第2章 ♯11 教会の逆襲
今日は朝から教会に足を運ぶ。
そう、挙式の予約だ!
Ririのナビ通りに向かうと、如何にも教会って感じの建物に到着する。
でかい!!
中に入ると受付みたいな場所があったので、取り敢えずそこに行って聞いてみることにした。
「あの、挙式をしたいんですけど、何処で受付してますか?」
「は?」
は?じゃねーよ!
なんたこの受付!態度わるっ!
「だから、挙式をしたいから、受付教えてください。」
「失礼ですけど、貴方は庶民ですよね?庶民は挙式すること出来ません。お引き取りください。」
「は?何でですか?」
「何でですかってそういう決まりなので?」
「どういう決まりだよ?バカなの?」
「バカとは何ですか!?失礼な!」
「失礼なのはそっちだろ?いきなり追い返そうとしやがって。やっぱりバカなの?」
「庶民の癖に何て態度ですか!?」
「お前は何様だ?貴族なのか?」
「私は貴族ではありません。」
「じゃあ、庶民じゃねーか。偉そうにしやがって。やっぱりバカなの?」
「貴様!私は教会の人間だぞ!?」
「だから?」
「だから?って、私達はお前ら庶民と違って回復魔法が使えるんだぞ!?」
「回復魔法なんて俺も使えるけど?」
「は?」
丁度その時、大怪我をした人を運んできた冒険者がきた。
「話してるとこすまない!俺の仲間がモンスターにヤラれ、大怪我をしたんだ!頼む、回復してくれ!」
「それは大変ですね!その怪我だとヒール10回唱えるので、100万ダリルになりますね!」
高っ!
「そんなにするのか!?もうちょっと何とかならんのか?」
「なりませんね!命が助かると思えば、100万ダリルなんて安い方だと思いますが?」
「くそ、足元見やがって!」
「払えないんだったら、いいんです。お引き取りください。」
「うわー、お前ら最悪だな。」
「あ?まだ居たんですか!?早くお帰りください!」
「あんた、この程度の怪我にヒール10回も唱えるの?」
「何を言ってるんだ!?この怪我だぞ?最低でも10回は必要だろう!?」
「ヒール!」
大怪我をした人が全快する!
「治った!良かった!ありがとな、兄ちゃん!幾ら払えばいい?」
「いえ、お金なんて要りませんよ。困ってるときはお互い様です。」
「兄ちゃん、いいやつだな!どっかの教会と違って!今度改めてお礼させてくれ!」
「はい、また何処かで会いましょう!」
冒険者立ち去ってゆく。
「あの怪我くらいで10回かぁ・・・クソだなぁ・・・。」
「貴様ぁぁぁぁぁ!ちょっと強いヒール使えるからって調子にのりやがってぇぇぇ!」
「調子に乗ってるのはお前だろ?かなりクソなヒールしか使えないくせに調子に乗りやがって。」
「ぐっ!貴様、もういい!お前には絶対に挙式なぞさせん!いいから帰れ!」
「解りました、クソヒールさん。さようなら。」
「クソヒールなんて名前じゃねぇぇぇぇ!」
俺は無視して帰ることにした。
《あっさり引き返すなんて、マスターらしくないですね?》
うん、なんかもう、あそこで挙式したくなくなっちゃったからな。
もういいや。
自分で教会創るわ。
《なるほど、こっちのほうがマスターらしいですね。》
だろ?
俺は王都を出て、すぐの所の広い草原にきた。
「Riri、ここら辺に創るぞ!」
《了解。手を前に出してイメージしてください。》
俺はさっきの教会をイメージした。
「クリエイト!!」
すると目の前には先程の教会が創られた!
「ヨシ!中身も俺のイメージ通りだ。」
俺がイメージしたのは前の世界の結婚式場。
親戚の結婚式に呼ばれたときに見たのでイメージできた。
此れなら誰にも邪魔されず、挙式ができる!
完璧だな。
ニセ教会から出ると人だかりが出来ていた。
どうしたんだろう?
「おい、ミコト!この教会どうしたんだ!?いきなり現れてびっくりしたぞ!」
ダイモンだ。
「え、どうしたって俺がスキルで創ったんだけど?」
「「「えぇぇぇぇぇ!!創ったぁぁぁ!?!?」」」
「お前、もう化け物だな。」
失礼な!化け物みたいな顔したダイモンに言われたくない!
「教会に挙式の予約に言ったら断られたから、創ったんだ!良かったらダイモンも挙式するか?」
「え!?いいのか!うちの嫁の憧れなんだよ!あ、でも、今はお腹に二人目が・・・。」
「産まれてからでもいいよ?」
「ホントか!?ありがとな、ミコト!早速、嫁に報告してくるよ!」
仕事そっちのけで家に戻るダイモン。
「あ、あの!私達も使っていいですか!!」
若いカップルが俺に訴えてきた。
今までの俺ならリア充にそんな施しはしないが、今は違う。
俺もリア充だ!
お前たちは俺の仲間だ!
仲間は歓迎する!!
「いいよ!他にも挙式したい人がいたら呼んでいいよ!」
「ホントですか!!実は教会で挙式が出来なくなって、皆憧れてるんですよ!」
女性は結婚式とか好きだもんね!
そうか、教会で出来ないなら皆此処ですればいいんだ!
ついでに怪我人治して、誰も教会に行かないようにすればいいんじゃね?
やられたらやり返す!倍返しだ!!!!
《それ、言いたかっただけですよね?》
はい、すいません。
でも、俺とリラの挙式を邪魔した教会には洗礼を与えないとね・・・。
《マスター、顔が殺人鬼の顔です。》
ふふふふふふ。
ニセ教会を建ててから俺は大忙しだった。
挙式をやりたい夫婦やカップルが押し寄せ、怪我人を無料で完治させてと休む暇がなかった。
一週間経って、教会の人がきた。
「貴方が此処の支配人ですか?」
「そうですけど?」
「即刻、立ち退いてもらえませんか?」
「は?何で?バカなの?」
「ば、バカって!貴方がこんな所で教会の真似ごとをするせいで教会に人が来なくなりました。このままでは教会の存続も危ういです。即効、立ち退きを命じます。」
「教会に人が来なくなったの?」
「はい。」
「ざまぁ。」
「は、はぁぁ!?ざまあとは何ですか!」
「俺の挙式の予約を断った罰だ!!そのまま潰れればいい。」
「なんですってぇぇ!貴方は神聖なる教会を何だと思ってるんですか!?」
「クソが集まる金のことしか考えてない施設。」
「・・・はぁぁぁぁ!?!?」
「うるせぇなあ。邪魔だから帰れよ。教会何て潰れればいい。」
俺は教会の扉を閉めて追い返した。
一時間後、また来た。
今度は偉そうなオッサン連れて。
子供の喧嘩に出てくる親のようだ。
「貴様が此処の支配人か?」
「そうだけど、おっさん誰?」
「お、おっさん!無礼ですよ、この方は貴族ですよ!」
「だから、何?」
「だから何?って此方におられる御方はテイルズ侯爵ですよ!」
「で?おっさん、俺は忙しいんだ!邪魔だから帰れ!」
「貴様、貴族に対してその口のきき方は何だ!」
「うるせぇな、侯爵だか、こんにゃくだか知らんが俺はお前なんて怖くねえんだよ、偉そうにすんな!一人じゃ何も出来ねぇくせに。」
「貴様ぁぁぁ!不敬罪だぞ!」
「バカの一つ覚えみたいに不敬罪、不敬罪、もう飽きたし!やれるもんならやってみろ!馬鹿野郎。」
そう言って扉を閉める。
何か叫んでいたがしらん。
「テイルズ侯爵、いかが致しましょう。」
「あのガキ、調子に乗りやがって!ギルドに依頼だ!不敬罪であいつを捉え、殺してやる。殺したあとはあの建物も私のものだ!」
「と言うことで、王都の前にニセ教会を作り、人々を騙し、侯爵に不敬を働いた者を捉えてください。これは侯爵の直々の命令です。ちゃんとサインをありますので。」
そう言って教会の者は去って行った。
「ミコトが・・・不敬罪・・・!」
青くなってしゃがみ込むリラ。
周りのギルド嬢が心配する。
「これは不味いことになったわ。」
「ギルドマスター!!大変です!!ミコトさんがテイルズ侯爵を怒らせて不敬罪です!依頼が来てしまいました!」
「何ぃぃぃぃ!最近大人しいと思ったら、とんでもない事しやがってぇ!!カリナ、どうすればいい!?」
依頼が来た以上は行動するしかありません!相手は侯爵ですので・・・!」
「取り敢えず、俺がアイツに会って話を聞いてくる。」
「私も連れてってください!!」
リラが懇願する。
「私はミコトの妻です!話をさせてください!!」
「貴女たち、結婚したの・・・!?」
「・・・はい。黙っていてスイマセンでした。ミコトに口止めされてて。」
「・・・解った。お前がいた方がいいだろう。ついて来い。」
3人はミコトのいるニセ教会に向かった。
長くなりそうなので続きます!
今日中に更新できたらいいなぁ。




