第3章 ♯4 リラの苦手なもの
テストに合格したので、今日からダンジョンに正式に行けるようになった!
リラは朝から少し疲れた顔してる?
何故だろう?
俺はこんなにも清々しく、爽やかな気分なのに!
「ミコトのせいでしょ!
昨日の夜、あんなにも・・・。」
しょうがないよね!
男の子なら分かるよね!!
今日はダンジョンに行くために先ずはギルドに立ち寄る。
「リラ様!おはようございます!!!」
昨日の態度が嘘のような受付のギルド嬢。
「今日も手伝ってくれるのですか!?
リラ様の仕事っぷり、とても素晴らしかったです!!
是非、今日も私達にご教授して下さいませ!!」
ギルド嬢全員が90度のお辞儀をする。
リラでこれならカリナさんはどうなるのであろうか・・・。
リラ曰く、ここのギルド嬢のレベルは、カリナさんがブチ切れるレベルらしい。
是非、見せてもらいたい!!
《リラ、今日も手伝ってあげたらどうですか?
何なら一生居てもいいですよ?
では、お元気で。さようなら。》
「きー!!
Ririちゃんは直ぐに私を置いていこうとして!!
今日からダンジョンいくの!!
もう手伝わないの!!」
Ririはリラで遊んでるな。
気持ちは分かるよ。
だって、怒り方も可愛いもの。
「今日はダンジョンに行くんだけど、どこ行ってもいいのか?」
「いえ、レベルが低いところから順にクリアして次に進めます。
最難関のダンジョンに行けるのは最短でも6日後です。
ダンジョンは7つありますので。」
「6日後かぁ。
一日にダンジョン2つクリアしちゃ行けないのか?」
「はあ?何言ってるんですか!?
一日に2つなんて無理に決まってるでしょう?
そんな人、今迄一人も居ません。」
「出来るならやっていいんだな?」
「まあ、一日1つと言うルールはありませんので。
まあ、無理でしょが。」
「よし、リラ。
先ずは最初のダンジョンだ!
サクッと行くぞ!!」
「う、うん!わかった!」
「あ、ダンジョンに行く前にこれを!」
ギルド嬢から一枚の紙を貰う。
7つのマスが書かれている。
「ダンジョンをクリアするとスタンプが押されます。
それがクリアの証明となります。」
「わかった!
有難う。行ってくるよ!」
「リラ様、どうぞお気をつけて!!」
あれ、俺は?
俺達は最初のダンジョンに着く。
レベルが低い場所だからか、沢山の冒険者がいる。
「こちらのダンジョンはレベル1のダンジョンになります。
こちらのダンジョンのクリア条件は最下階のボスの素材を15時間以内です。」
「何かテストの時より楽な条件だな。」
「ギルドの子達の話によると、テストダンジョンよりモンスターが強くなるみたいだよ。」
「そうなんだ。
まあ、楽勝だろう。
さっさと終わらせよう。」
「はっ、お前みたいな優男にクリア出来んのかよ?
粋がるなよ!」
何か筋肉隆々の男が話しかけてくる。
「女連れとか、イチャイチャするなら他所でやれ!
女の前だからって調子に乗るなよ!」
「よし、リラ行くぞ!」
「え、あ、うん。待ってミコト!」
「てめえ、何無視してんだ!?
ビビってんのか!?」
【ショック】
さっきまで因縁つけてきた男は気絶してしまった。
「うるせえやつだな。
寝てろ。雑魚が。」
「またやった!!
もう、騒ぎになる前に行こ!」
俺達はダンジョンの中に入っていく。
「Riri、ナビを頼む!」
《了解。ナビ開始。
このダンジョンの最下階は15階です。
5階ごとにボスがいるわ。》
じゃあ、先ずは5階を目指そう。
一階にはスライムの進化版がたくさん現れた。
といっても、こんなスライムならリラ1人でも余裕だ。
周りの冒険者にはこんなスライムにも苦戦している者もいる。
クリアは出来ないんだろうな。
ご愁傷さま。
こんな所で魔力を使うのも嫌なので、アイテムボックスから紫紅を取り出し、バッサバッサと斬っていく。
これこそ正に戦○無双だ!!
無双最高!
あっと言う間に階段を見つけた。
10分かからなかったかな?
二階、此処ではコウモリのモンスター。
チョロチョロ飛び回るので、他の冒険者は手間取っている。
俺は襲ってくるものだけを狙いカウンターの要領で斬っていく。
俺の戦い方を参考にする者もいた。
まあ、良いところを真似するのは良いことだな。
三階。
うさぎみたいなモンスター。
デーモンラビットよりも少し可愛い。
こいつらの攻撃は只管突進のみ。
さっきのコウモリの要領で来るものだけ斬れば楽勝。
此処でも俺の戦い方を参考にする者かが増える。
くっ、楽しやがって。
4階
猿のモンスター。
こいつらは集団で襲ってくる。
ここからはリラにも手伝って貰う。
リラは前を。
俺は後ろから来る猿たちを広範囲の魔法で殲滅させる。
ここら辺になると俺達の真似をする者が減る。
魔法を使える者が居ればいいが、いない場合は猿たちに苦戦する。
まあ、助ける義理なんてないから俺達は先を急ぐ。
そして、5階。
ボスの扉がある。
扉の中は暗黙の了解で一組づつ。
倒すと5分位で復活するシステムだ。
前の人達が戻ってくる。
ボロボロだ。
どうやら倒せなかったみたいだ。
君たちはここでお・し・ま・い・DEATH!!
そんな奴らをリラが回復させていた。
リラは天使だからな。
でも、魔力の減っちゃうから程々にね。
「よし、リラ。俺達の番だ!」
「うん!頑張るよ!」
中に入ると扉が閉められる。
中に居たのはでっかい猪。
悪魔の森の猪より小さめかな?
「リラ、多分猪だから突進してくる!
横に避けて、足止めだ!」
「わかった!」
案の定、突進してくる。
俺達は左右に回避する。
「リラ、今だ!」
【影縫い!!】
拘束により、猪が逃れようと必死に藻掻く。
「飛○御剣流!○追閃!!」
ただジャンプして叩き斬っただけだ!!
猪を首チョンパにして素材に変わった。
「みたか!これかが愛の共同作業だ!!」
「あっと言う間だったね!!
ミコト凄い!!」
「こんなの楽勝だよ。
さあ、次行こう!」
俺達は六階に向かう。
少しづつ他の冒険者が減っていく。
「冒険者も少しづつ減ってきたな。」
「さっきの猪辺りでやられる人が多いのかな?」
あそこをクリア出来ない程度なら挑まないほうがいいだろう。
六階から九階まではやっぱり大したことなかった。
途中宝箱が見つかった!
開けてみると魔法の杖っぽいものが入っている。
杖の先に水晶みたいな玉が嵌めてある杖。
丁度、リラは魔法使いだし、持たせてみると魔法少女みたいで可愛い。
今度そういう装備を是非、買おう!
この杖を装備すると魔力が抑えられ、威力も上がるみたいだ。
リラにピッタリだな!
そして10階。
ここまで来ると他の冒険者は10組も居ない。
ボスの部屋に入っても数分で逃げ帰ってくるものもいる。
俺達の番になる。
「よし、俺達の番だ!
たまにはリラ一人で戦うか?」
「え!私に出来るかな?」
《出来なかったら貴女はここで終了です。
ギルドの嬢王として、レベルの低いギルド嬢のトップとして君臨してください。
お似合いですよ。》
「きー!!絶対倒すもん!!
ミコト、手出しちゃ駄目だからね!」
本当、直ぐに挑発にのるなぁ。
10階のボスはでっかいトカゲ。
さて、リラちゃんはどうやって倒すかな?
トカゲは突進してリラを噛みつこうとするが避けられる。
続いてしっぽを振り回し攻撃して来るが、何とか避ける。
【アースシンキング!!】
そう、リラが唱えるとトカゲの下の地面が陥没し、トカゲが落とし穴に落ちたようになる!
【サンダーランス!!】
陥没して身動きが取れないトカゲの真上から雷の槍が降ってくる!!
〈ビリビリビリビリビリビリ!!!〉
雷の槍がトカゲに突き刺さり、トカゲは絶命する!!
「良し!
どう?Ririちゃん!
私にも出来るでしょ!?」
《はっ、この位出来なくてどうするんですか?
まだレベル1ですよ。
寧ろ、一撃で倒して欲しかったですね。
この程度でドヤ顔とか。
リラは面白いですね。
笑える。》
「きー!!たまには褒めてくれてもいいじゃない!!もう、意地悪!!」
「リラ、諦めろ。
俺も一度も褒められたことはない。」
夫婦で馬鹿にされる俺達。
そして11階。
ムカデのモンスター。
うん、気持ち悪い。
触りたくない。
リラもちょっと嫌そう。
女の子だもんな。
そういえば、虫に内蔵やら何やらを食わせる拷問とかあったな。
今度創ろうかな。
《マスターは拷問を考える天才ですね。
鬼畜です。》
どうせ、拷問のミコトだよ。
ムカデモンスターは魔法で倒し、後を急ぐ。
12階
また虫。
でっかい芋虫。
ゲームでもこういうモンスターいるよな。
なんとかワーム的な名前のやつとかな。
やっぱり気持ち悪い。
そんなに俺に虫の拷問創らせたいのかな。
「ぎゃぁぁぁぁ!芋虫ぃぃぃ!!
芋虫は苦手なのぉぉぉ!!!」
リラにも弱点はあったか。
こいつらも魔法で殲滅だな。
《マスター、今度芋虫召喚のスキルを創りましょう。
リラが生意気なこと言ったらお見舞いしてやりましょうよ。》
「ミコトくん・・・そんなことしたら・・・わかってるよね?」
リラさん、その美しい紫の瞳がドス黒く光ってますよ。
怖いからやめてくださいね。
絶対にしないので、そんな邪悪なス○ンドを召喚しないでください。
死にますよ?
俺が。
13階。
何もいない?
おかしい。
そんなわけないよな?
俺たちが歩いてると地面から何かが飛び出してくる!
少々かすったが、大丈夫だ。
この世界で初めて攻撃を食らった気がする。
まあ、レベル99の勇者がスライムに攻撃されたくらいのダメージだけどな。
下から出てきたのはモグラ。
だから地面から出るのね。
ただ、攻撃されたのが苛ついたのでボコボコにした。
他のモグラは探知アプリを使い、場所を把握する。
場所さえ分かれば、こっちのもの。
出てくるところを避けて斬るだけ。
楽勝だ
14階、
岩のモンスター。
ド○クエのば○だん岩みたいなやつではなく、もっとゴツゴツしたやつ。
体当たりされたら痛そうだ!
コイツの厄介なところは魔法が効かないところ。
そういうモンスターもいるんだな。
刀で攻撃するが、なんと俺の愛刀でも斬れないぞ!?
「ミコト任せて!」
「リラ、魔法は聞かないぞ!!」
「学校で覚えた魔法使うよ!
ミコトは今迄強すぎて使わなかった魔法だよ!」
【シャープネスアビリティライズ!!】
俺の愛刀、紫紅が光出す!!
「これで斬れるかも!!」
「有難う!!リラは凄いな!」
「凄いはいつもの私の台詞でしょ。」
「真似してみた!」
「もう!早く倒してね!」
「喰らえ!岩野郎!!
これが愛の力だ!!
飛天○剣流奥義!!天○龍閃ぃぃぃぃぃ!!!」
勿論、ただ斬っただけだ!!
〈スパッ!!!!〉
あの硬い岩が面白いように切れた!!
切られた岩モンは素材に変わる!!
「何だこれ?
綺麗な石だな。
あれ、どっかでみたな?」
「ミコト、これは魔石だよ。
魔力を込めて使うと、その属性の魔法を使えるようになるんだよ。
込めれば込めるほど、長持ちするんだよ!」
「便利な石だな。
良し、岩を殲滅させて、沢山獲ろう!!」
14階で岩モンスターを斬りまくって魔石を集める!!
無駄に1時間位居た。
多分殲滅したので、最下階に向かった。
15階、ボスの扉。
「やっと15階かあ。
14階で時間使っちゃったな!」
「この魔石も何かに使うんでしょ?」
「うん、革命の為に使えそうな気がするんだ。
例えば雷魔法とか込めれば電気になるかなって!」
「電気??」
「前の世界では当たり前にあったんだけど、電気があれば夜も明るく照らすことが出来るんだよ!
昼間みたいに!
光魔法のフラッシュみたいなやつだ!」
「へぇ!凄いね!」
《なるほど、考えましたね。
確かに革命に使えますね。》
「だろ?
ダンジョン全部クリアしたらそういうの作って見るのもいいだろう?
かなり文化が発達するぞ!」
「それも革命になるね!!」
《私も賛成です。
文明の発展は大いなる革命に繋がりますからね。》
この先にやることが少し見えてきた。
先ずは全ダンジョンクリア!その時の素材に良いものがあれば周回。
文明の発展を目指そう!
その前にボスだな!
俺達はボスの部屋に入る。
デカい蛇だ!
《マスター、勝手に鑑定しましたが、このモンスターはバジリスク。
牙から猛毒を作り出せます。
噛みつき攻撃は注意です。
あとは締め付け攻撃も注意です。
締め付けられたら骨を粉砕されます。》
「Riri有難う!
リラ、毒攻撃に気をつけて!!」
「うん!わかった!」
蛇がこちらを睨み、シャーと鳴いている。
牙からは毒が垂れ、地面を溶かす。
まあ、大丈夫だな。
「リラ!最高魔力で地面を崩せ!!」
「わかった!!」
【アースシンキング!!】
リラは自分の魔力の半分を使い大きく地面を崩す!〈シャァァァァ!!!!〉
バジリスクは崩れた地面に飲み込まれる!!
【トールハンマーレイン!!】
〈バリバリバリバリバリバリ!!!!!!!〉
〈シャァァァァァァァァ!!!!〉
巨大な雷土にバジリスクは絶命する!!
バジリスクは素材に変わった!!
「やったぁぁぁぁぁ!!
ボスを倒したよ!!」
リラが喜びの余り、俺に抱きついてくる!
リラのけしからんモノが密着し、たまらない感触を俺に与えてくれる!!
どうやらボスを倒したご褒美みたいだ!!
バジリスクを倒すと後ろにあった扉が開く。
あんな所に扉あったんだな!
蛇がでか過ぎて見えなかった。
まだ下があるのか!?
扉をくぐると光の玉があった。
《マスター、それに触れば外に出られます。
ダンジョン脱出の宝玉です。》
なんて便利な!
これで帰りは楽々だな!
「良し、リラ帰ろう!!
今日中に次もクリアだ!!」
「わかった!!
次も頑張るよ!!」
俺達は宝玉に触り、外に出た!
「うわぁ!もう帰ってきたんですか!?
まだ2時間半しか経ってませんよ!?
最高新記録ですよ!!」
周りの冒険者にも驚かれた。
俺達はスタンプを貰い、次のダンジョンへ。
と思ったが、もう昼なのでご飯を頂き、少し休憩。
リラとイチャイチャしたかったからね!
午後はレベル2のダンジョンだ!!
本当はこの話で2つクリアを目指しましたが、何故か長くなってしまったので、続きます!
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