第3章 ♯6 子供にとって
伝説の武器が出来上がり、俺達は15階に降りる。
ボスの扉の前には今にも死にそうな10人位の冒険者達が居た!
「す、すまないが回復薬を分けてくれないか・・・。
金なら払うから・・・!頼む・・・!!」
「大丈夫ですか!?
今回復させますよ!」
【エリアハイヒール!!】
冒険者達の傷が完全に回復する!
「回復魔法が使えるのか!?
あ、有難う!!
助かったよ!!
君は何て美しいんだ!!
僕は君に忠誠を誓うよ。」
イケメンの冒険者がリラの手を握り、手の甲にキスをする。
【エレクトリックショック!!】
「ぎゃぁぁぁぁ!!!」
そのイケメンが感電する!!
「てめえぇぇぇ!!!俺のリラの美しき手になにしやがんだァァァァ!!!!! てめえのその汚え手と口を斬り落としてやるよぉぉぉぉ!!
お前の今の行い、死を持って償えぇぇぇぇ!!」
【水龍召「ぎゃぁぁぁぁ!ミコト、落ち着いて!!駄目だよ!!」
「離せ、リラ!!
この男は殺さないと気がすまねぇぇぇぇ!!!」
「やめて!ミコト!
私は大丈夫だから!
気にしてないから!!
だから、世界を滅ぼす魔法使わないでぇぇぇ!!!」
「俺が気にするんじゃァァァ!!
八つ裂きにしてやるよぉぉぉ!!」
「ごめんなさい!!
うちの仲間が失礼なことをした!!
許してくださいぃぃぃ!!」
「うるせぇぇぇぇ!!
こいつを殺したら、次は連帯責任でお前らを磔の拷問にしてや「今夜はどんなコスプレでミコトを誘惑しちゃおうかなあ♡」ゴスロリでお願いしまぁぁぁぁす!!!!
リラ絶対に似合うよ♡」
『機嫌直ったぁぁぁぁぁ!!!』
俺の前には土下座をする冒険者達。
『本当にすいませんでしたァァァァ!!!』
「今日はリラのゴスロリに免じて許してやる。
次は手足斬り裂いて、虫を体内に植え付ける拷問をしてやるからな。」
『ひぃぃぃぃ!!!』
「じゃあ、俺達はボス倒してくるから。」
ボスの部屋に入ろうとするとリーダー格のやつに止められる。
「ちょっと待ってくれ!
すまないが、俺達に先を譲って貰えないだろうか?」
「は?何で?」
「実は残り時間が少ないんだ、もう1時間しかない。
子供達を町に置いてきてるんだ!
急がないと・・・。」
「あ?・・・今なんて言った?」
「もうすぐタイムオーバーになってしまうんだ!
子供達にも約束したんだ!
必ずクリアすると!!
だから先を譲ってくれ!!
頼む!!」
そう懇願する男をミコトは殴り飛ばした。
「ミ、ミコト!?」
「いきなり何するんだ!!」
「子供を置いてきただと!?
ふざけんなァァァァ!!!」
「なんでよ!!
こんな危ないダンジョンに子供なんて、連れてこれるわけないでしょ!!」
殴られた男の妻らしき者が反論する。
「私達はこの街に来る途中、盗賊団に会ったんです。
その人達はダンジョンで夢破れた人達。
その盗賊団のアジトには子供達が居たんです。」
「だから何よ!!
その盗賊団の子供でしょ!!
関係ない話をしないでよ!!」
「その子供達はダンジョンで親を亡くした者達だ。
その子供達に親は居ない。
お前たちみたいに目先の欲に駆られ、子供を置いて死んだ馬鹿親だ。
親が居なくなって、その子達は死んだ様な目をしていた。
自分達はこのまま盗賊団として生きないといけないと絶望していた。
お前達の子供も同じ様にさせたいのか?」
「子供もいない癖に私達の気持ちなんて分かる訳ないじゃない!!
少しでも、子供達を楽させてあげたいのよ!!
その為なら無理だってするわ!
親だもの!!」
「は?お前、バカなの?
無理して死んだら意味ねえだろうが!!
実際に死にかけてたじゃねえか!!
死んだら子供達はどうするんだよ!!
子供はなあ、金より親と居るほうが嬉しいんだよ!!
親の癖にそんなのもわかんねえのかぁぁぁぁぁ!!!」
ミコトの言葉に何も言えなくなる冒険者達。
「ほら、行くぞ。」
「え!?」
「早くボス倒して子供に会うんだろ?」
「一緒に戦ってくれるのか・・・?」
「お前たちの為じゃない。
子供達の為だ。」
「あ、ありがとうございます!!!」
俺達はボスの部屋に入る。
中には鼠色の猿が沢山いる。
「Bランクのシルバーモンキーです。
単体なら大丈夫ですが、あんなに数が居ると・・・」
【地獄の拘束具】
黒い鎖に猿たちは身動きが取れなくなる!
〈グギャギャギャギャギャ!!!〉
【バーニングメテオ!!】
無数の火球が猿たちを襲い、爆発する!!
後に残ったのは猿たちの素材だった。
『ぎゃぁぁぁぁ!!
瞬殺したぁぁぁ!!!』
「よし、帰るぞ!」
隣の部屋にあったダンジョン脱出の宝玉でダンジョンを出る。
外には子供達が何人かいた。
「父ちゃん、母ちゃん!!
クリアしたんだね!!
心配で見に来たよ!!
流石、父ちゃんと母ちゃんだね!!」
「待たせてごめんね!!」
親たちは子供を抱きしめて号泣する。
「二人とも有難う御座います。
お陰で子供達を独りにしないで済みました!!」
何度もお礼を言ってくる親たち。
「もう無茶すんなよ!」
「はい!この子達のために自分たちにあったダンジョンで戦います。
本当に有難う御座いました!!」
お礼を言って去っていく冒険者達。
「やっぱり、ミコトは優しいね。」
いえ、貴女の優しさと美しさに比べれば、俺なんてクソですよ。
「惚れ直した♡」
「俺は毎日惚れ直してるよ?」
「何それ(笑)
さあ、ギルドに行こ!」
「そうだね!」
ギルドに行くとリラが全員に挨拶される。
『リラ様、お疲れ様です!!』
「恥ずかしいからやめてよぉ!!」
「リラ様、レベル1のダンジョンクリアの報告ですか?」
「違うよ。
レベル1と2クリアしてきたよ!」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』
ギルドに居る全員が驚愕した!
「ほ、ホントですか!?
そんな人、今迄いなかったですよ!!」
「楽勝だったよな?リラ。」
「ミコトがいたからだよ!」
流石、リラ。
さり気なく褒めてくれる♡
《世界を破滅させようとしましたけどね。》
そんなことしてないよ?
水龍を召喚させようなんてしてないよ?
報告も済ませ、ギルドから出ようとすると、リラが二人組の女の子に話しかけられる。
「リラちゃん久しぶり!!」
「あ、ルーシアさん、ジュリアさん!!
お久しぶりです!!」
「リラさんは何故此方に?
ギルドの研修ですか?」
「違いますよ。
主人とダンジョンを攻略しに来たんですよ。」
「「主人!?結婚したの!?」」
「はい!この人です!!」
「始めまして。天使リラの使者、ミコトです。」
「「え?」」
「え?」
「「ぎゃぁぁぁぁ!!!
あの時悪魔の森に居た、デスウルフの飼い主ぃぃぃぃ!!!」」
「え!?誰!?」
「ミコト知り合いだったの!?」
「いや、知らん!
リラは知り合いなのか!?」
「この二人は王都のギルドでお世話になった方達だよ!」
「貴方、悪魔の森でカイザーキングベアを瞬殺した人よね?
デスウルフをペットにしてた!!」
「私達に毛皮くれたじゃないですか!!」
悪魔の森で熊の毛皮?
このけしからんおっぱい・・・
「ああああああ!!!
思い出した!!
この世界で初めて会った人達だぁぁぁ!!!」
「この世界!?」
「ミコト!駄目だよ!」
「あっ、いけね!!」
「此処ではあれですから、他所で話しませんか?」
俺達はギルドを出て、近くの店に行くことになった。
美女に囲まれ、最高の気分だ!!
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