第3章 ♯31 やはり胃袋を掴むのが1番
ドワーフ達を説得という名の買収をし、船造りが始まった。
「それで、ミコトよ。
どんな船が作りたいんだ?」
「魔石を動力として動く船が作りたいんだ。
一度創って見たんだけど、魔石に触れなくなって名も無き小島まで止まらなくなっちゃって・・・。
魔石を触らなくてもオンオフ可能と簡単に方向転換出来る奴がいいな。
大型のやつね。
20人位乗れるやつ。」
「そんなデカイのを作るのか!?」
「そんなのまだ小さいほうだよ。
世の中には千人以上乗れる豪華客船だってあるんだからさあ。」
「は?
この世界にそんな大型な船はないぞ?」
あ、いけね!
前の世界の話だった!
「俺の考えた船の話だ!
忘れてくれ。
大きな船だけど作れるか?
これが可能なら海のもっと置くまで行くことが可能になる!
海の奥にはまだ知らない美味しい魚がいっぱいいると思うんだ!
それが出来たらこの町は冒険者だけじゃなく、観光客でいっぱいにできるぞ!!」
「なるほど。
大型にすればその分魚をいっぱい獲って来れるな。
ミコトはそこまで計算しておったか。」
「一応この町の町長だからね。」
「しかし、この大きさだと俺達20人じゃ足りないな。
里から全員呼び出すか?」
「ドワーフって何人くらいいるんだ?」
「全部で150人くらいだ。
だから、悪いがドワーフ専用の村を作ってくれないか?
なるべく海の近くがいい。
専用のドッグなんかあると更に嬉しい。
これからの船造りにも役に立つからな。
ミコトなら出来るのだろう?」
「まあ、その位ならすぐに出来るぞ?
でも、またオリハルコンをダシに仲間は呼ぶなよ?」
「うっ!!
もうそんなことはせん!!
じゃあミコトも来れば良いだろう?
そのほうが早く帰れるだろ?」
確かに。
帰りは瞬間移動で帰れる。
それに俺は見てみたい。
ドワーフの里を!!
絶対漫画とアニメの文化があるはずだから!!
ドワーフの里に行く前にドワーフの村を創る。
ニューリーガルのより少し離れた海岸沿いにする。
ニューリーガルの横でも良かったが、今後大きくなるかもしれないから少し離しておく。
【クリエイト】
見る見る内に家が建っていく!
海沿いには船専用のドッグや工場のような建物も聳え立つ。
あっという間に1つの村が出来る。
もう、村のレベルは超えている感じだ。
ドワーフ達は目が点になりなっている!!
「こんな感じでどう?」
「流石はミコトだな・・・。
もう俺達いらないんじゃないか?」
「そんなことないよ。
俺が居なくなったら、誰が船や器具を作るんだ?
それに技術はドワーフの方が上だ。
俺は考えた物は作れるが、構造のわからない物は作れない。
現に前に作った器具はドワーフ達の方が遥かに性能が良かっただろ?」
「まあ、技術の差だな!!」
褒められて上機嫌なドワーフ達。
「じゃあ早速、夢のドワーフの里に行こう!」
「夢の?
儂らの里に行きたかったのか?」
ガンテツじゃないドワーフが聞いてくる。
「だってドワーフの里には漫画があるのだろう?」
ふふふ隠しても無駄だぞ!?
「漫画とはなんだ!?
そんなもん知らんぞ!?」
「何ぃぃぃぃぃ!!!
じゃあ、いつも何かする時に言うセリフはなんだ!!
漫画のセリフ、パクってんじゃねえか!!」
「セリフ!?
ああ、分かったぞ!
お前が言ってるのはこの本に書かれていることか?」
そう言うとドワーフは本を出す。
それを俺は奪い取り、中を開く。
そこには文字がびっしり書かれている。
絵なんて1つもない。
「漫画じゃねぇぇぇじゃん!!
この嘘つきドワーフがァァァァァ!!!」
「えぇぇぇぇぇ!!!
漫画とは何だか知らんが、そこに書かれてる事を真似してるだけだ!!」
書かれている?
本を読んでみると、物語になっている。
少し読んで見ると、俺は震えが止まらなくなった・・・。
「ミ、ミコトどうしたの!?
大丈夫!?」
「・・・・・じゃねぇか・・・」
「え、何?」
「まんま、ドラゴ○ボールじゃねぇぇぇぇかァァァァ!!!!
これはなんだ!?
一体どこから手に入れた!?
誰が書いてるんだ!?」
何故だ!?
前の世界の漫画が何故、本になっている!?
ここまで書けるのは読破している人間以外いないぞ!?
俺以外に転移してきた奴がいるのか!?
「誰が書いているか知らないが、何年か前から急に出て来た作家でな、物語が面白いと爆発的に売れている作家の本だ。
里にいっぱいあるぞ!」
「リラ・・・俺の次なる目標が決まった・・・。」
「え、他の世界で革命を起こすんじゃないの!?」
「この作家を見つけ出し、ぶっ殺ォォォォォす!!!」
「えぇぇぇぇぇ!!!
なんでぇぇぇぇ!!!!」
「当たり前だァァァ!!!
漫画の大先生達の熱き情熱の籠もった名作達を有ろうことか、自分の作品として世に出すなんて言語道断!本末転倒!!支離滅裂!!!
殺すまではいかないが、アイアンメイデンの拷問をくらわしてやるよぉぉぉぉぉ!!!」
「それ!殺すやつぅぅぅぅ!!!
拷問超えて死刑のやつだよぉぉぉぉ!!!」
「何処にいる!?
今すぐ会わせろ!!
今すぐここに連れてこぉぉぉぉい!!!!」
「落ち着いて!!
誰が書いてるか分かんないんだって!!
もっと情報を集めよう!?」
「そんなチマチマしたことやってられっか!!
こうなったら人間界にノアの方舟を放ち、壊滅させてやろうか?
それともイフリート召喚させて炙り出してやろうかぁぁぁぁぁ!!」
「ぎゃぁぁぁぁ!!
世界滅亡しちゃうぅぅぅぅぅ!!
こうなったら!!
えい!!」
リラはミコトの顔を自分の胸に埋める!
5分後・・・
「にゃぁぁぁぁ!!
俺の顔がけしからん爆乳に挟まれてるぅぅぅぅ♡」
「良し、収まった!!」
見事、暴走しかけたミコトを止めるリラ。
「先ずはドワーフの里で情報を集める!!
行くぞ!ドワーフの里!!」
こうしてやっと出発出来た一行だった。
ドワーフの里まで2日半かかった。
ドワーフの里は町と言うよりは洞窟の中だった。
中には背の低いずんぐりむっくりした体型の人がいっぱいいた。
「おう、ガンテツ!
どうした?
またオリハルコンの自慢をしにきたのか!?」
「違うわ!
今日は提案をしにきたんだ!」
「提案だと?」
「この里を捨て、新たな村に住まないか?
とてもいい所だぞ!!」
「はぁぁぁぁ!?
何言ってんだ?
そんなの無理に決まってんだろ?
ドワーフの里は昔からここだろ?」
「ここじゃないといけないんですか?」
「あ?誰だオメーは?」
「申し遅れました。
ガンテツさんが住む町の村長をしてます、キサラギミコトです。
皆さんを俺の町に招待したく参りました。」
「それはご苦労なこった。
だが、昔からここに住んでるんだ。
今更、場所なんて変えられんよ。」
「うちの町はご飯美味いですよ?」
「はん、飯なんて何処も一緒だろ?」
「食べてみますか?」
「あ?あるのか?」
俺はアイテムボックスから全員分の食事を取り出す。
予め、ルーシアと移動の際の野宿の時に作っておいたのだ!!
「どうぞ、食べてみて下さい。」
「なんだ!?この料理は!?」
ドワーフの皆さんがご飯を食べてみる・・・。
『美味ァァァァァァァい!!!!』
「何故だ!
何故こんなに美味いんだ!?」
「どうですか?
来たくなったでしょう?
もし来ていただけるなら、この料理が毎日食べれるように料理を教えますよ。
もう住む所は出来ています。
働く場所もあります。
如何ですか?
皆さんにとってメリットしかないと思いますが?」
「これは魅力的だな・・・しかし、年寄もいるからな。
そんな遠くまで行けないぞ?」
「大丈夫です。
俺の瞬間移動で行けますので、お年寄りも気軽に来れますよ。」
「瞬間移動だと!?」
「俺達と一緒に船を作らないか?
これが出来たとき、この世界に革命が起こせるぞ!!
これはドワーフの歴史の中でも1番と言っていいほどの功績になる!
永遠に俺達の名前が刻まれるぞ!!」
「そ、そんな大それたことをするのか!?」
「ああ!
このミコトの考えは素晴らしいんだ!
俺たちでは考えつかないような考えを持っている!
しかし、ミコトの考えた物は俺たちでしか作れない!!
凄いことじゃないか?
俺たちが世界を変えることが出来るんだぞ!?
これは名誉あることだ!!」
「た、確かに!!
それはすごいな!!
しかし、長がなんというか・・・。」
「儂は構わんぞ?」
「長!?いいんですかい!?」
「構わん。
そんな歴史的なことに儂が生きているうちに出来るなんて凄いことではないか。
儂もこの病でなければ参加したいところだ。」
少し顔色が悪そうな長が羨ましそうにしている。
【キュアシック】
病気を治す魔法だ!
長の顔色が忽ち良くなった!!
「なんてことじゃ!!
奇跡じゃ!!
ずっと治らなかった病が嘘のように治ったぞ!?
ミコト殿!
なんてお礼を申したらいいか・・・!」
「お礼はうちの町に来るで良いですよ。
元気になって良かったです!」
「おおお!
皆のもの!!
今すぐ支度じゃ!!
ミコト殿の作ってくれた村に行くぞ!!」
『おおおおおお!!!』
急いで支度を始めるドワーフ達。
「そういえば、この本を集めているドワーフはいるか?」
「あ、それはあっしのことです!!」
ちょっと若そうなドワーフが出てくる。
「この作者について聞きたいんだ。」
「作者ですかい?
この作者は正体不明と言われてますが、王都に住んでると言う噂はありますぜ。
この本は王都から出されてますからね!」
「王都にそんなやついたのか・・・。
最初に出されたのはいつだ?」
「大体3年前くらいですかね?
もし気になるなら本作ってる所に聞いてみたらどうですかい?」
「そうか、出版社なら作者を知っているはずだ。
有難う。」
「いえ、あっしも会ってみたいですぜ!
こんなに凄い物語を書けるなんて大した作家ですぜ!!」
「これは盗作だ。」
「えぇぇぇぇぇ!!」
「情報ありがとな。
これはお礼だ。」
アイテムボックスからパーフェクトオリハルコンを出す。
「こ、これはオリハルコン!!
こんな素晴らしいものもらっても良いんですかい!?」
「ミコト!
ただ情報教えて貰っただけで、パーフェクトオリハルコンを出すなんて何考えてんだ!?
こいつは船すら作ってんねえんだぞ!?
俺すら貰ってないのに!!」
ガンテツが騒ぎ出す!
「うるせぇぇぇぇぇぇ!!
今は船よりこっちのほうが大事なんだよォォォォォ!!
早く準備しろォォォォォ!!
俺は一刻も早く王都に行きてえんだよォォォォォ!!」
「ぐっ!
こうなったミコトはもう止められんな・・・。
俺が最初にパーフェクトオリハルコン欲しかった・・・。」
ミコトの威圧により、急速にじゅんびが進められた。
「よし、町に行くぞ!
皆掴まれ!!」
全員が手を繋いだり、掴まったりする。
【瞬間移動】
目の前の景色が変わり、ドワーフ達の村に辿り着く。
『ぎゃぁぁぁぁ!!
ホントに一瞬で着いたァァァァ!!』
「よし、後は勝手に家を選んでくれ。
俺はリラと王都に行く。」
「お、おう。
こっちも引っ越しが落ち着いたら船造りを始めるからな。」
「いくぞ!リラ。」
「え、うん!」
そして、俺たちは王都に瞬間移動する。
「ぎゃぁぁぁぁ!
旦那様が私を置いて王都にぃぃぃ!!
リラだけデートなんて狡いぃぃぃ!!!」
「いや、あれはついていかない方がいいかもしれないぞ?」
「うん、ヤバい感じだったもんね。」
「それでも私は行きたかったんですぅぅぅぅ!!」
ミコトがジュリアの前にいきなり現れる。
「ぎゃぁぁぁぁ!
いきなりビックリしますよぉぉぉ!」
「ジュリアも来い!!」
「喜んでぇぇぇぇ♡♡♡♡」
「この事件の犯人は俺がじっちゃんの名にかけて、必ず捕まえてやる!!
真実は何時も1つなんだ!!」
そしてミコトの犯人探しが始まる!
本日もお疲れさまです!
手術も無事終わり、更新もできました!
本日もお読み頂いて有難うございます!
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