第1章 ♯19 革命の始まり
シオコショウの実と醤油の実を発見した俺。
村人全員を集める。
「神様、その不味い実をどうするんですかい?」
村人の一人が尋ねる。
「この食べられない実を使って調味料を作ります!」
「「「調味料???」」」
皆頭の上にでっかい?マークをつけている。
「先ずはこちらの肉を人切れづつ食べてみて!」
先程焼いた肉なのだか、これはただ焼いただけのもの。
「美味いけど、昨日食べたのとちょっと違う?」
村人全員、同じ意見みたいだ。
「じゃあ次にこっちの肉を食べてみて!」
こちらの肉は塩胡椒してあるお肉。
「これこれこれ〜!昨日食べたやつ!!」
村人全員が舌鼓する。
「実はこれ両方とも同じお肉なのです!」
「「えぇぇぇぇ!!!」」
「最初に食べた肉も確かに美味かったが、全然味が違うぞ!?」
「神様が美味しくなる魔法をかけたのでは!?」
「あはは!違いますよ!魔法はかけてません。俺がふりかけたのはこれです。」
俺は皆の前にシオコショウの実を置く。
「ぎゃぁァァァァ!!デビルフルーツぅぅぅ!!」
シオコショウの実を置いただけで全員が拒絶反応を起こす。
きっと皆食べたことがあるのだろう。
「幾ら神様でも冗談が過ぎますよ!」
「そうですよ!こんなヤバいもの、美味しくなるわけないじゃないですか!!」
村人全員からのブーイング炸裂だ。
「確かにこの実は不味い。俺も2度と食べたくない。だけど、この実を2つに割ると・・・」
シオコショウの実を割った断面を見ると白い○の周りに灰色の○がある。◎←こんな感じ。
最近気付いたのだが、シオコショウの実は塩と胡椒を分けられる。白い部分が塩、灰色の部分は胡椒。
前の世界では胡椒は灰色ではないが、これは胡椒の代わり。灰色でも気にしない。
「中の白いのをくり抜いて、白と灰色に分けます。これを粉々にすると2つの調味料ができます。」
「「「!!!!!!」」」
皆がびっくりする。今迄、食べれないと思ったものが謎の粉に変化したからだ。
「実際にこれをかけて肉を焼いてみてください。但し、かけ過ぎないように!かけ過ぎるとデビルフルーツが再来します。少量かけるだけで大丈夫!」
村人の一人の女性に肉を渡し、塩胡椒を使って焼いてもらう。
それを皆が試食する・・・
「「「ぎゃぁぁぁぁ!神様と同じ料理だぁぁぁ!!」」」
「アンナ!いつの間にこんな美味しい料理を!?」
女性の名前はアンナというらしい。
「父さん、私ただ言われた通り焼いただけよ?」
「そうです。アンナさんはただ焼いただけです。塩胡椒を少量ふりかけるだけで、皆さん同じ様に美味しく出来ます。」
「か、革命じゃぁぁぁぁぁ!!!!」
「ぎゃァァァァァ!それやめろぉぉ!!」
またいきなり叫ばれる。勿論村長だ!
「神様!これは革命ですぞ!」
「革命?」
「そうですじゃ!この世にこんな物は他に存在しないのですぞ!」
これも一つの革命になるのか・・・!?
そうか、じゃあ・・・
「村長さん、俺がこの村を復興させてあげます。」
「へ?」
「俺に考えがあります。この村は生まれ変わります。」
「えぇぇぇぇぇ!!!!」
「何処にも負けない村になるでしょう。」
「「「おなしゃーーーす!!!!」」」
村人全員、俺に土下座してきた。
「それで俺たちは何をすれば・・・!?」
「先ずは塩、胡椒の量産です。これは子供と女性にやって貰いましょう!力仕事じゃないから誰にでも出来ます。」
子供と女性は喜んだ。
今迄は自分達には余り出来ることがなく申し訳ないと感じていたらしい。
「神様?私にも・・・出来ますか・・・!?」
小学生くらいの女のコが俺に聞いてくる。
「勿論、君にも出来るよ!村の為に頑張ろうな!」
そう言って頭を撫でる。
撫でられた女のコは顔を紅くしてた。
余程、仕事が出来ることが嬉しいのだろう。
俺は仕事なんてしたくないけどなぁ。
早速女性と子供たちは量産に取り掛かる。
「俺たちはどうしましょう?」
残るはむさ苦しい男たちだ。
「男性軍にはこれから色々作って貰います。」
「え、大工仕事ですかい?」
「まあ、そうですね。樽って作れますか?後は荷車!」
「それなら何人か作り方を知ってる者がいるから大丈夫だが、なんせ材料と金がねえ・・・」
金か。
俺もずっと森の中のに居たから金は持ってない。
何か金目になる物があれば・・・
あっ、いっぱいあった。
「この村に近くに素材を換金できる処ないですか?」
「近くにはないが、1週間に1度くらいの頻度でこの村出身の商人がやってくる。あいつなら換金できるかもしれない。」
商人が来るまで金はお預けだな。
「じゃあ商人が来るまで男性軍は田んぼの作り直しと畑を新たに耕しましょう。」
「へい!わかりやした!」
俺はやらないけどね。疲れるし。
次の日、早くもこの村出身だという商人馬車に乗ってがやってきた!
「村がモンスターに襲われたと言う事で飛んできました!!あれ、誰も怪我してない!?薬いっぱい持ってきたのに!!」
村人が全員元気なので驚いていた。
「おう!アスラ、戻ったか!」
「父ちゃん!怪我は大丈夫なのか!?」
「怪我?ああ、腕一本噛みちぎられが、神様のお陰で完全に治ったよ!」
「えぇぇぇぇぇ!腕生えたのぉぉぉ!?」
「ああ!神様のお陰でな!」
「神様って何!?!?」
「この方だ!」
俺は商人の父親に紹介される。
「初めまして。普通の冒険者のキサラギ ミコトです。」
「腕生やせるだけで普通じゃないですよ!!あ、初めまして。アスラと申します。この度は村を救って頂いて有難うございました!!」
「いえいえ、アスラさんは商人と聞きましたが?」
「敬語じゃなくてていいですよ!見た感じ、年も変わらないので!アスラって呼んでください!俺はこの村出身ですが、今は王都で商人の勉強しています。」
「じゃあ、アスラ。早速貴方に頼みたいことがあるんだ。勿論、アスラを商人としての頼み事だ。」
「話を聞きましょう。」
さっきまで穏やかな目をしてたが、商売の話と聞くと目が変わった。
こいつ・・・できる!?
沢山の方々にお読み頂けて感謝です!
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