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小さな青いドア  作者: 田中らら
3/12

3時間

僕は3時間生活を何度も繰り返し、

この生活に慣れて来た。


他の人は24時間の生活なのか?

僕だけ1日が3時間になったのか?


テレビのニュースは毎日変わるので、

世界は動いていることがわかった。


朝のジョギングに行くと、

すれ違うおばさんの洋服も変わっていた。


僕は毎日道を変えてジョギングをした、

道を変えると新しい発見があり面白かった。


僕は3時間生活を楽しんでいた、

煩わしい人間関係もない、

お金も減らない、使わない。

お腹は空かない、

自由に暮らせる。


3時間生活は最高だった。




そして3ヶ月が過ぎた。


僕は3時間生活に飽きてきた・・・


僕だけがこの3時間の世界にいて、

みんなは24時間の生活をしているのか?


僕がいなくなった世界でみんな僕を探しているのか?

母さん、父さんはどう思っているのか?


3時間はあっという間で僕は寝ることも食べることも無く、

過ぎて行く1日にだんだんと恐怖を感じた。


僕はジョギングを辞めて、

3時間を有効に使うようになった。


ニュースがあると言うことは世界は動いている、

僕の時間だけ短くなっているのか?


元の世界に戻れるのか?

一生ここにいるのか?

友達に会えない、親に会えない、

結婚もしないままここで一生を終えるのか?


どうしたら元の生活に戻れるのか?


僕はそんなことを考えるようになった。




つづく

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