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異世界スマホで革命を!  作者: はじめ
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第1章 ♯6  素晴らしき解体の極み

次の朝、俺は意識を戻した。

何も食べずに寝てしまったから腹減ったな。

袋からりんごを取りだし、持っていたりんごを殆ど食べてしまった。

魔力枯喝か・・・気を付けないとな・・・


朝食を食べ終わり、俺は先ずスキル創造アプリを開く。

《欲しいスキルを入力してください》

俺は迷わず解体スキルと入力する。


《効果を入力してください》

どうしよう。多分肉だけじゃなく素材とかもあるもんな。

モンスターを倒した瞬間、必要な部位が綺麗に解体される。必要の無い部位は消える・・・でどうかな?


《解体スキル〈極〉が創造されました》

よし!完璧だ!!

早速俺はスマホから出て来た光の玉を吸収する。


試しにモンスターハンターするか!


昨日創り出したフィギュアを奥の方に隠し、拠点から出発する。

今回の目的は今日の昼飯と夜飯だ!


どうか、美味しそうで弱いモンスターが居ますように・・・!


30分くらい森の中を彷徨うと昨日戦ったデーモンラビットと遭遇した。

俺は直ぐ様、水魔法を発動させる!

「ウォーターブレッド!」

水の弾丸がデーモンラビットを撃ち抜いた!

その瞬間、ボンっと煙があがる。

煙の先には少量の肉と角と牙、毛皮が置いてあった!


解体スキル、ゆーのぉぉぉぉ!!!

これで解体とかいうグロい作業しなくて済む!!

本当に綺麗に解体されていた。

兎の大きさからいってこの肉の量は妥当だろう。

角や牙も綺麗に抜かれていて、もふもふの毛皮も綺麗に鞣してある!

もう少しお肉欲しいな・・・。

もう少し奥まで行ってみよう!

肉や素材を袋に入れ、更に奥まで進んでみる。


その行動力を後に、後悔することになる・・・。





〈グオォォォォォ!!!〉


ぎゃァァァァァ!!!

超でっかい熊さん出たァァァァァ!!!!


デーモンラビットなんて凄く可愛く見えるほど凶暴そうな巨熊と目が合ってしまい、襲いかかって来た!!

先に殺らないと殺られる!!

「ウォーターブレッド!!」

水の弾丸が巨熊に命中するが、少し痛がっただけだった!

それどころか怒りで攻撃力が2倍になってらっしゃる御様子!!


巨熊は鋭い爪で俺を切裂こうと振りかぶる!

「ヤバい!ウォーターウォール!!」

俺の目の前に大きな水の壁が現れ、巨熊の攻撃を塞いでくれた!

あっぶねぇぇぇ!!!

その隙に俺は巨熊から距離をとり、木の後ろに隠れた。

先ずは鑑定してみよう···!

鑑定アプリで巨熊を鑑定···

《鑑定結果》

カイザーキングベア〈Sランク〉

一個体で国を滅ぼせる力をもつ怪力熊

滅多なことでは人前には姿を見せないが人をみると地の果てまで追いかけてくる。

肉はとても美味で毛皮は一体分で屋敷が建つレベルの高値で売買される



・・・何でこんな凶悪熊がこんな処にいるの?

地の果てまでって逃げられないじゃんよぉぉ!!

くそ、調子に乗って来なきゃよかったよ・・・!

戦うしかないのかぁ・・・

でもどうするか・・・

接近戦では勝ち目が無い! 

遠距離攻撃で仕留めないと一撃で殺られる!

ウォーターブレッドでは攻撃力が足りない。

もっと強い魔法・・・!

水龍召喚か?

ダメだ!世界が滅びる!!

「これならどうだ!!ウォーターランス!!」

巨大な水の槍が超高速でカイザーキングベアを貫いた!!

「よっしゃァァァァァ!!!」

熊を貫いた槍は後ろの木々をも破壊する・・・

なんて威力の魔法だ・・・

多分連発したら魔力0なんてあっという間だろうな・・・!

貫かれた熊はボンっと音を立て煙が上がる。

立ち込めた煙の先には大量の肉と毛皮が落ちていた!!


キターッ!大量の食材GETーー!

喜びも束の間、一つの問題が・・・






どうやって運ぼう?

流石にこの量は持てない!

これを捨てるのは勿体無い!

意地でも運ばないと・・・!




あ、創造アプリで荷車作ればいいんだ!

早速、アプリを開きイメージする・・・!

すると、イメージ通りの荷車が出てきた!

大きい物は魔力を使うのか、少し疲れを感じる。

今日はこれを持って帰ろう・・・

結構重かったが、何とか拠点にたどり着いた!


少し休憩をしてから(主に動画鑑賞)昼飯の準備に取り掛かる。

兎の肉を食べてみよう!


料理に必要なもの・・・

フライパン

包丁

調味料

お皿


・・・料理しないから思いつかない!

あと、火が必要だ!

マッチはあったから後は燃やすもの!

俺は近くの木の枝を集め、火を起こした。

木の枝のみではなかなか火を起こせないので、創造アプリで大量の紙と木炭を創り、何とか火を起こす。


創造アプリでフライパンや皿、箸等は出せたが、肝心の調味料は出せなかった。

調味料も生物分類に入るのか?

どうしよう・・・!?

調味料ないとやっぱり美味しくないよね・・・。


探索アプリで探してみる。


周辺の塩と胡椒にの代わりになるもの···っと。


すると画面に地図が出て、案内してくれた。

案内された場所に向かうと細い木に黒い実が沢山成っていた!

鑑定アプリを開き、検索する。


《検索結果》

デビルフルーツ

この世界の人々から恐れられている実。

食べると塩辛いので敬遠されている。

すり潰して使用すると塩と胡椒の混ざったものになる。


超有能な実じゃん!!

誰だよ!こんな酷い名前つけたの!

あ、この世界の人たちは粉状にするという事が出来ないのか!

何せ、文化の遅れた世界だもんね!

可哀想だから俺がこの有能な実に新たな名前を付けてあげよう!

うーん、塩と胡椒になる実だから···


シオコショウの実!!


···まんまじゃん!!


名付けのセンス皆無な俺。

取り敢えず、全部採っていこう!


拠点に戻り、早速塩胡椒を作る。

すり潰す為にすり鉢と擂粉木をクリエイトアプリで創造する。

頑張ってシオコショウの実をすり潰すと灰色の粉っぽいものになった!

消えかけていた火を復活させ、フライパンでデーモンラビットの肉を焼き、シオコショウをかける。

とても香ばしい匂いが立ち込め、俺の嗅覚を刺激する!

焼き上がった肉を皿に乗せ···


それでは···実食!!


一口食べてみると口いっぱいに広がる肉の旨味と肉汁!今まで食べていた肉な不味く思える程柔らかく美味しい!!

「旨味と肉汁の宝石箱やーーー!!」

誰も居ないのに某有名な食レポを真似しちゃうくらいの衝撃の美味さだった!

余りの美味しさに一瞬で肉汁が無くなった!


「ご馳走さまでした!」

産まれて初めて心の底からご馳走さまと言った気がする・・・!

有難う!デーモンラビット!

有難う!シオコショウの実!!


夜飯の熊肉も楽しみだ!








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