第3章 ♯28 この世界の決まり
早速船を創ることにした。
問題は動力か。
船ってどうやって動くんだ?
オールで漕ぐとかしたくないしな。
自動で進むほうがいいよね。
漫画で海賊王目指してる方々の船ってどうなってたっけ?
帆を立てて風で動いてるのか?
そんなことしたら何処につくかわかんないよな。
Riri、どうすればいい?
《そうですね、本当であれば船は船尾にスクリューをつけて蒸気の力やガスや電気を使って動かすのですが、マスター自身が全く構造を理解していないので創るのは難しいですね。
しかし、この世界には魔石があります。
船尾に水魔法の魔石をセットして、放出すれば推進力が働いて船が進むと思います。》
なるほどね。
確かにエンジンとか蒸気船とか仕組みは全く分からんもんな。
スマホで検索したって細かいことがわからないと、イメージ出来ないもんな。
これも魔石頼りだな。
試しに小さいサイズの舟創ってみるか!
早速クリエイトアプリを使って舟を創ってみた。
ボートみたいな感じかな。
良し!乗ってみよう!
船尾に魔石をセットして、魔石を触ると水魔法が発動する!
少しづつ水が放出され、ゆっくりと進み始める!
お、良いぞ!
水魔法の威力が上がっていき、段々速くなる。
車位の速さになってきた!
順調だな!
そろそろ戻って・・・
あれ、どうしよう?
これどうやって戻ればいいの?
どうやって方向転換するの?
ヤバくね?
先ずは魔石を止めなくては!!
あれ、触れない!!
水魔法の威力が強くて、手が弾かれる!
どんどん沖の方に行ってしまうミコト。
出発した浜辺が遂に見えなくなってしまう!
うん、これは失敗だな。
止めること考えてなかったもの。
発想は良かったが、止め方とか威力の調整とか課題が沢山あるな。
やはりドワーフ達に頼んでみるか。
《マスターもやれば出来ますね。》
は?何が?
失敗してるよ?
《あのお荷物達を置いて次の場所に向かっているのでしょう?
漸く決心したのですね。
あの小娘達は喧嘩しかしないですからね。
置いて正解ですね。》
ちげぇぇぇよ!!
微妙に遭難してんだよぉぉ!!
止まんねぇぇんだよォォォォォ!!
《何だ、いつものバカですか。チッ》
舌打ちしたぁぁぁ!!
しかもいつものバカってなんだァァァ!!
いいか、人間は失敗を繰り返して成功すんだよぉぉぉ!!
失敗は成功の元何だよォォォォォ!!
だから止めてくれぇぇぇぇぇ!!!
どんどん進んでいくミコト。
もう人間界は全く見えない。
一方、町のミコトの家では・・・
「大変です!
旦那様が人間界を出て行きました!!
物凄いスピードで!」
『は?』
「何でそんなこと分かんだよ?」
「私の創造魔法で創った追跡です。
旦那様が何処にいても分かるように創りました!」
「ストーカーじゃねえか!!」
「失礼な!!
好きな殿方がいつ、何処にいるか、常に付回したいのは当たり前でしょう!!」
「世間ではそれをストーカーと言うんだよ?」
サーラの鋭いツッコミが入る。
「ミコト、私達に愛想尽かして出て行っちゃったのかな・・・。」
「そんな、何で急に!?」
「私達、喧嘩ばっかりするから・・・」
黙り込む4人。
「そ、そんな!旦那様はそんなことしませんよ!!
あの優しい旦那様が・・・。」
「そ、そうだよ!!
ミコトくんのことだから何か次の革命思いついたんだよ!!」
「人間界以外の場所で?」
「ミコトはまだ、革命が終わったって言ってないもん!!
ミコトは途中で投げ出したりしないもん!!」
「じゃあ、何で外の世界に向かってるの?」
「それは・・・」
黙り込むリラ。
「私達、喧嘩し過ぎたかな。」
『・・・・』
「嫌です!
旦那様と別れるなんて嫌です!!
うわァァァァん!!」
泣き出してしまうジュリア。
「ジュリア泣くなよ!
帰ってくるよ!
私達の旦那だろ!!」
そう言いながらも涙目のルーシア。
「ミコト・・・行っちゃ嫌だよ!!
一緒に行きたいよお!!
うわぁぁぁぁぁん!!」
リラまで泣き出す。
「リラちゃんまで・・・
私も寂しいよ・・・
折角ちょっとでも一緒にいれると思った矢先に出ていくなんて・・・」
静かに泣き出すサーラ。
「3人とも泣くなよ!!
もう!私だって・・・・!」
4人て泣いてしまう嫁達だった。
一方ミコトは・・・・
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
どこ行くんだぁぁぁぁぁ!!
止まってぇぇぇえ!!!」
どんどん進んでいく舟。
暫く行くと島が見えてきた。
やっと陸が見えた!!!
どこの大陸だ?
Riri、わかるか!?
《あれは大陸では在りませんね。
小島です。
生命反応もありますよ。
モンスターではありません。》
お、人間がいるのか?
獣人かもしれないな。
それとも魔族か!?
そして、舟が小島に着く。
島に着いた衝撃で船から投げ出されてしまう!
「うわぁぁぁ!!」
とてもみっともない格好で不時着する。
《大丈夫ですか?
一応、画像として保存しておきました。
そのみっともない格好。
後で皆の笑いものになればいいと思います。》
ぎゃぁぁぁぁ!
やめろォォォォォ!!
恥ずかしいじゃねえかぁぁぁ!!
速攻で画像を消去し、俺は小島に入って行く。
何もない森だらけの島だ。
Riri、何処に生命反応があるんだ?
《この先、500メール先に2つの生命反応がありますね。》
よし、行ってみよう。
折角来たんだからな。
暫く進むと家らしき物がある。
中を覗いて見ると急に何者かが襲ってきた!
「あぶねっ!!」
「ちっ、外した!!」
危なく、斬られるところだった!
「何だよ、いきなり襲ってきやがって!」
「うるさい!
死ね!!」
【影縫い】
「ぐっ!闇魔法か!!
お前、人間では無く魔族か!!」
「は?人間だけど?」
「俺達を追ってきたのか!?」
「は?何言ってんの?」
「くそ、折角ここまで逃げて来れたのに、此処までか・・・!」
「いや、話聞けよ、お前。」
「止めてください!!
この人を殺さないでぇぇぇぇ!!」
家の中からもう1人出てくる。
帽子を被った女の子だ!
「この人を殺すなら私も殺して!!」
「いや、殺さないし。」
「ハーミィよせ!!
頼む!ハーミィは助けてくれ!
俺はどうなってもいい!!」
「てめぇぇぇえら!!
いい加減、人の話聞けぇぇぇぇぇ!!!!
俺を無視すんじゃねぇぇぇぇ!!!」
正座する二人。
「あの、スイマセンでした。
てっきり俺達を追ってきた奴らかと思って・・・。」
「何でお前ら追われてるんだ?」
「いや、実は・・・」
黙り込む男。
「私が原因なんです。
これを見てくれればわかります。」
そう言うと女の子は帽子を取る。
すると帽子の下に耳が出てきた。
「ケモミミだぁぁぁぁぁ!!
え、触っていいの!?
もふもふしていいの!?
超可愛いぃぃぃぃ!!!」
「だ、大丈夫か!?
あんた・・・。」
「はっ!しまった!!
これがケモミミマジックか!!
何て卑怯な!!
恐ろしや!ケモミミ!!
で、原因はなんだ!?」
「私が獣人だからです!!」
「だから何?
可愛いじゃん、獣人。」
「おい、まさかアンタは知らないのか?」
「何が??」
「人族と獣人族が一緒になるのは禁じられているのです!」
「え、何で??」
「そんなことも知らないのか!?
昔から決められているだろ!?
他の種族との結婚や交際は禁止されてるんだ!!
だけど、俺はハーミィの事を愛してしまったんだ。
だから、この島に二人で逃げてきたんだ!!」
「へー。」
「へーって!」
「何で他種族と付き合っちゃいけないんだ?」
「昔から人族、獣人族、魔族、龍族は仲が悪いのです。
お互いがこの世界で1番偉いのは自分の種族だと信じていました。
なので、自分の種族以外の者は敵として見做されてしまいます。
私とジョニーは獣王様に懇願しました。
でも、死罪を言い渡され、必死で逃げました。
何とか舟を手に入れ、必死で漕いでこの島に辿り着きました。」
「だから、追手かと思ったのか。
なるほどね。
本当クソだな。
獣王ってやつ。」
「お、お前、クソって・・・!」
「だってクソじゃん?
別に種族が違ったっていいじゃん。
どの種族が1番だっていいじゃん。
どいつもこいつもバカばっかりだな。」
「・・・貴方みたいな方がこの世界にいっぱい居たら、良かったのに・・・。」
「俺の町に来ないか?
こんな所じゃ不便だろ?」
「でも、人間界でも獣人は・・・!」
「そんなこと言う奴いたら俺が拷問にかけてやるよ。
国王も知り合いだから掛け合ってやるよ。」
「あ、貴方は貴族なのですか?」
「あ?俺があのクソ共と一緒だと?」
「ひぃぃぃ!!
ち、違うのですか!?」
「貴族なんて俺が潰した。」
「つ、潰した!?」
「ああ。あいつらクソだからな。
よし、行くぞ。
うちの飯は美味いぞ!」
「ハーミィどうする?」
「・・・私、行ってみる。
この人なら大丈夫だと思う。」
「じゃあ、行こう。」
こうして俺は遭難の末、人間と獣人のカップルと出会った。
この出会いが俺の今後の道を変えたんだ。
更新が遅くなってしまいました。
後1つ更新したいので、頑張ります!
今日も1日お疲れさまです。
お疲れのところ、私の作品を読んでくれてありがとうございます!
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