第1章 ♯11 事件の真相
朝、きららに舐め回されて起きる···。
朝から顔がベチョベチョだ。
「ぎゃー、目覚めの舐め回しの刑は止めて〜!!」
何とかきららを押さえつけて、俺は起き上がった。
「おはよう、きらら。元気になったか?」
〈キャン!キャン!〉
今日もきららさんは尻尾を全力疾振です!
良かった、きららが元気になった!
でも、結局誰が拠点に進撃したんだ?
事件の真相は闇の中だ!
多分、きららは全てを知っている···!
でも、きららは喋ることが出来無い!
はい、詰んだ〜!
せめて、きららが喋れればなぁ。
そんなスキルないかな?
俺はスキル創造アプリを開く
《欲しいスキルを入力してください》
モンスター・・・バイリンガル・・・っと!
《効果を入力してください》
モンスターや動物と話すことできる・・・っと!
そんな都合のいいスキルないかな?
《スキルを創造しました》
モンスターバイリンガル
モンスターや動物とスマホを使って会話が可能になる。但し、モンスターが話したいと思った時に限る。
あ、出来た。なんて有能なんでしょう!
早速スキルを取り込み、きららに話しかける。
「きらら、何か話してみて!」
《なあに?御主人様、私と話せる訳ないじゃない?》
「きららが喋ったァァァァァ!!!」
《私が喋ったァァァァァァ!》
お互い話が通じてびっくりする。
きららの声はスマホを通して聞こえてくるのだが、もうこれはきららが喋ってるようにしか聞こえない。
《御主人様、何で私喋れてるの?》
「あ、俺、御主人様って呼ばれてるんだ(笑)俺がきららと喋りたくてスキル創ったんだよ!」
《そんなスキルも創れるの!?流石私の御主人様♪》
スゲェよ、創造アプリ様!貴方は最早、神ですか?
「昨日の事についでに教えて欲しい。」
《昨日のことね!昨日、御主人様が出掛けた後、ちょっと経ってから、あのサルが此処に来たの。私は御主人様不在を守らなきゃと戦おうとしたけど、一撃喰らってその御主人様が大切にしてる変な人形の棚に飛ばされたの!》
「変な人形とは何だ!世界中のフィギュアファンに謝れ!」
《この世界でこんなの持ってるの御主人様だけよ?》
この世界にフィギュアは存在しないもんね!
そりゃそうだ!
「じゃあ、俺に謝れ!」
《それでね、》
「無視!?」
《あのサルは御主人様の変な人形を物色し始めたの!その中から大きいサルの人形を持って逃げたの!私は取り返そうと思って追いかけたんだけど、見失って帰ってきたら、まるで殺人鬼のような形相した御主人様がいて理不尽に怒られたの!》
「大変申し訳御座いませんでした。」
土下座する俺。
ん、待てよ?大きなサルの人形・・・?
「ぎゃァァァァァ!俺の渾身の大猿のフィギュアが無いぃぃぃぃ!!!」
《え、今頃気づいたの!?ホントにその人形たち大事にしてるの!?》
「ば、ばか!当たり前だろ!?はら、アレだよ、フィギュアより大事なきららが心配でそれどころじゃなかったんだよ!」
《・・・ホントに私のこと、人形より大事・・・?》
「あ、当たり前だろ!?1番大事だよ!!」
《1番・・・♡》
ホントはフィギュア創りすぎて何創ったか把握できてないって事は秘密だ!
「よし、じゃあいくか!」
《?行くって何処に?》
「何言ってんだ?行くとこ何て、一つしか無いだろ?」
《????》
「俺の魂を盗んだ愚かなクソザルをぶち殺しに決まってんだろうがァァァァ!!!」
《えぇぇぇえぇぇ!昨日、あんなに格好良く逃したくせにィィィィ!?!?!?》
「ウルセェェェ!盗んだ事知ってたら、アイツの身体ズタズタに切り刻んでたわァァァァ!!」
《昨日のシリアスな感じが台無しだァァァ!!?》
結局、何も反省していないミコトだった。
《待って!御主人様、私についてきて!》
「ほう、あのクソザルの場所まで案内してくれるのか、気が利くじゃないか!」
俺は徐ろに紫紅を取り出し、戦闘準備に入る・・・
《違うわよ!いいから来て!》
きららに言われるがまま、俺は後をついていく。
「あれ、此処は・・・!」
《そう、昨日私たちが戦った場所よ!昨日、理不尽に追い出された後、サルを探しに行ったの。フィギュアを取り戻したら許してくれると思って!それで、此処であのサルを見つけて戦ったんだけど、全く歯が立たなくて返り討ちにされちゃったの。正直、此処で死んじゃうんだと思った。最後に御主人様に会いたいって思ったら、目の前に御主人様が居たの。嬉しかった!まだ生きたいって思った!御主人様、助けてくれて有難う!!》
きららが俺の顔を舐めた。
「きらら、ごめんな。俺がお前のこと疑わなければ・・・」
《もう御主人様はいっぱい謝ってくれたからいいの!助けに来てくれたから許すの!》
そう言うと、きららは草むらから何かを取り出す・・・。
《はい、助けてくれたお礼!》
きららの口には大猿のフィギュア。
「これ、取り返したのか・・・!?」
《頑張ったでしょ?》
その瞬間、俺はきららを抱きしめた。
「有難う、こんな俺の為に死ぬ思いまでて・・・!」
《大好きな御主人様の為だもん♡》
俺たちは拠点に戻り、朝食を摂る。
きららと食べるご飯はとても美味しかった!




