とある物語
「朝だよー、にぃ」
朝から甲高い大きな声が響き渡る。
妹の高橋 桜の声だ。
うちは、母親と妹と自分の3人ぐらし
質素ではあるがご飯と味噌汁の朝食を食べ学校へ行く準備をする
「ふあぁー、いくかぁ」
高橋 真斗
私立小川高校に通う2年生
顔はふつう 彼女なし 趣味…ゲーム
「よぉ、真斗」
「おはよ、健人」
若林 健人
運動神経抜群 彼女もち
「なぁ、真斗イザナミたおした?」
「ん、もちろん」
「今度周回しようぜぇ」
今流行っている、ドラゴンショット 略してドラショのゲームの話で盛り上がる
「んじゃ後でな」
軽く別れのあいさつをしそれぞれの教室へ
1時間目
「で、あるからして」
2時間目
「ここの背景は…」
~放課後~
「よし帰るか」
バックを背負いそのまま家へ
とゆう訳ではなくゲームセンターへと足をはこぶ
ストリートバトル3
いつも学校の帰りによってするゲームだ
いたってシンプルな格ゲーだが、細かな能力やコンボなど細かなところが凝っていて面白い
しばらく経ち3回目のコンテニューをしようとした時
「見ろよあいつwww」
「ぼっちかよ」
「キモッ」
男女5人のグループがこっちを指さし笑っている
うるせーぼっちで何が悪いこのリア充集団
少し文句を言いつつゲームに集中する
「gameover」
「やっぱ勝てねぇなリュウ」
そう呟きゲームセンターをあとにする
「いいからよこせよ」
帰り道さっきのリア充が男子生徒になにかしている
「おいおい、まじかよ」
すると男子生徒はリア充に財布を渡している
受け取るとすぐにリア充はその場を去っていった
そいつのもとに駆け寄りこえをかける
「大丈夫かよ」
「いいんだ僕は」
「んでも、お金が」
「大丈夫、親にまたお小遣いでもらうさ」
その言葉で一気に怒りがこみあげる
「あぁそうかよ」
そう言い放ってその場を去る
「帰りどうする?」
「さっきのやつ2万ももってるぜ」
「今日は、パーティだなw」
「おい待てよ」
「ああ?なんだよ」
「さっき、金をとったろ返せよ」
「何言ってかわからないんだけど」
「ってか、さっきのぼっちじゃんw」
こういう奴らを見るとすげぇ腹立つ
こいつらも金をわたしたあいつも
「んじゃ、少し教えてやっかぼっちくんに」
一人が真斗の腹をなぐる
「ぐっ」
続けて2発3発となぐる
「フゥー、よく耐えるねぇ」
「あんまり、やりすぎんなよw」
「へへっ、あいよぉ」
そう言って顔に殴りかかった拳が真斗をとらえる
訳ではなく風をきっていた
「あぁ?」
その後も殴りかかるが1発も当たらない
「なんだお前」
「見りゃわかんだよ」
「はぁ?」
「ゲームと同じだよパターンが1つしかない。だからみればわかる」
「何言ってんだよ」
渾身の蹴りを避けてポケットに入った財布をとる
「てめぇ」
そして大きな声で
「誰か助けてくれぇえ」
叫んで逃げた
喧嘩はしない、だって殴れねぇし
「ハァッ ハァッ」
さっきの声のおかげかにげれたらしい
男子生徒のところに戻るとうずくまっていた
「そうなるくらいならするなよ」
「えっ」
とても驚いた顔でこっちを見た
「金があるからいいなんて考えはしちゃいけねぇんだよ」
「今はいいなんて考えは逃げなんだよ。馬鹿でもいいから無理かもしれなくてもいいからしっかり自分の生き方をしなきゃいけないんだよ」
男子生徒は小声で聞いた
「できるかな、僕にも」
「知らねぇよ、でも何かは変わるんじゃねぇの?」
「わかった、ありがとう」
「おう」
こうして、妙に荒れた1日が終わった
ただその物語を見ていた1人の女の子がいたことは、真斗は
気づいていない