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小さな青いドア  作者: 田中らら
5/12

女の人

「また5時・・・」


いつもめまいがして戻るのに、

なぜ今日はドアを抜けたら戻ってしまったのか?


ドアは関係無いのか?8時だから戻ったのか?


頭の中がぐちゃぐちゃだった。




僕は公園に行って考えた。


なぜ戻ってしまうのか?


僕がベンチに座っていると、

女の人が隣に座って来た。


人に会うのは久し振でドキドキした。


見たことも無い女性だった。


ベンチは他にもあるのに、


なんでここに座ってきたのか?


「どう?3時間の生活は?」


「えっ?」


その女の人は優しく静かに話し始めた。


「あなたが望んだ生活はどう?」


「えっ?僕が望んだ?」


「あなたは私の顔を見て、

1日は3時間でいいって言ったじゃない?」


「えっ?あの・・・

どこかで会いましたか?」


僕は彼女の顔を見た、

キレイな人でどこかで見た顔だった。


「あっ!!転職サイトのポスターの人!」


確かにポスターの前で1日は3時間で十分って思った!

それがこの生活の原因なのか?


「そう、思い出してくれた?

あのポスターは特別な人だけが見えるポスターなのよ。」


「特別な人?」


「あなた見たいに、無気力で幸せを実感していない人だけが見えるポスターだったの!」


「えっ?無気力?僕が?無気力かな?」


「何もやる気になれない。

自分は行動しないで世の中の不満ばかりつぶやいて、

自分が世界の中心で、

自分が一番不幸だと思っている人。」


「悪口ですか?」


「違うわよ!事実よ!」


「・・・・・・あっそうですか・・・」


「でっ?3時間生活は楽しい?」


「・・・楽しくないです。

同じ毎日の繰り返しで刺激も変化もない。

このまま人生が終わってしまうのか?と思ったら、

怖くなりました。

でも良かった、あなたが元の世界に連れて行ってくれるんですね!」


「違うわよ、

私はただ現状を見に来ただけ!」


つづく



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