第2章 ♯29 予期もしない出来事
王都に着くと、中にはモンスターが大量に居る!
ギルドの冒険者達や兵士達が奮闘しており、王都の壊滅は間逃れている。
モンスター自体は悪魔の森のようなヤバいモンスターでは無いので、そこは辺の冒険者等でも倒せるレベルだと思うが、様子が少しおかしい。
モンスターに少し嫌なオーラというか、少し禍々しいものを感じる。
弱い筈のスライムですら、苦戦する冒険者。
普段、襲ってくることの無い大人しいモンスターですら凶暴になり、人間を襲っている。
俺達は襲ってくるモンスターを次々倒し、俺の屋敷に着く。
俺の屋敷は結界が張ってあったお陰で無傷。
中に居るメイドちゃん達にも被害がない。
「皆大丈夫か!?」
「はい!御主人様!
御主人様の結界のお陰で、モンスターは近寄って来ません!」
「良し!引き続き、隠れていてくれ!
絶対に外に出るなよ!」
『はい!畏まりました!!』
取り敢えず、俺のメイドちゃん達は無事だ!
俺のユートピアを壊そうもんなら、理性を失い、王都ごと、消し炭にしているところだったぜ!
「ミコト、ギルドに行こう?
皆が心配だよ・・・。」
ギルドにはリラにとって家族と言える仲間が居る。
皆が心配なのであろう。
「そうだな!
ギルマスが居るから大丈夫だと思うが、モンスターの様子がオカシイからな。」
俺達は走ってギルドに急いだ。
ギルドに近づくに連れ、少しづつモンスターが強くなる。
と言っても、悪魔の森程では無い。
楽には倒せるが、それは俺がチート染みた能力のお陰。
普通の冒険者では、ヤラれる可能性もある。
多分、強いモンスターがギルドに集まっているのかもしれない。
リラもそれを感じ取っているのか、顔が徐々に青くなってきている。
ギルド周辺まで来ると、そこは正に戦場だった。
冒険者や兵士達がモンスターと交戦していた。
中には傷付き、倒れている者もいる。
モンスターがかなり押している。
かなり不味い状況だ!
〘地獄の拘束具〙
辺りのモンスターが黒い鎖に縛られる。
モンスターが叫び声を上げるが、その声も禍々しく、普段のモンスターのものではない。
「俺が拘束している内にトドメを刺せ!!」
「済まない!」
「助かったぜ!このモンスター達、何がおかしい!!」
冒険者達が次々にモンスターを倒していく。
この周辺のモンスターは殲滅した。
俺は怪我している者たちを回復させる。
「済まない、ミコトさん!急いでギルドに向かってくれ!!」
「ギルドやばいのか!?」
「今、ギルドマスターと騎士団がワイルドビッグボアと交戦している!」
「ワイルドビッグボアだと!?」
何故、悪魔の森のモンスターがここに!?
流石のギルマスでも猪はキツイだろう。
「リラ、急ぐぞ!」
「うん!」
ギルドに着くと、猪と交戦中のギルマスと全身鎧の強そうな兵士がいる。
かなり状況は悪い。
二人ともかなり血を流している!
猪はギルドを守るように立つギルマスに向かい、突進する!
《影縫い!!》
リラが咄嗟に猪を拘束させる。
藻掻く猪。
「この魔法は!?
ミコト!リラ!!」
ギルマスがこっちに気付く。
「あ?ミコト様だろ?
この下僕がぁぁぁ!!」
「えぇぇぇぇぇ!!
ミコト、今そうゆう状況じゃないでしょ!!」
「君があの拷問のミコトか!
済まない!
私達では勝てそうに無い!!」
隣の全身鎧の兵士が言う。
二人ともボロボロだ。
「カリナさんは・・・皆は無事ですか!?」
「ああ、皆はこの中だ。
誰も怪我していない。」
「良かった!!」
取り敢えず、皆の無事が分かり、安心するリラ。
さっさと片付けるか。
〘インフェルノレディエーション!!〙
禍々しい焔が猪目掛けて、一直線に襲う!
気分はかめ○め波だ!
猪を倒すと猪は素材に変わる。
「なんてことだ、私達が苦戦したワイルドビッグボアを一瞬で・・・!?」
「助かったぜ、後少し遅れてたら死んでたかもな・・・。」
安心したのか、笑いながらギルマスが言う。
「ユリウス!!」
ギルドの中からカリナさんが、飛び出して来る。
「良かった・・・!私はもう駄目かと・・・!」
泣きながら、ギルマスを抱きしめる。
「ミコトさん、リラ、有難う御座います!」
「良かった!皆無事だった!!」
「リラはここで皆を回復させてくれ!
さっき見たから大丈夫だろ?
俺は他に被害が無いか見てくる!!」
「わかった!気をつけてね!!」
俺は王都を走る。
「Riri、モンスター探知だ!」
《了解。モンスター探知起動。王城に続く北門に多数のモンスターを探知。王都にいるモンスターがそこに集中してます。交戦中です。ビッグホーンディアー1体確認。》
ビッグホーンディアーだと!?
こっちにも悪魔の森のモンスターか!
どうなってんだ!?
俺は北門に向かう。
かなりの数のモンスターが北門を抜けようと兵士と戦っている。
兵士たちは門を守る様に交戦していた。
兵士の中に国王とリチャード法務局長も戦っている!
きっと、王都のピンチに駆けつけたのであろうが、こちらもヤバい状況となっている。
鹿のせいでかなり不利な状況となっている。
〘業火の拘束具!〙
焔が鎖状になり、鹿を含む全てのモンスターを拘束する!
「こ、これは!?モンスターが火で拘束されている!?」
「国王、大丈夫ですか!?」
「おぬしはミコトではないか!?
これはおぬしが?」
「そうです!今トドメを刺します!!
離れてて!!」
全員を後ろに下げ、ミコトは呪文を唱えた!
〘トールハンマーレイン!〙
〈バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!〉
激しい雷土が全てのモンスターに襲いかかる!!!
全てのモンスターが素材になり、戦いは終了した。
《マスター、全敵殲滅。お疲れ様でした。》
Riri、有難う。
どうやら、王都のモンスターは殲滅出来た様だ。
「ミコトよ、礼を言う。
王都にモンスターが襲撃したと聞き、急いで応戦に来たのだが、ご覧の通り、ここで足止めを食らってしまった。
不甲斐ない。」
「いえ、前の国王よりも全然国王やってますよ。
今回はやろうとしましたから。」
「ふふ、おぬしと国民に約束したからな。」
「ミコトくん、本当助かったよ。
まさか、ビッグホーンディアーがいるとは・・・」
リチャードさんも安心した顔をして、その場に座り込む。
「こら!リチャード!
この位で座り込むとは!!
それでは、民を守ること等出来ぬぞ!!」
座り込むリチャードさんに国王が言う。
「こんな時くらい、座らせてくださいよ!!
父上は本当厳しいなぁ。」
娘には激甘なのにな。
「私からも礼を言う、ミコト殿。」
どちら様?
「ダリル王国第一王子のルミリニアだ。
そなたが来なければ、危ないところだった。
不甲斐ない王族で済まぬ。」
この人が次期王様ね。
ルミリニア・・・言いにくい。
ルミさんだな。
「いえ、取り敢えず、皆が無事で良かった。」
怪我した人を治し、皆が大広場に集まった!
王族、貴族、兵士、冒険者、ギルド職員、国民。
かなり広い大広場に人が、溢れかえる。
「皆のもの!! 取り敢えず、死者も無く、無事に済んで良かった!
応援の為、こちらに向かったが、北門で足止めをくらってしまった。
こちらに来れなくて申し訳ない。
不甲斐ない、王族を許して欲しい。」
頭を下げる、国王。
「今日、皆が無事だったのも冒険者のミコトと元ギルド職員のリラの活躍のお陰である!
二人ともこちらに参れ。」
えぇぇぇぇぇ!
やだよ。
見世物みたいじゃん!!
リラ一人で行ってきな!
え、俺も?
俺は何もしてないからいいよ。
あれ、なんで首根っこ掴むの?
あ、止めてください。
引きずらないでぇぇぇぇぇ!!
結局、壇上に上げられる俺。
「この者達が王都を救ってくれた英雄だ!」
『ウォォォォォォォォ!!!!』
凄い歓声だ!
かなり恥ずかしい!!
横のリラも顔を赤くしている。
「この者達を本日より侯爵として貴族に迎えようと思う!」
「は?」
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