第1章 ♯3 異世界スマホ、使ってみた!!
やっと異世界に転移しました。
『貴方に神の御加護がありますように』
創造神様がそう祈った直後、俺の前にある景色が変わった。
樹海のような棘棘しい森の中、俺は1人立っていた···。
これから俺の第二の人生が始まる···
今までは何か夢の様な感覚であったが、森の中の空気や獣(?)の鳴き声、踏みしめる土の感触、全てが俺にこれがリアルだと教えてくれた。
ホントに異世界に来たんだって!!
「さて、まずは何をしようか?」
まずはこの森で生きぬかなければならない。
人間が生きる為必要なもの···
衣·食·住。
特に今は食だな!
人は空腹の限界の向こう側にいくと動けなくなる。
更に3日間水分を摂らないと死んでしまう···!
そういえば、此処に送られる前に冒険者セットを貰ったんだったっけ!?
俺は早速冒険者セットの中身を取り出した。
中に入っていたのは
サバイバルナイフ
丈夫そうな洋服一式
マッチ
ロープ
寝袋
釣り竿
薬だと思われるもの
····食べ物入ってねぇぇぇぇぇ!!!
え、何これ!無人島に送ったつもりなの?
無人島に持ってく最低条件のものじゃん!
冒険者セットじゃなくて、無人島セットじゃん!
あの有能女神、何で最後に無能になっちゃったの!?
え、いきなりヤバいじゃん!
最初からクライマックスじゃん!!
どうすんの、俺!!!
まずは落ち着こう···
取り乱したら終わる···
そうだ、俺にはあれがある···!
創造神様から頂いたユニークスキル!
そう、俺にはスマホがある···!!
早速スマホの電源を入れてみる。
先に俺が確認したのは今まで獲ったデータだ。
色んなアプリが消えてる···!
ゲーム型アプリは殆どない!
残っているのは電卓や検索アプリ等最初からあるアプリだけだった。
ま、まさか!
恐る恐るダウンロードのアプリを開く···。
あったァァァァァ!!!
今までダウンロードしたアニソンや動画は見事残っていましたァァァ!!
あざーっっっす!!!!
先ずはアニソンを聞いて心を落ち着かせよう···。
30分後
涙が出てきた···
嬉しいからじゃない。
俺はもうこのアニメの先が見れないからだ···。
最終回はどんな結末なのか俺はもう知ることが出来無い。
この世界にはきっとアニメが無い···
創造神様が言っていた事
【この世界の文化は進んでいない】
つまりはアニメなんてものは無い!
ちくしょおぉぉぉぉぉ!!!!
あのクソ無能駄女神がァァァァ!!!
次に会ったときは頭蓋骨陥没するほど俺のアイアンクローを炸裂させてやるぅぅぅぅ!!!
···取り敢えず、落ち着こう。
先ずこの世界で生き残る為には何が必要か?
今は知識!
ということでスマホで出来る事。
俺はスマホのアプリStoreを開く。
何時もなら色んなアプリの紹介と言わんばかりに画像画像出てくる。
しかし、俺の目に映るのはシンプルな文面だった。
《欲しいアプリを入力してください》
え、何これ?いつもと違う。
取り敢えず入力してみるか!
異世界で知識と言えばやっぱりこれかな?
《鑑定アプリ》っと。
入力し、確定ボタンを押す。
《インストール終了しました》
はやっ!!
まぁ、一応スキルだもんな、電波とか関係無いもんね!
早速鑑定アプリを開いてみた。
《鑑定したいモノをカメラで撮ってください》
おお、カメラアプリなのか!
じゃあそこら辺の草を撮ってみよう!
俺は木の下に生える草を撮ってみた。
《照合結果》
雑草
なんの変哲もない、ただの草。
薬にも食べ物にもならない。
刈っても引っこ抜いても無限に生える。
生命力が強すぎる草。
おお!ちゃんと鑑定した!これは使える!!
これで食べれるか食べられないか解るね!
後は飲水の問題か···
流石に水が出るアプリなんて無さそうだしなぁ。
検索してみるか!
検索アプリを開くとこれもまた素っ気無い画面が現れる。
《検索ワードを入力してください》
何て入力しようかな?
飲料水···入手方法··と。
確定ボタンを押すと直ぐに結果が表示される。
《検索結果》
お店で買う
川を探す
湧き水を探す
海水を蒸留させる
水たまりの水を蒸留させる
朝露を貯める
雨水を貯める
地面から蒸発した水分を貯める
自分の尿を飲む
水魔法のスキルを手に入れる
····知ってる。
いや、一つ知らないのあった!
水魔法スキル!
流石、異世界!水魔法あれば飲み放題だよね!
流石に自分の尿なんて飲めないもの!
そんな勇気持ち合わせて無い!
此処からこのユニークスキル【スマホ】の本領発揮だった。
創造神様からこのスキルを貰った時に考えていたもの。それは···
【スキル創造アプリ】!
俺が創造神様に頼んだもの、それは【スマホで何でも出来るスキル】である!
詰まり、スキルだって創れる筈!
俺は早速アプリStoreで欲しいアプリ入力してみた。
確定!
《インストール終了しました》
キターッ!!!
やっぱり出来た!
流石、創造神様の力!!
何でも創れちゃう!!!
早速アプリを開いてみた。
《欲しいスキルを入力してください》
ふふふ···これでスキル覚え放題だぜぇ!!
先ずは水魔法だな。何だかんだで喉が渇いた。
俺はスマホに水魔法と入力する。
《スキルの効果を入力してください》
え、それも自分で決められちゃうの?
凄くね?
でも、効果か···水魔法ってどんなんだっけ?
水飲めればいいんだけど、それじゃツマラナイよな?
全ての···水魔法を···使える···と。
これでどうだろう?
《スキル 〈水魔法LvMax〉創造しました》
そう表示されると俺の目の前に光の玉が現れた···。