第3章 ♯27 アスラの試練
3つの商品の説明が終わった。
皆の反応はどうだろう?
やはり、値段が高すぎか?
長い目で見るとかなり良いものだと思うが・・・。
そして、販売の時間が来た。
ジュリア、ルーシア、サーラにそれぞれの商品の前に立ってもらう。
冷蔵庫は大聞くて持てなそうだが、それも考えて押して運べるようにタイヤが付いている。
運べないという理由で買うのを断念する人が出ないような工夫だ。
勿論、固定する枠も付属で付いてくる。
元ギルド嬢のリラには会計を任せる。
いよいよ、販売スタートだ!
販売が開始されると、長蛇の列が出来た!!
特に人気なのは冷蔵庫。
一番高いから不安だったが、杞憂だった。
二口コンロには主に女性と料理人が並ぶ。
シーリングライトは若い人から人気だ。
夜でも皆で遊びたいからかな?
一番安いってのもあるね。
あれよあれよと売れていく。
3つ全て買う人もいた!
リラの会計が間に合わず、急遽カリナさんを呼び、助けてもらう!
「この借りは卓球台で良いですからね。」
あ、ハマってらっしゃるのね。
はい、何台でも創りますよ。
俺もアイテムボックスから次々商品を出していく。
あれ、これ足りるかな?
そして、なんと全ての商品が売り切れた・・・!
にも関わらず、列が途絶えることはなかった。
「すいませーん!!
予定数の3千個が完売しました!
今日は此処で終わりです!!」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』
並んでいた人達からのブーイングが凄い!!
だってしょうがないじゃないか!!
3千あれば足りると思うじゃないか!!
また売りに来ると約束し、今日は帰ってもらう。
これからまたドワーフたちの地獄が始まるな。
カリナさんにお礼と卓球台を渡し、帰路に就こうとするとアスラがやってくる。
「ミコト様ぁぁぁぁぁ!!!!
是非、あの器具をアスラ商会で売らせてくださァァァァい!!!」
土下座で懇願するアスラ。
「アスラ、今日は幾ら売れた?」
「今日は合わせて5000万ダリル位ですが・・・?」
「うちは2億3千万ダリルだ。」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
2億!?
やっぱりあれをアスラ商会でぇぇぇぇ!!!」
頭を掴まれるアスラ。
「お前、勝負するって言ったよな?
負けたらどうするんだっけ?」
「いやいや、冗談に決まってるじゃないですかぁ!
俺がミコト様に勝てるなんて・・・
痛い痛い痛い痛い痛い!!
止めてください!
徐々に力を入れないでぇぇえ!
ぎゃぁぁぁぁ!!
頭なくなっちゃうぅぅぅぅ!!!」
「今日限りでアスラとの契約は破棄だよなぁぁぁ!?
約束したもんなァァァァ!!!!!」
「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!
ごめんなさぁぁぁぁい!!
調子に乗りましたァァァァ!!!
本当に頭と商会が潰れちゃうので許してくださァァァァい!!!」
「ミコト、そろそろ許してあげなよ!
ホントはそんな気ないんでしょ?」
「・・・リラにはわかっちゃうんだね。
確かに契約を破棄する気は無いよ。
村の人たちの為にね。」
「ミコト様!!
じゃあ、あの器具を・・・!」
「これは最初の方、調子に乗ったアスラへの報復じゃァァァァ!!!!」
「ぎゃぁぁぁぁ!!!
ごめんなさァァァァい!!!
調子に乗ってごめんなさァァァァァァい!!!!」
解放され、ボロボロのアスラ。
やっとスッキリした!
「ミコト様!真面目な話、俺にこれらを売らせてください!
この器具は必ず人間界全土で売れます!!」
「今迄、真面目では無かったと?」
「今迄も本気ですよ!!」
「お前にこれを人間界全土に広げられるのか?
作るのに相当な労力がいるんだぞ?
魔石を入手するのはどうする?
普通の冒険者が魔石を取っても俺の8分の1位の大きさしか取れない。
加工はどうする?
魔力は誰が込める?
俺はスキルと魔法が使えるが、普通に加工するのはかなり大変だ。
これだけの数。かなりの魔力も必要とする。
器具を作れるのはドワーフ達のみ。
偏屈な種族のドワーフ達がお前の言う事を聞くのか?
人間界全土に広げるのにどれだけ作らないといけないと思ってるんだ?
冷蔵庫とコンロは1家庭に1台でいいが、ライトは1部屋に1つ。
ライトは他のに比べ3倍、4倍。
下手したら10倍以上作らないといけない。
お前にこの全てを解決出来るのか?
ただ売れるからって言うならやめておけ。
調味料作るのとは訳が違う。
誰でも作れるって訳ではない。」
「わかってますよ!!
この器具達を作るのにどれだけの労力が必要かってことも!!
それでも、俺は売りたいです!!
これは人間界に革命を齎す商品です!!
これで人間界の生活が変わります!!
もっと豊かになるんです!!
お願いします!!
俺にやらせてください!!」
「口だけでは何とでも言える。
行動で示せ。
俺が納得出来る解決策を提示しろ。
それが出来たら俺は喜んでお前に任せよう。」
「あ、有難うございます!!
必ず、ミコト様を納得させます!!」
そう言って、アスラは走り出した。
行動に移したのだ。
「ミコト、アスラ君出来るかな?」
「やってもらわないと俺が困る。
俺たちはもうすぐ人間界を出るからね。」
「人間界の外に行くのか!?」
「そうだよ。
世界に革命を起こすんだ。
この世界は人間界だけじゃ無いからね。」
「私は旦那様となら何処までも付いていきますよ。」
「ミコトさん・・・人間界から出て行ってちゃうの・・・?」
サーラが寂しそうに聞いてくる。
「そうだよ。
この革命が上手く行けば、次に向かわないといけない。
これが俺の使命だからね。」
「わ、私も連れてってよ!!
私だけお留守番なんて嫌だよ!!」
《貴女は駄目です。
外の世界がどれだけ危険かわからないでしょう?
唯でさえ、お荷物三姉妹がいるのに、これ以上の足手まといは要りません。》
「だ、誰!?」
「俺の最強のパートナーのRiriだ。
俺のユニークスキルだ。」
《このお荷物三姉妹よりもマスターの役に立つRiriと申します。
はっきり言って貴女は邪魔です。
死にたくなかったら、大人しくお留守番しててください。》
「危険なのはわかってる!
だけど、私だって傍にいたいよ!!
私だってミコトさんが好きだもん!!」
「サーラ、君は此処にいてくれ。
人間界なら兎も角、戦闘能力の無いサーラを守れるか俺にもわからない・・・。
俺はサーラを傷付けたくない。
頼む、我慢してくれ!!」
「・・・分かった、
でも私も人間界に居る間は一緒に居させて!!
皆もそれならいいでしょ!!」
「うん、勿論だよ。
一緒に帰ろ?」
「そうですね、第4夫人としてなら許しましょう。」
「ジュリア、まだそれ引っ張るのかよ!
サーラ、あんたの気持ちはわかるよ。
一緒に帰るか!」
《やれやれ、お荷物達にはお荷物の気持ちが判ると言うことですね。
お荷物仲間同士、傷の舐めあいでもしててください。
・・・人間界で一生。》
「きー!!
今良いところだったでしょ!!
水を差す様なこと言わないで!!」
「少なくても私だけはお荷物ではありませんし!」
「ああ?
料理もモンスターも倒せない癖に!!
一番のお荷物じゃねえか!!」
「何ですってぇ!!
旦那様に一番貢献できるのは私なんですよ!!」
「違うよ!!
暴走したミコトを止められるのは私だけだから、1番は私なの!!」
「暴走止めるしか役立たないんだろ?」
「そうですよ!!
それ以外はリラより私の方が役に立ってますよ!!」
《目くそ、鼻くそを笑うってこういうことなんですね。
見本を見せてくれて有難う御座います。
・・・目くそ鼻くそシスターズの皆さん。》
『誰が目くそ鼻くそシスターズだ!!?』
この子達は喧嘩が趣味なのかな?
今日から少しの間、サーラも一緒に住むことになった。
今夜はサーラも混ざっていちゃいちゃする。
初めてのサーラは戸惑っていたが、すぐに慣れたみたいだ。
サーラは意外と着やせタイプだったな・・・。
次の日。
ドワーフの元に行き、完売を知らせる。
喜ぶかと思ったが、反応が薄かった。
「ふん、売れるのは当たり前だろ!
儂らが作ったんだからな!
それよりも今はオリハルコンじゃ!
邪魔しないでくれないか!!」
このやろう・・・オリハルコンぶっ壊してやろうかな?
なんかやることが無くなった感じだ。
まだ、創造神様からの呼び出しは無い。
つまり、まだやることがあるはずだ。
それは何だ?
ダンジョンは死者も出なくなってきた。
ダンジョン都市も良好。
冷蔵庫等の便利な器具も広めた。
まだまだ足りないが。
そこはアスラにやってもらわないと、革命の意味がない。
他にやることがあるのか?
じゃないと、そろそろ呼ばれる筈だもんな。
今回は、呼ばれないパターン?
それともあれか?
ドワーフに漫画の文化があるか調べなきゃいけないのか?
いや、無いんだろうな・・・。
じゃあ、後は?
俺は浜辺で1人、黄昏ていると1隻の舟が漁をしている。
この世界でも、ああやって魚取るんだな。
しかし、あの小舟じゃ全然魚捕れんだろ。
寧ろ、よく捕れるな。
もっと漁船みたいのがあればもっと沖の方に行けて美味い魚捕れそうじゃない?
折角の港町なんだからさあ、もっと漁船とかいっぱいあった方がそれっぽいのに。
ただ、海がある町じゃん。
港町と言えば、やっぱり海鮮の町!
海の幸が魅力の観光スポットだろ!!
ん?
あぁぁぁぁぁ!!!
そうだよ!
船だよ!!
船作ってこの町、ダンジョン都市と海鮮都市にすればもっと賑わうじゃん!!
船無いと他の国にも行けないじゃん!!
忘れてたよ!!
先ずはどんな船を作ろうかな?
おはようございます!
今日も1日頑張りましょう!
今日はあと2回更新できたらなあと思います。
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