第1章 ♯2 ユニークスキル【スマホ】
本日2話目です。
「スマホでなんでも出来るスキルをください!」
そういって俺はポケットから自分のスマホを取り出した。
最近機種変した最新機種だ。
スマホも一緒で本当に良かった···!
このスマホにはアニソンや動画が沢山ダウンロードしてあるのだ!(違法じゃないよ!?)
俺の魂だ!!
このスマホともお別れしてたら更なる絶望を味わっていたところだったね!
『スマホですか···?』
「無理でしょうか···?」
『いえ、大丈夫です。ただ、予想外の答えに驚いただけです。』
まあ、普通は異世界で無双出来るチート能力を望むのが定石だもんね。
驚くよね(笑)
『わかりました。では、スマホで何でも出来るスキルを創り出します。』
そう言うと何やら呪文みたいなものを唱えだし、やがて俺の目の前で光が集まり、一つの玉が現れた···!
『完成です。そちらの光の玉に触れてください。』
そう促され、俺は光の玉に触る。
すると、眩しくて目が開けられないほど光り、俺の中に吸収された···!
『これでスキルは貴方に与えられました。初めて創り出したスキルの為、どんなスキルなのか私にも解りませんが、貴方にも考えがあるのでしょう。上手く使いこなしてくださいね。』
流石、クールビューティー有能女神!
何でも出来ちゃう!
どっかのクソ無能女神とは雲泥の差だな!!
『今、どっかの無能女神とは違うとか思いませんでしたか!?』
お前はエスパーか!?
『まぁ、どっかのクソ無能女神とは雲泥の差だなとか思ってるとかはどうでもいいので···』
貴女様もエスパーですか!??しかも正確!
『続きまして、私の創り出した世界についてご説明させて頂きます。この世界では人族は勿論、魔族、獣人族、龍族、モンスターがいて、互いに歪み合っています。中には共存や同盟を組んでるものもいますが基本は仲が悪いです。貴方にはその種族達の間に入ってもらって頂きたい。此れこそ革命なのです。』
「皆を仲直りさせるとか壮大な革命ですね!?俺、コミュ力0に等しいですよ!?」
『そこはユニークスキルの力で何とかしてください。』
「あ、そこらへんは俺任せなのね!?」
『まずは貴方をある森に送ります。森と言ってもレベルの低いモンスターしか居ないので安心してください。』
「モンスターいる時点で安心できない!!」
異世界モノあるあるの一つ、❨スタートは森の中❩かよ!
『其処でまずはレベル上げがいいでしょう。』
「レベルが存在するんですね!」
『はい。レベルが上がれば貴方のステータスが上がるので、頑張ってください。魔力が少ないとユニークスキルも自由に使えませんので。あ、サービスで貴方の魔力は少し高めに設定しておきます。いきなり死なれても困りますので。』
「助かります!!!」
なる程、魔力がないとスマホ使えなくなるのか、注意して使わないと···!
それにしても魔力とか異世界っぽいな!
『後はこれもサービスとなりますが、冒険者セットと共通言語のスキルを差し上げます。流石に手ブラでは生存率低いですから。共通言語のスキルは私が創った世界での言語を理解出来るスキルなので会話には困ることは無いでしょう。』
「至れり尽くせり!あざーっす!」
『最後に少しでも長生きして頂きたいので、年齢を18歳位まで若返らせてあげます。』
「そんな事まで出来るんですか!?マジ有能!!」
異世界あるある第二弾キターッ!!!
これはマジ助かる!
俺はもう30歳···最近体力に衰えを感じ始めたお年頃である。
この身体で異世界行ったらマジでヤバかったかもしれない・・・!
『以上、私が出来るのは此処までです。それでは貴方を異世界に送りましょう。』
「何から何まで有難う御座いました、創造神様のお陰で何とかなりそうです。」
『あら、私にはお礼はないのかしら?』
いきなりとんでもない事をほざいてくる駄女神。
「は?なんで?」
『だって、私が間違えたお陰で貴方の憧れの異世界に行けるのよ?しかも若返りまでさせてもらって!つまり、全て私のお陰!感謝してほしいですね!!』
「···確かにお前のお陰で異世界に行けるんだもんな、有難うな!
········とでも言うと思ったか!このヘッポコクソ超無能駄女神がぁぁぁぁ!!!!」
後の言葉と同時にドヤ顔の駄女神に俺の怒りのアイアンクローが炸裂した!
『ぎゃーーーーーー!!頭が潰れるぅぅぅー!たすけてぇ!創造しーーんんんん!!!』
「テメエがミスしなければ、俺は今頃アキバを思う存分堪能してたはずだぁぁ!!この怨みは末代まで轟かせるからなァァァ!!!」
『ひぃぃぃ!!!調子に乗ってごめんなさーーいィィィ!!!』
『···では、いよいよ異世界に送りたいと思います。この先、多少辛いこともあると思いますが、心を折らずに頑張ってください。創造神として貴方を見守っています。』
そう言うと、創造神は優しく微笑んだ。
今までずっと真顔だったクールビューティーの初めての微笑みに俺は顔を赤らめた。
それは女神と呼ぶに相応しい優しい笑みだったから···。
「創造神様、俺に新たな道を授けてくれて有難う御座いました。必ず革命起こしてきます!!」
俺は拳を高らかに挙げた。
これから起こり得る様々なものに宣戦布告するかのように···
『貴方に神の御加護がありますように』
創造神様がそう祈ると俺の身体はその空間から消えた。
『これからどうなるか楽しみね···。』
『ちゃんと生き残れるか心配ですね。』
『あの人なら大丈夫でしょう、そんな予感がします。ところで、貴女は何故あの人とあの極悪人を間違えたのでしょうか?顔だって似ても似つかないでしょう?』
『····同じ洋服着てたから間違えました···東京という処は人がゴミのように多くて少し目を離した隙に···』
『この駄女神が····!』
その直後、駄女神の蟀谷には創造神の無慈悲なアイアンクローが炸裂した···。
『ぎゃァァァァ!!!脳みそ破裂するぅぅぅぅ!!ごめんなさーーいィィィ!!』
駄女神の額はこの先100年の間、手形が消えなかったとか···
次の話でやっと異世界に行きます。
前置き長くてごめんなさいm(_ _;)m