第2章 ♯24 夢のマイホーム
俺がリラの前で付与魔法を使った。
と言う事は
リラも使えるようになった。
ってことだな。
「これでリラも付与魔法使えるようになったね!」
「あ、そうか!ミコトの真似できるもんね!」
「じゃあ、こうしよう!」
〘クリエイト!〙
二人の前に指輪が現れた。
一つは俺用。
シンプルなデザインの銀の指輪。
もう一つはリラ用。
前の世界で、見たことある指輪を参考にした小さな宝石を付けた可愛らしい指輪。
何方もちゃんとイメージしたので、サイズもピッタリだ。
「わぁ!可愛い指輪!
こういうのが欲しかったの!」
喜んでくれて何よりだ!
「リラは俺の指輪に付与魔法をかけてみて。
俺はリラの指輪に付与するよ。」
「わかった!
何を付与すればいい?」
「それはリラが好きに付けていいよ!
俺に必要なものを考えて、つけてごらん!」
「ミコトに必要な付与かぁ。
悩むねぇ。」
俺の方はもう決まっている。
リラに今後、必ず必要になるもの。
「じゃあ、俺からやるよ。」
〘魔力自動回復、付与!〙
リラの指輪が一瞬光り、消えた。
「魔力自動回復?」
「ああ。魔力を消費しても自動で回復するんだ。
これからのリラに必要だろ?」
「そっか!有難う!!
次は私の番だね!
どうしようかな・・・?」
少し考えて、リラが魔法を唱えた。
〘理性損失制御、付与!!〙
俺の指輪が一瞬光り、消えていく。
「私にも出来た!
ミコトはたまに理性を失うことがあるからね!
これで少しは安心かな?」
俺のこと、よくぞ存じで。
「リラ、左手出して!」
リラは俺の方にそっと左手を出す。
その綺麗な薬指に指輪をはめた。
「これがミコトと私の結婚の証なんだね・・・。
大事にするね!!」
そうして、俺達はまた口づけをした。
夜になり、明日から学校という事もあり、リラを家に送る。
家には学校の入学許可書が届いていて、正式に通うことが可能になった。
直ぐに帰ろうとしたが、お義母様に捕まり、何故か夕飯を俺が作ることになった。
お義母様とリノちゃんは俺の作ったケーキを大層気に入ったみたいでおかわりの量が尋常ではなかった。
夜も深まり、やっと解放された俺。
「ごめんね、夕飯作ってもらって。
お母さん達、ミコトのご飯、凄い気に入ってるから・・・。」
「いいよ、楽しかったし!
明日から頑張ってね!」
「うん、ミコトもお家のこと宜しくね?」
「うん。任せといて、じゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさい。
ミコト、今日は楽しかったよ。」
おやすみなさいのキスをしてくれるリラ。
これがリア充の世界なんだな。
最高じゃねぇえか!!
そして、俺は帰路につく。
次の日、俺は不動産屋に向かう。
勿論、家を購入する為だ。
「すいませーん、家欲しいんですけど。」
「はい、いらっしゃいませ!
家をご購入ですね。
どうぞ、お掛けになってください!」
店のカウンターの席に座る。
「どのような家をお探しですか?」
「そうだなぁ、広くて、魔法学校に近いところがいいな。
お風呂とかも欲しいな。」
「魔法学校に近くて、風呂付ですか・・・。
お客様、そうなると屋敷位しか無いですね。」
「屋敷!!?
あの貴族とか住んでそうなやつ?」
「はい。そうなりますね。
風呂がある物件になりますと、屋敷位しかありませんので。」
(平民の分際で贅沢いってんじゃねえよ!)
「屋敷かぁ、屋敷って幾ら位するんですか?」
「そうですね、安くて5億位、高いものだと30億位ですね。」
(平民には払えまい!!さあ、金額を聞いて驚愕すればいい!!)
「あ、対したこと無いんですね!
もっとするのかと思った!」
「へ?失礼ですが、ご予算の方は??」
「うーん、今後も考えて、50億位かなあ?」
「50億ぅぅぅぅ!!?
お客様、本当にそんなにお持ちなんですか!?」
「持ってますよ?ほら。」
俺はアイテムボックスから50億をどーんっと出した。
「大変失礼しました!!
お客様には我が不動産がおすすめする最良物件をご紹介致します!!」
「そんなに凄いのじゃ無くていいですよ?」
「いえいえ、何をおっしゃいますか、お客様クラスの方なら、やはり最良の物件に住んだ方が泊もつくというものですよ!!!
さあ、ご案内致します!」
半ば強引に連れて行かれる俺。
着いた屋敷は魔法学校から歩いて5分。
前の世界の普通の大きさの学校位の屋敷。
庭にはサッカーコートとバスケットコートが立っても余裕が在りそうだ。
でか過ぎじゃね?
「これ、でか過ぎじゃないですか?」
「何を言ってるんですか!!
公爵様だとこれの倍はありますよ!!
小さい方です!!」
そうなの?
基準がわからん。
取り敢えず、中を見せてもらう。
屋敷の中に入ると、無駄に広い玄関。
これぞ、the屋敷って感じ。
部屋は20くらいあり、お風呂は大浴場のような広さ。
厨房も結構な広さがある。
因みにこの世界にはガスコンロなんて存在しないので、竈を少し改良したようなコンロを使っている。
3階まであり、3階には広いテラスがある。
ダイニングルームはテレビで見たような広い空間に超長いテーブルがある。
寝室は約20畳くらいかな?
広すぎだろ!!
「二人で住むには広すぎる気がする・・・」
「そんなこと有りません!!
広い寝室、広いテラス、広い浴場、広い庭、広い食堂!
どれも貴方様にビッタリでございます!!
コチラがなんと全てついて・・・35億!!」
お前はどっかの女芸人か!!
「これはホントにお買い得ですよ!!
是非ご購入をぉぉぉぉ!!!
お願いしますぅぅぅぅ!!
買ってくださァァァい!!!!」
もう、土下座から五体投地にまで進化するほど、懇願する不動産屋。
「分かりましたよ!!買います!!
買うから頭あげてぇぇぇぇ!!!」
「本当ですか!!!!!!
有難うございまぁぁぁす!!!!
ては、一度、店に戻りましょう!!」
勢いに流され買う羽目になってしまった。
リラに怒られるかな?
まあ、いっか!
不動産屋で35億を払うと鍵と権利書を貰う。
手続きはそれだけ。
とても楽でいい。
「あ、でも、あんなに広いと掃除とか大変だな!
お手伝いさんとか雇えないんですか?」
「お手伝いさん?
ああ、使用人ですね!
それならば、奴隷を買うのは如何でしょう?
契約魔法も有りますので、安全てすよ!!」
奴隷かぁ・・・
なんか響きが悪いなぁ。
「殆どの貴族は奴隷を使用人にしてますので、それが一般的ですよ!」
「取り敢えず、いってみるかあ。」
不動産屋を出て、奴隷商に向かう。
俺の屋敷程ではないが、まあまあ大きい建物だ。
「すいませーん、使用人欲しいんですけど。」
「はいはい、いらっしゃいませ。」
なんか太った成金みたいなやつが出てきた。
「私、奴隷商を営むギラルと申します。
使用人としての奴隷を希望ですね!?」
「そうなんですけど、奴隷って危なくないですか?」
「滅相も御座いません。
うちで扱っている奴隷は犯罪を冒した者もいますが、借金で奴隷になったもの、身売りをされた者もいますので、全てが危ないと言うことではありません。
契約魔法で拘束されますので、主人に逆らうことも有りません。
取り敢えず見ていきませんか?」
流されるまま、中に案内される。
「取り敢えず、身売りされた奴隷を見せてください。」
「畏まりました。
少々お待ちください。」
身売りか・・・。
親の借金の肩代わりかな。
奴隷問題。
これも何とかしなくてはいけないが、奴隷制度を無くすと犯罪者が増える可能性がある。
せめて、借金と身売りだけでも何とかしたいな。
「お待たせ致しました。
身売りの奴隷を連れてまいりました。
下は5歳から上は16歳になります。
総勢20名です。」
結構いるな。
リノちゃんと同じ位の子もいるぞ。
腕のない子が二人。
皆、この世の終わりみたいに目が死んでいる。
この子達は親の勝手な都合で売られて来たんだろうな。
俺はこの子達を助けてあげたい。
全員引き取ったら怒られるかな?
まあ、何とかなるかな。
多分。
「奴隷って一人幾らですか?」
「身売りの奴隷だと一人一千万ダリルになります。」
「そんなに安いんですか!?」
「安いですか??妥当だと思いますが・・・。」
この世界は人の命なんて、軽く思われてるんだろうな。
だから、平気で子供を身売りするんだよな。
「この子達、全員買います。」
「全員ですか!?
2億ダリルですよ!?
貴方に払えるんですか!?」
俺はアイテムボックスから2億ダリルを机に出す。
「その位なら余裕です。宜しくお願いします。」
「ぎゃぁぁぁぁ!ホントに払えたァァ!!
お客様!!!
今すぐに契約の準備を致します!!
少々お待ちください!!」
さっきの落ち着いた態度とは違って、慌てて、契約の準備にかかるギラル。
契約魔法を使える人間を連れてくるみたいだ。
残された身売りの奴隷の子達は俺が目の前に2億ダリルをぽんっと置いたことで驚愕している。
さてと、
「君たちは親の借金で肩代わりされたのかな?」
皆が下を俯く。
やっぱりそのようだ。
「辛かったな。」
何人かの子が泣き出す。
1番年上そうな子が口を開く。
「貴方様は何故、私達全員を買ってくれたんですか?
同情ですか?」
「・・・そうかもしれないな。
親の勝手な都合で売られた君たちが死んだような目をしていた。
俺がこれから変える世界にそんな子供達はいてはならない。
だから、君達を買った。」
「・・・世界を変えるんですか・・・!?」
「そうだよ。詳しくは契約終わってからね!」
「は、はい。」
ギラルが戻ってくる。
契約魔法を使える人間も3人来たみたいだ。
それぞれ契約魔法で契約を行い、俺は奴隷商を出る。
「また何時でもいらしてくださいね!
お客様にはサービス致しますので!!」
金を持ってる人間には態度が違うな!
俺は買った奴隷を連れてぞろぞろと歩く。
気分は○の巨塔だ!
屋敷に着くと、奴隷の皆は、屋敷にの大きさに驚愕する。
そうだよな、18歳の若造が持ってる家の大きさじゃないよな(笑)
すいません。
長くなるので、中途半端な終わり方です。
次に続きます。




