!!
あのこ、高貴なお、御方はほ、本当に、か神様であられるんですか・・・!?」
声も体も震えるジュリア。
「そうだよ、
ジュリアが会いたかった神様だよ!」
「そ、創造神様ぁぁぁぁぁ!!
とてもお会いしとう御座いましたァァァァ!!」
五体投地するジュリア。
おっぱいが潰れて少し苦しそうだ!
《あら、貴女はあの罪と罰を司る駄女神を崇拝してるのでは無かったのですか?》
「い、いえ、私は全ての神を崇拝しておりますぅぅぅぅ!!!」
あ、駄女神って言った!
《冗談ですよ。頭をあげなさい。
ジュリア、熱心に祈りを捧げてくれて有難う御座います。
貴女の祈りはちゃんと私に届いてますよ。》
「私の祈りが・・・!!
こ、光栄で御座います!!
これからも祈らせて頂きます!!」
感無量なジュリア。
《ミコトさん、貴方を呼んだ理由、分かりますよね?》
「・・・はい。
達成したのですね?」
《そうです。
皆さん、此方をご覧ください。》
俺達の目の前にテレビのような画面が出てきた。
そこに映し出されたのは俺が創ったホテルが2つ。
多分リーガルなのだが、今よりも大きくなって栄えている。
《貴方達のお陰であの町は更なる発展を遂げます。
観光客が増え、冒険者の存在も町の発展の手助けとなっています。
貴方が心配していた冒険者の子供達も、貴方のお陰で親を亡くす子供はいなくなります。
レベルを知れることにより、冒険者も成長し、無茶な行動をする者もいなくなり、死者を減らすことも出来ます。
また、貴方がアスラさんに託した器具は人間界で全ての人間が持てるまでに広がります。
貴方がいた世界のように当たり前になるのです。
貴方が期待をしているアスラさんは、貴方の期待に答え、人間界一の商人になります。》
「あれ?
アスラは調味料で大商会になるんじゃ?」
《あれはあのままの10年後です。
貴方が更にアスラさんの人生を変えました。
貴方の行動次第で未来は変わります。
貴方がこの後、人間界を滅ぼせば、また未来は変わるのです。
だから貴方は正しい道を歩まなければなりません。
貴方が間違えた方に向かった時は貴女達がそれを止めるのです。
この世界の未来はミコトさんが握っているのです。》
「ミコトが世界の未来を!?」
《そうですよ。
ミコトさんはこの世界の救世主です。しかし、逆も然り。
この世界を滅ぼす力も持っています。
ミコトさんは一度、水龍を召喚させようとしましたね?》
「はい・・・。
リラの手にキスをされて苛ついて・・・。」
《あの魔法をリラさんが止めなかったら、今頃人間界は滅んでいました。
それくらいミコトさんはこの世界で危険人物なのです。
この世界が発展するのも、滅ぶのも、ミコトさん次第。
ミコトさんがこの世界に送られた時点で、この世界の未来はミコトさんが握ることになったのです。
だから、貴女達がミコトさんを正しい道に導くのです。
神の使者として。》
「私達も神の使者なのか・・・!?」
《勿論ですよ。
使者でなければここには来れません。》
「わ、私もついに神の使者に・・・!!」
涙を流し喜ぶジュリア。
「あ、あの!私はこの後、ミコトさんに付いていくことが出来ないのに神の使者になれるんですか・・・!?」
《サーラさん、貴女には貴女しか出来ないことがあります。
もう気づいてますよね?
貴方の身体には新しい生命が宿っていることを。》
『えぇぇぇぇぇ!!!
新しい生命ぃぃぃぃ!?』
「・・・創造神様には判るんですね・・・。
最近、少し調子が悪かったんです。
もしかしたらと思ってはいましたが、やはりそうでしたか。」
「え、それってもしかしなくても、俺の子だよね!?
え、俺パパになるの!?」
《そうですね。
新たな命、大切にしてあげてくださいね。
そういうことでサーラには母親として、子供を育てミコトさんを支えてあげてください。》
「わかりました。
ちゃんと育てあげます!!
大好きな人との大事な子供ですから!!」
《因みにリラ、ジュリア、ルーシアは今はまだ子を宿すことは出来ません。》
『えぇぇぇぇぇ!!!!』
《貴女達はミコトさんと一緒に旅をし、導く役目があります。
それが終わるまで私の力で宿せなくなっています。
革命が終わった後、この力は消滅します。
申し訳ありませんが、ご了承ください。
・・・そして、サクラさん。》
「は、はい!!」
《貴女には辛い思いをさせてしまいました。
申し訳ありません。
不慮の事故で命を落とした貴女に最初の使者として、この世界に送りました。
しかし、私がスキル選択を誤り、サクラさんにとって大変な3年半を過ごさせてしまいました。
貴女に与えたメモリーのスキルで、前の世界の記憶を元に革命を起こしてもらおうと思ったのですが、それだけでは出来ないと言うことを思い知らされました。
まだまだ私も未熟と言うことです。
私の未熟さをどうかお許しください。》
頭を下げる創造神。
「・・・この3年半、確かに辛かったです。
でも、このスキルがあったから美琴君に会えました。
だから、創造神様はスキル選択を間違ってませんよ。
一度死んだ私を、もう一度生き返らせてくれて有難う御座いました。」
《私を許してくださるんですね・・・。
有難う御座います。
サクラさんはこのまま、サーラさんの側にいてあげてください。
貴女にはミコトさんと同様、ミコトさんとは別に革命を起こしてください。
貴方のスキルと貰ったスキル。
これできっと革命は起きますよ。》
「・・・私もそう思ってました。
私は美琴君も同じように別の方法で頑張ります!!」
《貴方なら出来ますよ。
それではミコトさん、最後に何か質問はありますか?》
「・・・俺とサクラの他に、この世界に転移したやつはいますか?」
《転移させたのは貴方達だけですよ。
もう増やすことも無いでしょう。》
「そうですか。
それを聞いて安心しました。」
他にはもういないのか。
良かった。
サクラみたいなやつはいないんだな。
「あ、あの!!」
《どうしたんですか?リラさん。》
「どうしてもお礼が言いたくて!
ミコトをこの世界に送ってくれて有難う御座います!!
ミコトにとっては辛いことだったかもしれないけど・・・私はミコトに出会えて幸せです!!
ミコトのお陰で私の人生は変わったし、とても楽しいものになりました!!
私は幸せです!!」
《リラさん、いつもミコトさんの暴走を止めてくれて有難う御座います。
貴女に与えたスキルがミコトさんの暴走を止めています。
まだ、開花していないスキルの方です。
貴女とミコトさんにとって、このスキルはとても大事なもののようです。
これも運命でしょうか・・・。
何れ、このスキルは開花するでしょう。
その時に、この意味が分かるはずです。》
「スキルのお陰で・・・。
運命・・・。
ミコトと私が会えたのは運命なんですか?」
《・・・そうとも言えますね。
だから貴女はミコトさんの傍に居なければなりません。
何時までも・・・。
そのことを努々お忘れなく。》
「わかりました!!
有難う御座います!!」
《もう、時間のようです。
これからも頼みましたよ、ミコトさん。》
「はい。
色々と教えて頂き有難う御座います。」
《貴方達に神の御加護を・・・》
創造神様が微笑むと俺達は自分達の世界に戻された。
俺達が目覚めると、もう朝だった。
皆、一斉に目覚めた。
「あ、あれが創造神様なのですね・・・。
す、凄いです!!
私も神の使者になれたんですよ!!
旦那様のお陰ですよ!!」
俺に抱きつき喜ぶジュリア。
朝からそのけしからん感触はヤバいですよ。
「サーラ、妊娠してたのかぁ!
道理で最近肉肉言わなくなったもんなぁ。
ダイエットしてんのかと思ったよ。」
「ダイエットなんかしないよ!
私食べても太らないからね。
まだ、確信が持てなかったから言えなくて・・・。
でも、わかって良かった。
これから頑張ってね!パパ♡」
「パパかぁ・・・。
まだ実感が沸かないなぁ・・・。
サーラはこれから余り無理するなよ?
大事な身体なんだからな。」
「うん、有難うパパ♡」
『う、羨ましい・・・!!!』
「私達は妊娠出来ないからなぁ、しょうがないかぁ。
あんな毎日のようにやってんだからな、そりゃするよな。」
「革命が終わった際には私にも愛の結晶をお願いしますね、旦那様♡」
「私はついて行かないから妊娠してもいいのかな?」
「サクラはやることがあるだろ?
何か考えがあるのか?」
「うん!
漫画家に!私はなる!!」
海賊の王になる勢いの言い方だな!?
「昔からの憧れだったし、漫画がこの世に広まれば革命が起きると思うの!!
漫画の文化をこの世界に広めたい!!」
「な、なんて素晴らしい革命なんだ・・・!?
是非ともお願いしたい!!
だが、盗作はするなよ!!」
「勿論だよ!!
もうそんなことしないよ!!」
「取り敢えず、バトルものを頼む!」
「お、いいですなあ!
早速構想を練らないといけませんな!!」
「サーラ、サクラを手伝ってくれないか?」
「私?
私にも出来るの?」
「サーラにもスキルをあげよう。
Riri、譲渡スキル創造アプリだ!」
《了解。譲渡したいスキルを教えてください。》
「アシストだ!」
《効果を教えてください。》
「どんなジャンルに置いても完璧に助けたり、手伝えたり出来るスキルだ!」
【スキル創造完了しました。】
サーラの前に光の玉が現れる。
「これがサーラの新しいスキルだ。」
サーラがそれに触ると光の玉は吸収された。
「これが新しいスキル・・・。」
「これでサーラはどんなことでも完璧に手伝える。
サクラのことは勿論、生まれてくる子供にも効果を発揮すると思う。
頑張れよ、ママ。」
「ママ・・・♡
ありがとね、パパ♡」
『くっ!!なんて羨ましい!!』
さっきから黙っているリラ。
「どうした?リラ。
具合悪いのか?」
「違うよ。
創造神様に言われたことずっと考えてたの。
ミコトに会えたのは運命だったんだなって。
私、凄い嬉しいよ。
ミコトが運命の人だったんだもん。
これからもずっと傍にいるからね?」
「ああ。俺もだよ。」
「私だって旦那様は運命の人です!!
ずっと傍にいますからね!!」
「創造神様に言われたのは私だけだよ!!
つまり、ミコトの運命の人は私だけだよ!!」
「言われて下さいなくても、旦那様は私の運命の人です!!
これは譲れませんよ!!」
「私とミコトはスキルで繋がってるの!
ジュリアにはそんなスキルないでしょ!!」
「スキルが無くても繋がれますよ!
ほら、旦那様!
私と繋がりましょ?」
「朝からエロシスターだな!!」
「誰がエロシスターですか!!
私は神の使者ですよ!!」
「神の使者でもエロいんだね。」
「エロく無いですよ!!」
「美人なのにエロいなんて男には堪らないね!!」
「エロいは余計です!!」
結局ぎゃあぎゃあ騒ぐ嫁達。
「はいはい、創造神様に会えたってことは、また革命を起こせたんだ。
ちょっと経ったら次に行くからな。
次は獣人界だ!!
獣人界でも革命を起こすぞ!!」
『おーーー!!』
人間界での革命は取り敢えず終了した。
俺達はこれから外の世界にいく。
外ではどんな革命を起こせるのか。
何があるか分からないが、仲間と一緒なら何処でも大丈夫な気がする!
いざ!ケモミミの世界へ!!
これで3章は終わりです。
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