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異世界スマホで革命を!  作者: はじめ
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第2章 ♯12 最高の結婚式とは

〈コンコン、コンコン〉

またうちの教会の扉が叩かれる。

また奴らか?

もう!俺は忙しいのに。

連日、怪我人を治したり、挙式をしたりと忙しい日々。

俺の教会の挙式は大盛況だ。

流石に独りでは回しきれないので、スラムに住んでいた人達に給金を払い、手伝って貰っている。


前の世界で挙式をするとかなりお金が掛かると聞いていた。

うちの教会では流石に無料では出来ないので、料理代だけ貰って行っている。

大体、3000~5000ダリルくらい?

それでも、新郎新婦には俺がタキシードとドレスをクリエイトアプリで創り、料理もスラムの人達に俺が教え込んだので、なかなかのものが出来ている。スラムの人達は会ったときは荒れてる様にも見たのだが、なかなか優秀な人達だった。元は王都でバリバリ働いてた者達である。怪我をしなければ今でも現役で働いてた筈だ。

皆、楽しそうに働いてるので、俺も嬉しくなる。


ドレスや料理も人気だが、一番の人気はケーキである。


何故、ケーキが作れるのか。


それは生クリームの代わりになる物を見つけたからである。


東の森に成っているハードフルーツのような物。

ハードフルーツの様に凄く硬い殻をしていて、割るのは困難だが、割ってみると中には柔らかい白い実がある。

その白い実をミキサースキルで混ぜると生クリームが出来る。

更に混ぜるとツノが立つ。

生クリームがあれはバターも作れる。

なんと、生クリームを上下に振り、水分を無くすことにより、バターができるのだ!


これにより、料理スキルのお陰で難なくケーキが作れるようになった!

やっぱり結婚式にはウエディングケーキだよね!


この世界にはケーキなんてものは存在しないから、特に女性に大人気だ!

スイーツの力、恐るべし!!


怪我人を治すのは主に俺の仕事。

こちらは無料で行っている。

魔法唱えるだけだから、材料費とかないし。

たまにお金を置いていこうとする人もいるけど、断っている。

こんなのにお金払うなら、マリアさんのところで飯食ってくださいと、さり気なく店の宣伝をする有能な俺。

噂が噂を呼び、今では誰もが俺のニセ教会にくる。

それによって暇になった善良な教会の者が、手伝わせてくれと押し寄せた。

彼らも今の教会のやり方に納得が行かないみたいだ。

教会の者は、結婚式では牧師さんを出来る人もいて、結婚式も本気的になる。

最初の方は俺がやってたが、やっぱり本場の方が良いよね。


俺の教会が大盛況な為、本物の教会には誰も来なくなった。元々貴族は結婚式位しか使わないので、この一週間程は誰か来ても神に祈りを捧げる位で、誰もお金を落とさない。

つまり、収入0。

乗り込んで来るのも無理はないが、自業自得である。


あ、そうだ、また乗り込んで来たんだっけ?

面倒くさい。

すぐ追い返そう。

今はケーキ作りで忙しいのだ!


〈コンコン〉

俺は扉を開けて開口一番怒鳴りつける。


「何度も何度も煩えよ!!俺は忙しいんじゃ!!邪魔すんじゃねぇぇぇ!!!」


「・・・私、邪魔なの・・・?」


「ぎゃぁぁぁぁ!!!リラちゅわぁぁぁんん!!全然邪魔じゃないよ!教会に天使が来るのは当たり前だよぉ!!寧ろウエルカムだよぉぉぉぉ!!!」


リラと愉快な仲間たちだった。

「誰が愉快な仲間たちだ!」

「お久しぶりですね、愉快なギルマスさん。」

「それ止めろ!ミコト、お前を捕まえろと侯爵から依頼が来た。」

「へー。」

「へーって貴方、何、呑気に構えてるんですか!これは侯爵からの依頼なんですよ!」

「だから?大丈夫ですよ?俺、捕まらないし!捕まえようとしたら拘束して、拷問掛けますから♪」

「笑顔で怖ぇーこと言うなよ!」

「確かに貴方ならそうするでしょうね、何せ、拷問のミコトですからね。」

「あの、それ誰が付けたんですか?」

「ギルドマスターです。」

「てめえか!」

地獄の拘束具で締め上げる。

「ぎゃぁぁぁぁ!悪かった!俺が悪かった!こんなに広まると思わなかったんだ!ごめんなさァァァい!!」


拘束を解き、取り敢えず中に招き入れる。

「ミコト、何でこんな教会作ったの?」

「へ?何故ってリラと挙式する為だよ?」

「え!挙式!?でも、庶民は挙式を出来ないんじゃ・・・。」

「そうなんだよ、教会で追い返されたからムカついて、これは自分で創るしかないなって事で創ったんだよ!」

「えぇぇぇぇぇ!それだけの為に!?」

「それだけって俺には超重要だよ?やっぱり結婚したからには挙式しないとさぁ、何か口約束で結婚するだけじゃ実感沸かないし!」

「結婚のケジメをつけたかったって事か?」

「その通りです。ホントはちゃんと出来るまで皆には黙っておくつもりだったんだけどね。凄い大盛況になっちゃって!」

「確かに凄い建物ですね。外見は教会なのに中は教会ではなく、挙式を挙げるためだけに創られた感じです。とても綺麗・・・。」

「お二人も如何ですか?」

「お、おい!何で俺達のこと!」

「あ、皆知ってますよ!前から付き合っていたことも!ギルドの皆もまだ結婚しないのかって話で盛り上がってました!」

リラがギルマスに言う。

「え、バレていたのですか!?」

「はい!一年前に私が入ったときにはすでに!」

「「・・・・」」

「寧ろ、隠せてると思ったんですか?俺でも気づきましたよ?」

下を向いて恥ずかしそうな二人だった。


「折角だから見ていきますか?これから一組、挙式するんで!」

「「みたい!!」」

女性軍は興味心身だ!


3人の見学のもと、挙式は行われた。

純白のドレスを着て、幸せそうな新婦にうっとりするカリナ。

それが物凄くプレッシャーになるギルマス。


そろそろ覚悟決めろよ、ヘタレ。


3人には披露宴にも参加して貰い、料理やケーキも振る舞う。

ギルドマスターが見学するとあって新郎新婦は焦っていたが、無料にするということで、納得してもらった。

料金はギルマスに請求するので大丈夫。


「どうでしたか?」

「最高でした。是非、私達もお願いします。」 

カリナさんが即答した。

「凄い素敵だったよ!これは皆、挙式したがるね!」

「リラの時はこれよりもっと盛大にやるからね!」 

「ミコト・・・ありがと♡」

きゃぁぁぁぁぁ!!超かわいい!!

早くドレス着させたァァァい!!


「それにしても、依頼の件はどうする?もう、依頼は出ている。俺達が行動しないと侯爵に何されるかわかんねーぞ。」

「取り敢えず、捕まえようと頑張ってる感じでお願いします。どうせ、実際捕まえられないのだから!」

「ぐっ、寝込みを襲えばイケるかもしれないぞ!」

情けないこと言うギルマス。

「寝ているときは魔法で罠張っておくので大丈夫です。リラ以外が近づいたら八つ裂きになるやつ。」

「えげつなっ!!」

「一応、他の冒険者にも伝えてください。それでも襲ってきたら容赦なく拷問にかけますが。」

「怖っ!!解った。伝えておく。」

「カリナさん、爵位を取り上げる方法って何がありますか?」

「簡単には爵位は取り上げることは出来ませんが、この前の様に法に触れたりすれば爵位は取り上げられますね。」

「法とはどんなものですか?」

「禁呪を使ったり、無断で税金をあげたり、国からの金を横領したりでしょうか?」

「なるほど。解りました。では、取り敢えず現状維持でいきましょう。何か仕掛ける時はこちらからまた連絡します。」

「解った。くれぐれも余計なことしないようにな!」

「分かってますよ!」


さあ、侯爵潰しの始まりだ。


沢山の方々に読んで頂きありがとう御座います。

これからも、よろしくお願いします!

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