ドア
週末僕は電車で実家に向かった。
久し振り?の実家。
「お帰り!」母さんが笑顔で出迎えてくれた。
リビングに行くと机の上にたくさんの料理が並んでいた。
「おまえの好きな物たくさん作ったから食べて!」
「ありがとう。」
「仕事はどうだい?頑張ってるか?」
父さんが聞いて来た。
「うん、頑張ってるよ。」
「そうか、ほどほどにがんばれよ!」
「うん・・・なんか今日は優しいね。」
「そう?母さんはいつも優しいよ?」
「うん・・・そうだよね・・・」
僕は違和感を感じた。
「今日は泊まって行くだろう?」
「うん・・・」
僕は違和感を感じながら自分の部屋に向かった。
みんなが優し過ぎる、
僕は本当に元の世界に戻って来たのだろうか?
「本当の世界に戻りたい・・・」
僕は独り言を言いながら部屋に入った。
部屋に入ると部屋の奥に小さな青いドアがあった。
「あのドアは・・・!!
前にもあった小さな青いドア!
ドアを開けたらまたあの世界に戻ってしまうのか?」
僕は嫌な予感がした、
開けないほうが良い!と頭ではわかっていた、
でもどうしてもドアが開けたいという衝動が抑えられなかった。
僕は小さなドアノブに手をかけた。
開けたらいけないっていう心の声を無視してドアを開けた。
すると次の瞬間僕は自分のベッドの上にいた!
つづく