第4章 ♯11 サーラとミコトは似た者夫婦?
男達と女性軍の抗争は女性軍の勝利に終わった。
こうして今迄通り、子供達は仲良く遊び、女性軍も下位の母親達と仲良く料理を学び、男達達は女性軍に負けまいと必死に畑仕事や狩りに勤しむ。
全てが上手く行っているように見えたが、これをよく思わない獣人がいた。
元村長だ。
ミコトが来る前は村長の天下であった。
村で一番強く、村の者達はなんだかんだ言う事を聞いていた。
しかし、ミコトの出現により、一瞬でその地位を失ってしまった。
家や居場所を無くし、人知れず村の隅っこの方でひっそりと暮らしていた。
「あいつさえ・・・あいつさえ来なければ・・・。」
「父さん、もう諦めて皆に加わろうよ・・・
このままだと食べる物も底を尽きてしまうよ。」
「僕も皆に混じって遊びたいよ・・・。」
「アナタ・・・
もう限界よ!
私達は出ていくわ。
もうアナタについて行けないわ。
さあ、もうこんなゴリラほっといて行きましょう。」
母親の呼びかけにより、子供達はその場から居なくなる。
「あいつさえ来なければ・・・!!!
ウオオオオオオオオオオ!!!!」
ミコトに対する憎しみと怨みにより、元村長の姿が変わる!!
「殺す・・・殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!」
村長はゴリラのモンスターの中でも最凶と言われたエビルキングコングと姿を変えた!!
「あいつを殺してもう一度・・・
俺がこの村を支配してやる!!!!」
一方、ミコトは・・・
「た、大変だ・・・」
「ん?どうしたの?」
「旦那様が珍しく焦ってますね?」
「なんだ、糞でも漏らしたか?」
「ルーシア、下品だわ!
貴女も一応メスでしょ?」
「一応とはなんだ!
ちゃんと胸だってあるだろ!!」
ルーシアは胸を付き出す。
触っていいのかな?
「違う!
人間界に戻ってない!!
こっちに来て結構経つが、一度も帰ってない!!」
『あっっ!!!』
「え、御主人様帰っちゃうの!?」
「家で留守番している嫁達と約束してるんだ!!
1週間に一度戻るって!!」
「やばいよ!サーラが怒るよ!!」
「サクラだって新作を書き溜めているだろ?
早く読みに帰らないと!!
きららも来るだろ?」
「うーん、私はいいわ。
人間界に獣人が居たら騒ぎになるでしょ?」
「そんなの気にしなくてもいいぞ?」
「いいわ。
どうせ直ぐに帰ってくるんでしょ?
畑仕事もあるし、誰かいないと駄目でしょ?
私が見張ってるわ。」
「そうか、済まないな。
直ぐに戻るから頼むぞ?」
「はいはい、行ってらっしゃい。」
俺達は瞬間移動で人間界に戻る。
「ただいま〜!!」
「アナタ、お帰りなさい、うふふ。」
「ただいま、サーラ。
帰ってこなくてごめんな?」
「大丈夫だよ?
全然怒ってないよ?うふふ。」
「怒ってないんだよね?
全然目が笑ってないですが・・・。」
「そんな、週1で帰ると言いながら3週間位一度も帰ってこなかったからって全然怒ってないよ。うふふ。」
「絶対に怒ってるよね?
ドス黒いオーラが全開ですよ?
A○フィールドより全開で出てますよ?」
「だから怒ってないって言ってんだろォォォォォォがァァァァ!!!!」
『ぎゃぁぁぁぁ!!!
やっぱり怒ってらっしゃるぅぅぅぅ!!!!』
サーラの前で正座をする俺達。
「お腹の赤ちゃんに悪いから怒らないようにしてたのに!
なんで全然帰ってこなかったの!?」
「いやあ、中々忙しくてねぇ・・・。」
俺は今迄の事を話した。
「そうだったんだ、大変だったね。
でも夜はそのきららちゃんを含め、5人でいちゃいちゃしてたんだよね?」
『うっっっ!!』
「夜だけでも帰ってこれたよね??」
『ううっっっ!!!!』
「なんで帰ってこなかったのかな・・・?」
「大変申し訳御座いません。
完全に忘れておりましたァァァァ!!!!」
〈ガシッ!!!〉
「やっぱりかァァァァ!!
忘れてんじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「ぎゃぁぁぁぁ!!!
頭潰れるぅぅぅぅ!!!」
俺直伝のアイアンクローが俺に炸裂する!!
なんだこの力は!!
サーラはこんな力は無かったはず!!
「ハァハァハァ、サーラまさかと思うが、毎日熊肉食べたりしてないよな?」
「毎日食べてますけど、何か?」
「やっぱりかァァァァァ!!
道理で凄い力があると思った!!」
「熊肉がどうしたの?」
「あれを食べ続けるとモンスターの力を手に入れると同時にキレると手が付けられなくなるんだ!!」
「えぇぇぇぇぇ!!
そんなこと聞いてないよ!!」
「毎日食うなんて思ってなかったから言ってなかったんだ!」
「そんなこと早く言っとけぇぇぇぇぇ!!!」
「サーラがミコトに似てきたぁぁぁ!!」
「え、そうかな?
似たもの夫婦って言うもんね♪」
「う、羨ましい!!
私も毎日熊肉食べます!!」
「やめろ!
面倒くさいことになる!
ジュリアの場合、どんな場所でも発情期が来そうだ!
このエロシスターが!!」
「確かに。」
「誰がエロシスターですか!!
そんなことしません!!」
「そういえば、サクラはどうした?」
「サクラは自分の部屋で漫画描いてるよ。
もう結構な量になってるよ!」
「本当か!?
是非見に行かないと!!」
俺はサクラの部屋にいく。
「サクラ、帰ったぞ!」
部屋に入ると何故かコスプレ姿のサクラがいる。
「あ、美琴くん!
おかえり!
遅かったね!
沢山新作出来てるよ!!」
「・・・なんでコスプレしてるの?」
「あ、コスプレしたほうが何かいいイメージが湧くんだ!!」
「・・・襲ってもいいのかな?」
「えぇぇぇぇぇ、美琴くんはえっちだねぇ。
いいよ・・・♡私もしたかったから・・・♡」
その言葉に我慢が出来なくなり襲ってしまった。
いちゃいちゃが終わると、早速漫画を読み出す。
他の嫁には二人でいちゃいちゃしたのバレなくて良かった。
だってサクラのコスプレ可愛かったんだもん。
襲っちゃうよね?
「サクラ!
凄いじゃないか!
ちゃんと構成もされていて、ストーリーも面白い!
キャラも一人一人よく描けてる!!」
「そうでござろう!?
結構自信作なのでござるよ!!」
「ただここはこうしてだな・・・。」
「なるほど・・・。
確かに!!
美琴君は手厳しいだっちゃね。
でも、有難う!
そう言ってくれる人がいないと、こっちもこれでいいのか悩むんだわさ!
助かるよ!!
お礼に美琴君の望むコスプレしてあげるね♡」
是非お願いします!!
サクラは漫画を読んでいる分、そのキャラになりきってくれるからかなり興奮するのだ!!
もう一回戦したいが、そろそろ戻らないと怒られそうだ。
特にサーラが怖い。
また次帰って来た時にお願いしよう。
今日はこのまま泊まることになった。
6人でいちゃいちゃした。
勿論サーラは妊娠中だから無理はさせてないよ!
次の日、皆でご飯を食べてから獣人界に戻る。
戻った獣人の村は昨日と全く違う光景が広がっていた・・・。
壊された家。
血を流し倒れている獣人。
グチャグチャの畑。
「な、何が起きたんだ!?」
「えぇぇぇぇぇ!
なんでこんなことに!?」
「酷いです・・・!」
「どうしてだ!?
一日で何があったんだ!!?」
〈グオォォォォォォ!!!〉
「あっちで何か叫んでる!
行こう!」
俺達は声がする方に走り出す!
着いた先には悲惨な光景が広がっていた。
血を流し、死にかけている獣人達。
周りの建物もグチャグチャになっている!!
「おい、お前ら!
どうしたんだ!?」
「うぅ、ミコトさん・・・
村長・・・前の村長が・・・逆覚醒を・・・」
「逆覚醒!?
なんだそれは!?」
《逆覚醒とは獣人が何かの拍子にモンスターに覚醒してしまうことです。
逆覚醒をした獣人はとんでもない強さを手に入れると言われております。》
「なるほど、これは村長の仕業か・・・。
はっ!きららは!?
きららはどうした!!?」
「アイツなら・・・
まだ・・・戦ってる・・・。」
「あいつめ!!
リラ、ジュリア、ルーシア!
3人は怪我人を保護してくれ!
他の獣人達も何処かに居るはずだ!」
「ミコトは!?」
「俺はきららを助ける・・・。
大丈夫だ。
絶対に助ける・・・!」
「・・・暴走しちゃ駄目だからね・・・。」
「・・・・」
俺は走って音がする方に向かう。
「ミコト・・・。」
俺は走る。
どんどん戦闘をしているであろう場所に近づく。
「きらら、どうか無事でいてくれ・・・!」
俺は森でのあの出来事を思い出していた。
猿によってズタボロにされたきらら。
あの光景が頭から離れない・・・。
「見えた!!
デカイゴリラがいる!!」
ゴリラがいる場所に着いた。
そこでは何人もの獣人が倒れている。
ただ一人、まだ戦ってる獣人がいる・・・。
「きらら!!」
「ご、御主人様・・・
良かった・・・」
俺の姿を見て安心したのか、油断するきらら。
その瞬間、ゴリラの拳がきららに直撃する!
「きららァァァァァ!!!!」
吹っ飛ばされるきらら。
飛ばされたきららは建物に直撃した。
俺は直ぐにきららの元に急ぐ。
良かった・・・。
死んではいない・・・!
ただ今ので全身の骨が折れ、今にも死んでしまいそうだ!!
【パーフェクトヒール】
きららの身体が完全に治る。
「御主人様、ごめんね。
皆を守りたかったけど、無理だったわ・・・。
もし、私がモンスターのままだったら倒せたのかな・・・。」
「モンスターに戻って見るか?」
「へ?でも、そうしたらもう・・・。」
寂しそうな顔をするきらら。
大丈夫だ。
一時的にモンスターに戻れるようにしてやる。
お前があのゴリラを倒せ。
皆をきららが守るんだ!
お前の強さってやつを見せてくれ!!
「・・・わかったわ。
でもどうやったら・・・。」
「Riri、譲渡スキル創造アプリだ!」
《了解。譲渡したいスキルを教えて下さい。》
「逆覚醒だ!」
《効果を教えて下さい。》
「自分の思う通りに逆覚醒が出来て、何時でも解除できるスキルだ!」
《スキルが創造されました。》
きららの前に光の玉が現れる。
「きらら、これに触れてみろ。」
「・・・わかったわ。」
きららが光の玉に触れると吸収される!
「これでお前は何時でも逆覚醒出来る。
お前の本当の力を見せてみろ!!
お前がこの村を救うんだ!!」
「有難う、御主人様。」
【逆覚醒!!!!】
その瞬間、きららが光りだし、大きな狼へと変化する。
最後に見たきららの姿より2倍大きくなっている!!
「私、進化してるわ!!」
「進化!?」
《きららはデスウルフからブルタリティーデスウルフに進化しています。
この世界に一匹いるかどうかと言うくらい珍しいモンスターです。
狼モンスターの最凶種です。》
「わ、私があの伝説のブルウルに・・・!?」
え、なんで略した?
狼界では当たり前なのか?
逆覚醒により進化したきららが逆覚醒ゴリラち立ち向かう・・・。
さっきまでのきららとはまるで違う。
(まあ、形すら違うが。)
自信に満ち溢れた顔。
漲る闘志。
「御主人様、有難う・・・。
私、皆を守るわ!」
「行ってこい!
お前なら出来るぞ!!」
そして、きららVSゴリラ村長の戦いが始まる・・・。
本日もお疲れ様です。
本日、気づいたら8万PV達成していました!!
いつも読んで頂いている皆様のお陰で御座います!!
有難うございます!
これからも頑張っていきますので、宜しかったら評価&ブックマーク登録宜しくお願いします!




